【ライブレポート】HEESEY、4年ぶりソロ作を携えてのツアー開幕
去る5月16日にリリースされた約4年ぶりとなる2作目のソロ・アルバム、『ODYSSEY(オデッセイ)』が好評なTHE YELLOW MONKEYのベーシスト、廣瀬“HEESEY”洋一。5月20日には同作を携えての<HEESEY SOLO TOUR 2018~HEESEY A GO!GO!~>も開幕を迎えた。
◆HEESEY 画像
同日、このツアーの最初の公演会場となった大阪・アメリカ村DROPには地元大阪のみならず各地からファンが集結し、場内は当然のごとくソールドアウトの超満員。これから各地のライヴハウスに足を運ぶ人たちのためにも具体的な演奏曲目についてはこの場では敢えてお伝えせずにおくが、あくまで『ODYSSEY』を軸としながらも、ソロ第一作の『YOU SAY HEESEY』、さらには今から15年前にあたる2003年に発売されたHEESEY WITH DUDESの1stアルバム『OBSTINATE ROCKAHOLIC』からの象徴的ナンバーまでもが織り交ぜられた濃厚で変化に富んだプログラムが披露され、オーディエンスは熱狂。小野寺“ONOCHIN”智(g)、菅 大助(g)、古沢“COZI”岳之(ds)という気心の知れた顔ぶれとの演奏もきわめてタイトかつグルーヴィで、俗に“ツアー初日感”などと呼ばれる新規ツアーの初演特有のぎこちなさは微塵も感じられなかった。
しかも大阪のオーディエンスの瞬発性の高い反応の良さが、その場の空気をさらに熱いものにしていた。なにしろHEESEYが『ODYSSEY』というアルバム・タイトルに引っ掛けて「ツアー初日でっせー!」と一言発しただけで歓声が飛び交うというありさま。誰もが初めてライヴで聴くことになった『ODYSSEY』からの楽曲にも時差や温度差なく反応し、レゲエやポルカまで飛び出すカラフルな演奏メニューに身体を揺らし続けていた。まさに単なるロックではなく、それがロールするさまを堪能できる心地好いライヴ空間だったといえるし、HEESEYの軽妙なお喋りや振る舞いも、それをいっそう華やいだものにしていた。
このツアーは5月26日には広島で第二幕を迎え、6月13日、東京・渋谷La.mama(追加公演)まで続く。THE YELLOW MONKEYの生誕地ともいうべき所縁深い場所で千秋楽を迎えることになるこのツアーを、是非お見逃しのないように。そしてもちろん、HEESEYらしいとしか言いようのない痛快でユーモアのセンスに富んだ『ODYSSEY』にもご注目いただきたいところだ。
文・撮影◎増田勇一
■<HEESEY SOLO TOUR 2018~HEESEY A GO!GO!~>
5月27日(日) 福岡・DRUM SON
6月02日(土) 東京・代官山UNIT
6月10日(日) 名古屋ell.FITS ALL
■<HEESEY SOLO TOUR 2018~HEESEY A GO!GO!GO!~>(追加公演)
6月09日(土) 京都・MOJO
6月13日(水) 東京・渋谷La.mama
https://www.heesey.com/
■2nd Album『ODYSSEY』
POCS-1686 ¥3,000(税抜)
01. HALE, HEARTLY, ROCK AND ROLL
02. J! T! T! T!
03. ROLL ON YOU
04. ローレライ
05. POLKKA No.5
06. 道は続くよ
07. Instagram Sam
08. レクイエム
09. ODYSSEY
10. バカ一代
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