【詳細レポート】山内惠介の熱唱ライブ初日、新曲・一人芝居・昭和の名曲カバーなども披露

4月26日、東京・台東区の浅草公会堂で＜山内惠介 熱唱ライブ2018～新たなる夢の扉へ～＞の初日公演が開催された。＜山内惠介 熱唱ライブ2018～新たなる夢の扉へ～＞は2012年からスタートした山内のセルフプロデュースライブ。年内だけで全国51カ所・58公演が予定されており、毎回第1回が開催される浅草公会堂では、4月26日と27日との2日間、昼夜計4公演で約4000席を動員した。

3階席まで満員の会場は、山内が登場する前から“惠ちゃんコール”が響いていた。イントロが始まり山内が登場すると、さらに大きな歓声とたくさんのペンライトが開幕を盛り上げた。山内は「浅草にきたぞー！」と喜びを表し、オープニングでは「愛が信じられないなら」「恋する街角」をはじめ、ノリの良いナンバーを続ける。山内は「どうも皆様、こんにちは！ 初日でございます。ありがとうございます」と挨拶。客席の熱気に圧倒された山内が、「皆様11時半からお元気ですね！ 何時に起きられたんですか？」と語り掛けると、「4時に起きた」という女性の声があがり、「僕は6時半に起きました。開演の5時間前に起きないと体が起きないんです」という山内の返答に笑いが起こる。こういった掛け合いに和気あいあいとした雰囲気も山内のコンサートならでは。「4月18日がデビュー日でして、もう丸17年が経ちました。皆様の応援のおかげです」と感謝を述べると、大歓声と拍手が起こり、会場が温かい空気に染まった。

続いては、山内が企画・構成にも関わっており、毎年恒例である銀幕歌謡ショー。今回は、「山内惠介の銀幕歌謡ショー・明治座初座長記念 惠ちゃん夢の扉編」と題し、自分の父の青春奮闘記をフィクション化して一人芝居を演じた。ラーメン店員に扮した山内を見られるのは貴重である。劇中は、「よろしく哀愁」「甘い生活」「傷だらけのローラ」など、昭和歌謡の名曲を中心に歌唱。意外な選曲も山内は見事に表現しており、新たな魅力を見せつけた。

「山内惠介ニュース・ステーション」というコーナーは、その場で選ばれた女性ファンが、ステージ上で女子アナ役として山内惠介ニュースを読み上げる、というもの。ファンをステージにあげるのは山内のコンサートの名物でもある。今回選ばれたのは娘と来場したという88歳の女性。ニュース原稿はあるものの、リハーサルは一切無く、予測不能の展開。女性からは面白い言葉が連発し、山内との会話の間も絶妙で、会場は爆笑の渦に包まれた。

後半は、鮮やかなグリーンの衣装で登場し、オリジナル曲を熱唱。人気のカップリング曲からは「お楽しみはこれからだ」「夢追い人」も披露した。圧倒的な歌唱力に加え、歌う喜びに満ちた歌声、気持ち良さそうに歌う姿には色気も感じられ、山内の世界観に皆が引き込まれた。紅白歌合戦出場時の衣装や電飾のジャケットなど、11着に及ぶ衣装チェンジも楽しく、見応え充分である。20曲を歌い上げた後のアンコールでは、新曲「さらせ冬の嵐」を紹介。「今年はこの歌と向き合うことで、命とか生きるということに対して深く考えていく、という1年でもあるかな、と思っております。どうぞ皆様のお力でこの曲を応援していただけますよう、よろしくお願い致します」と語り、雪が舞う中、「さらせ冬の嵐」を圧巻の歌唱で魅せ、余韻の残る終幕となった。