GACKTと二階堂ふみ、映画『翔んで埼玉』でW主演「ボクの歳で高校生ってどうなのか?」
GACKTと二階堂ふみがW主演を務める映画『翔んで埼玉』が、2019年に公開されることが明らかになっている。
◆映画『翔んで埼玉』関連画像
『翔んで埼玉』は、魔夜峰央が1982年に発表した同名漫画にオリジナルの設定やストーリーを盛り込んで映画化した実写作品だ。魔夜が作品発表当時住んでいたという“埼玉”が題材のコメディとなっており、埼玉県民が東京都民から迫害を受けて暮らす世界を舞台に、東京都知事の息子・壇ノ浦百美と埼玉出身でアメリカ帰りの美少年転校生・麻実麗が県境を超えて惹かれ合う様や、埼玉・千葉・東京の3都県が入り乱れての仁義なき戦いが描かれる。
▲魔夜峰央『翔んで埼玉』
映画版では武内英樹監督がメガホンを取り、壇ノ浦百美役を二階堂ふみ、謎の転校生・麻実麗役をGACKTが演じる。原作者を交えたキャスティング会議でも満場一致の支持を得たというGACKTの出演だが、彼が演じることになる麗は18歳の高校生という設定。「原作の魔夜さんのご指名なら……」と引き受けたGACKTも、自らが高校生役を演じてよいものかと思いながら衣装合わせなどに挑んだという。
▲壇ノ浦百美
▲麻実麗
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■武内英樹監督 コメント
原作では、東京に虐げられた埼玉が熱い魂を持って立ち上がる話ですが、映画にはオリジナルで積年のライバル千葉も登場し、埼玉、千葉そして東京の仁義なき戦いを私なりの解釈で、コミカルに、ダイナミックに、壮大なスケール感で描きます!
今年浦和と大宮が住みたい街ランキング上位にランクインしたなど最近何かと注目度が高い埼玉と、埼玉には間違えなく勝っていると信じる千葉!そして、高みの見物東京!
果たして埼玉・千葉・東京の仁義なき戦いの決着は..!?!?
爆笑してなぜか泣いていて、劇場を出る時には、自分の出身地を誇りに思うようなそんな作品になると確信しています!
■二階堂ふみ コメント
埼玉のプライドをかけた戦い、そしてそこから生まれる純愛ボーイズラブ。どのような作品になるのかは全く想像できませんが、精一杯真面目にふざけられたらと思います!
■GACKT コメント
このオファーがあった時は、「設定に無理があるんじゃないかな?」とは思ったんですけれども、ずっと以前から魔夜先生の作品のファンだったっていうことから、先生からの指名ということであればやるしかない、、、という想いで、今回の作品は受けてしまいました(笑)。
正直なところ、「ボクの歳で高校生ってどうなのか?」という気持ちは未だに払拭できてはいないんですが、この漫画自体がかなり無理のある設定の漫画ですので、無理がもう一つぐらい増えても問題ないかなとは思っています。
(二階堂)ふみちゃんとは、こういう形で一緒に共演できるのは嬉しいと思ってます。
番組以来の久しぶりの再会なので楽しみです。ふみちゃんにとって最高の相手役、最高のキャラクターで撮影に入れるように作り込んでいきたいと思います。
■魔夜峰央 コメント
30年前の作品です。
当時私は埼玉県所沢市に在住しておりまして、抜けるような青い空と一面緑のネギ畑に囲まれて、牧歌的ながら、本当は東京へ行くはずだったのになぁ……と思いながらなんとなく悶々としていました。
良いところなんです所沢は。
しかし、これから一旗揚げようかと野心満々の当時の私にとっては、のんびりしすぎていて、なんとなく物足りなかったのは事実です。
とくに誰と話したわけではありませんが、周りで暮らしている所沢、埼玉の人たちも同じような気持ちでいるのではないかなぁと肌で感じることがよくありました。
今の生活に不満は無い、でももうひとつグレードアップしたい、というような、かすかな心の通奏低音が皆さんからも感じられたような気がしたのです。
その頃、自虐的にそういった埼玉県民の心の声をある意味痛切に描いたのが、この「翔んで埼玉」です。
おもしろいとかおもしろくないとかではなく、日々の鬱憤が爆発した心の声とでも言いましょうか。
今見るととんでもない作品ですが、当時は素直な気持ちをそのままぶつけたのだと思います。
それが、今になって、なぜ?
まったくもって私自身が一番驚いているような状況なのです。
今回はそれが、さらに映画化されるということで、ありがたいやら恐ろしいやら。
「本当にいいんですか?」と、最後に言わせていただきます。
二階堂さんへ
最近テレビでお顔は拝見しておりました。なんだか面白いキャラの人だなぁと、いい意味で、思っておりましたので今回の役はぴったりかもしれません。映画の中で思い切り遊んでいただけたらと思います。
GACKTさんへ
まさかオファーを受けていただけるとは思いませんでした。最初GACKTさんのお名前が上がった時、そこにいた一同全員がのけぞり次の瞬間、ありか、と頷いたものです。願ってもないキャスティングですが、この役がGACKTさんの人生の汚点にならないことを祈っております。
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『翔んで埼玉』
(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社