【インタビュー】超特急「それぞれの大切な人を思って笑顔で活力が生まれるような曲になったらいいな」
■スカイダイビングは自分一人ではできないから非現実的なんです
■人生で一度は経験してみたかったから怖さよりも楽しさが大きかった
――MVはすごい。今回はスカイダイビングに挑戦しているんですね。
カイ:そうなんですよ(笑)。
――高所恐怖症のメンバーがいたよね?(笑)
ユーキ:タクヤがそうだけど……。
カイ:あそこまで行くとぶっ飛びすぎててわからないという(笑)。
リョウガ:でも、みんなそんな感じだったよね(笑)。
カイ:スカイダイビングをやるって聞いたときも、「あぁ~~~」って感じで、実感がなくて。実際、現場についても実感が湧かなくて。事前に講習を受けて、その後、ツナギみたいな服を着て、二人ずつ飛ぶんです。リョウガとユーキが最初だったんだけど、ハーネスみたいなのをつけても「あぁ、飛ぶんだ」みたいな感じで。
▲「a kind of love」通常盤
▲「a kind of love」WIZY盤
――意外と冷静……。
リョウガ:セスナに乗ってから、上昇している最中は、パニックまでは行かないですけど、ライブ前以上のテンションの上がり方と緊張感があって。ユーキと「ヤベェな、高ぇな!」みたいな感じにはなっていました(笑)。その辺でやっと現実味を帯びてきた感じでしたね。
カイ:飛行機の扉が開いたまま上昇するんですよ。リアルに冷気とか風が入ってくるから、そこで実感が湧いてきましたね。
リョウガ:しかも、飛び降りてから何かをしてほしいとか、具体的な指示はなく。とりあえず、後ろにカメラがいるから、カメラの方に体を向けて、あとは素の状態です。もちろん、自分はこうしたいというのはそれぞれあったかもしれないけど。でも、その時の自分が出てた気がします。
――全員、笑顔のイメージだったけど。
リョウガ:「これから飛ぶぜ!」っていう雰囲気の人もいれば、セスナに乗って円陣を組むところでは、タカシは横顔でもわかるほどの真顔なんですよ。すごくこわばっていて(笑)。
タカシ:スカイダイビングしますよーって聞いてた時は、正直全然わからないから、僕も「そうなんや~」みたいな感じだったんですよ。でも、講習受けたり、セスナに実際に乗ったところで「こんな高さから飛ぶんや!」って感じになった。それがちょうど映像に映っています(笑)。MVを初解禁した時に、見てくれた8号車の人に「タカシくん、顔こわばってない?」って、早くも気づかれてしまいました。
▲ユーキ
――でも飛んでからは笑顔で。
タカシ:すごく爽快でした。緊張感はセスナの中に置いてきたって感じで。楽しかったです。でも、飛び降りるまではすごい覚悟の緊張感だったので、本当に決意のこもったシングルなんだなと思いましたね。
――タクヤくんは、ライブの時に高いステージのセットの上で顔がこわばってたけど、よく大丈夫だったね。
タクヤ:スカイダイビングは怖くなかったんですよ。というのも、たぶん、ライブとかで高い台に登る場合は、いずれ何度も経験することだろうし、現実的なんですよね。でも、スカイダイビングとなると自分一人でできることではないし非現実的なんです。人生で一度は経験してみたいことでもあったし、怖さよりも楽しさが大きかった。
――次元が違うんだね。
タクヤ:うん。あんなに高いところから町並みを見ることもないし。しかも撮影の日はすごく天気がよく雲が一つもなかった。4000mまで上昇しても、地上が普通に見えていたんです。それが逆に興奮しましたね。きっと、もうこの一回キリしかないだろうなという思いもあったので、「楽しむしかない」という思いのほうが大きかったのかな。
タカシ:そう考えると、僕は正反対なんだな(笑)。逆に僕はバンジージャンプは大丈夫なんです。でもスカイダイビングは飛ぶまで本当に怖かった。
タクヤ:僕、バンジーも大丈夫だよ。その場でステイするのが無理(笑)。だから、東京タワーとか展望台とか、下が透けているような高いところはダメ。
▲ユースケ
――なるほど(笑)。確かに感覚的にちょっと違うね。鳥の気分も味わえた?
タカシ:パラシュートが開いたくらいの時に思ったかな~。空中散歩的な。
リョウガ:飛ぶことなんて、夢の中くらいでしか味わったことないもんなー。
カイ:そりゃ、鳥の羽毛もあったかくなるよね~。
リョウガ:なんでそこにたどり着く!?(笑)
――カイくんはギターを弾くシーンもあったよね? 弾けるの?
カイ:教えてもらいました。
――なかなかサマになっていましたよ。
カイ:やった!
▲タカシ
――タカシくんが追いかけるシーンも大変そうでした。
リョウガ:あれは結構走ったね。200mくらいかな?
カイ:4~5回は走っていますね。しかも、まぁまぁの距離を。
タカシ:車の中からカメラで撮っての撮影と、ドローンでの撮影と、引きで……とか。だから結構走りました。しかも、車相手ですから。すごく速いんですよ。
カイ:車の中でも戦いがあった。あまり遅すぎるとタカシが追いついちゃうから、監督が「タクヤくんスピード上げて!」とか。でも、スピードあげすぎるとタカシを完全に置いていくことになっちゃうから、その塩梅が難しかった。
タクヤ:うん。
タカシ:完成版のMVでも、車の中からメンバーが見ていて、自分が走って追いかけてるというシーンはすごくシュール。メンバーも乗っているんですけど、車の窓をずっと見ながら走っていました。
リョウガ:取れ高OKになるまで走らなきゃいけないんだけど、もういいかなって気づいたら止まればいいのに、ずっと走ってたよね。そのまま走り抜けちゃって。今思うとそういうのシュール。
――体力使うMV撮影でしたね。
リョウガ:MV撮影ってだいたい1日で終わるんですけど、今回は2日間かかってるんですよ。ロードムービー調のところとダンスシーンを1日で撮って、一ヶ月後くらいにスカイダイビングだけを撮っているんで。2日間かけるのは今までで初めてでした。しかも、スカイダイビングの日はすごく風が強くて、風待ちみたいな時間もあって、もしかして今日は撮影できないんじゃないかっていう空気も漂っていたんです。インストラクターの方も「風がなぁ」ってブツブツ言ってるから、すごく怖かった(笑)。でも、さすがプロですよね。こうして6人生きて、ここにいるんで。
――カップリングも違ったタイプの曲ですよね。「Feel the light」は今までになく大人っぽい。
タカシ:超特急のまた違った個性だなと思いますし、今までやっていなかった表現ができた曲ですよね。一人だからこそできる表現の仕方だと思うし、それができたらいいなと思いました。テーマは「光と闇」なんですけど、危うさなんかも出したいと思ったので、聴いてくれた人にも伝わったら嬉しいですね。
――この曲も繊細ですね。
タカシ:まさに。でも「a kind of love」とはまた違っていて。「a kind of love」は完全に光ですけど、「Feel the light」は曇りもある。人によって考え方はあると思うんですけど、みんなでワァ~って群がって……とかじゃなく、一人でただこの曲を歌う感じでした。あくまでもレコーディングの時のイメージなんですけど。イメージを膨らませることが大事な曲だなと思いましたね。不安定な心情をどう表現するか、そのバランスには苦戦しました。でも、ここに収録されたものは自分でも満足しているので、8号車はどう思うのかなっていう感想待ちです。
――「a kind of love」は大切な相手と向き合ってるけど、「Feel the light」は内省的で自分と向き合っている歌ですね。
タカシ:そう。自分と戦っている感あるんですよ、この曲って。
――曲を聴いていると踊っているイメージも浮かびます。パフォーマンスで感情を表すことで、曲の良さが倍増しそう。
カイ:曲中にトラップもちょっと入っていますからね。振付師の方も、ユーキがずっと口説き続けて、このシングルで初めて振り付けをしてもらったんです。
ユーキ:もともとその方が超特急の振り付けをやったら面白いものになるっていうのは僕の中では想像できていて、頼むならどういう曲かな?と考えていたんです。「Party Maker」に関してはぶっ飛びましたし、「Feel the light」はかっこいい雰囲気になりそうなので、これからパフォーマンスをするのも楽しみだなって思います。
カイ:僕たちが揃って、「Feel the light」を踊ったら、すごく色気があるなぁと思います。いやらしいということじゃなく、一つ上の段階の大人っぽさがある振り付けなんですよ。「We Can Do It!」なんかのむき出しの男らしさというよりも、感じる男らしさ……にじみ出てくるというか。それがすごく楽しみなんです。披露するのが楽しみ。
――曲自体も色っぽいものね。
タカシ:振りが入るともう一段階深みが増すというのが超特急の強みでもあるから、この曲も早くライブでやりたいです。
――「Party Maker」は、さっきもユーキくんが振り付けも「ぶっ飛びました」って言っていたけど、曲自体も面白くて、すごく超特急らしいですね。
タカシ:単純にアッパーチューンっていうだけじゃなくて、歌詞も他の人とは違う感じ(笑)。まさか、Dメロのところで「鳴かぬなら唄わせよう 全部出し切れホトトギス」とか歌うなんて思っていませんでしたから。この生涯において(笑)。
カイ:タカシが戦国時代に行って、徳川の次に日本をおさめようとしたんだよね(笑)。
タカシ:はい。徳川の次に名乗り出ようとしたわけです(笑)。超特急だからこそできる遊びだなって思いましたね。それも込みで楽しいレコーディングにもなりましたし、振り付けもすごく変わっている感じにもなってるので楽しみです。
――これもユーキくんが口説き落とした振付師の方が手がけているんですね。
ユーキ:はい。ダンスの面ではめちゃくちゃ新しいですよ。とにかく男くささがすごいので、女性には踊れないんじゃないかな。力強さもあるし、萌えポイントがたくさんあるので、そこに注目していただきつつ、踊っている僕らは一番疲れますね。
タクヤ:うん、ヤバイ。
ユースケ:1曲だけで汗びっしょびしょになる。
カイ:この曲を一曲だけやって、あと1時間40分くらいMCしていたい(笑)。
リョウガ:トークライブかっ!
――ライブではこの曲をやるタイミングが難しそうではありますが、すでにアリーナツアーも決定していますね。
ユーキ:東西でぜんぜん違うものにしたいと思いますし、ステージングも今までにない新しい試みをしようと思っています。来てくださった方はそこを楽しみにしていただきつつ、挑戦のツアーになるので、その姿を見ていただき、新学期や仕事始めに向け、皆さんの力に変えて日々を過ごせるようなエネルギーあふれるライブにしたいと思います。
カイ:新体制になってから、男祭りとかファンクラブでのライブを除いて、一万人規模以上でやる初めての単独ライブになります。それだけたくさんの方が来てくださるということで、ある程度の期待と不安どっちも持ってくる方がたくさんいると思うんです。終わったあとには全員が楽しかったな、また来たいなと思ってもらえるようなライブにしたい。どこの席でも同じように届く、響くというのが、ライブをやっている身としても目指すべきところだと思うので、そういうライブをしたいと思います。一番前も一番後ろも、どの座席でも一番楽しめるライブにするためにも、これからリハーサルをガンガンやって、楽しんでもらえるものを作りたいです。
取材・文●大橋美貴子
リリース情報
2018年4月4日(水)発売
★通常盤★
品番:ZXRC-1139
価格:\1,200( 税込)
収録曲:M-1「a kind of love」
M-2「New Song-A」
M-3「New Song-B」
★WIZY盤★
品番:ZXRC-1142
価格:\5,800( 税込)+送料税込\800
収録曲:M-1「a kind of love」
M-2「New Song-A」
M-3「New Song-B」
ライブ・イベント情報
【東京】武蔵野の森スポーツプラザメインアリーナ
2018年5月26日(土)・27日(日)
【兵庫】神戸ワールド記念ホール
2018年6月9日(土)・10日(日)
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