エレキギター/ベース・ブランドRYOGAに7機種16カラー追加、オリジナルピックアップ搭載でより芯のある音へ

島村楽器のエレキギター/エレキベースのブランド「RYOGA（リョウガ）」に、オリジナルピックアップを搭載した新モデルが追加。6機種14カラーのエレキギター、1機種2カラーのエレキベースが登場した。各カラー6本の少量生産で、3月24日より発売される。

RYOGAは、島村楽器が2017年8月3日に立ち上げられたエレキギター/エレキベース・ブランド。RYOGAシリーズでは、同じモデルに対して同じカラーを作り続けることはせず、生産ロットごとに新しいカラーを投入していく。また、巷にある既存のカラーはなるべく使わず新たに開発したカラーを採用することもテーマとしている。

今回のラインナップでは、1機種に2～4色と個性的なカラーを数多く採用。たとえば、「HORNET-G3」のTPG（トランスパールゴールド）では、ナチュラルの生地にゴールドパールを吹き付けることで色出し。見る角度によってナチュラル、ゴールドと表情を変える、従来ありそうでなかったカラーとなっている。また、「CICADA-G2」ではアッシュ材の木目を生かした独特な塗装をボディに施し、製品1本1本ごとに柄が異なる、天然杢（無垢材）ならではの表情を楽しめるモデルに仕上がっている。


サウンド面でも従来モデルから変更がなされた。新たに「RYOGAオリジナルピックアップ」を搭載したことで、より芯のある音が得られ、さらにRYOGAらしさを追求したトーンが生まれている。また、演奏シーンや奏法の違いに応じた複数のモデルを展開する。


「HORNET（ホーネット）-G3」は2色展開。HORNETでは初のチューンオーマチックブリッジ仕様となっている。シンクロトレモロ系のブリッジとはまったく異なるテンション感やブリッジミュートの感覚など、独特のプレイアビリティで人気を二分するブリッジのひとつ。ブリッジのスタッドアンカーが弦振動を余すところなくボディに伝え、また45mmの厚みを持つマホガニー材による力強い中音域と相まって安定感のあるサウンドを得られ、しっかりと弾き込みたいギタリストに最適なモデルとなっている。

「HORNET-H3/SP」は2色展開。やや薄めの42mmボディ厚とハードテイルの裏通しブリッジにより、ピッキングのレスポンスに優れ、特にコード演奏にはスピード感を与える仕様となっている。ボディと1Pネックはアフリカンマホガニー材で、豊かな中音域が魅力。バンドアンサンブルにオススメの1本だ。

「BUMBLE（バンブル）」はヴォーカルギターに適したモデル。フロントピックアップに異なるタイプを搭載した2モデル「F4」と「F6」を、各2色で展開。「F4」は2シングル仕様で、クリアかつキレのあるコードカッティングを得意とする。「F6」はフロントピックアップをP90タイプにすることで、膨らみのある独特なサウンドを付加。リアピックアップでバッキング、フロントピックアップに切り替えて甘いトーンをもつソロプレイと幅広く活躍する。各モデルとも共通する仕様としては、ボディ両サイドに軽量のアユース材、センター部は上下で異なるメイプルを使った特殊な構造とし、一方でやや重量のあるブリッジプレートとブラス削り出しのオリジナルの弦留めを採用することで、その軽量ボディからは想像できない芯のある音と確かなサスティンが得られる。


「CICADA（シカーダ）-G2」は2色展開。やや大振りながらも平均3.1kg程度ととても軽いモデルで、コンセプトは、“コンパクトなセミアコースティックギター”。セミアコは大音量で歪ませた際のハウリングが弱点だが、CICADAではボディバックのマホガニー材を大きくくり抜いたホロウ構造を採用し、Fホールがなく閉じた作りによってこの弱点を大幅に改善した。また、クリーントーンでは独特なエアー感あふれるマイルドなトーンに。一方、歪ませた際は豊かな倍音成分により、中音域に厚みのあるサウンドが得られる。

4色展開となる「SKATER（スケーター）-H3」は、弦を裏通しにしたノントレモロブリッジとロングスケール（648mm）ならではの明るく張りのあるトーンが特徴。ロングスケールにしたことで、ハイポジションでコードを押さえた際でも運指に窮屈さを感じないのもポイントだ。


新モデル唯一のエレキベースモデルとなる「DIVER-B442」は、34インチのロングスケールを採用。弦を裏通しにしたブリッジとオリジナルのヘッド形状によるテンションにより、確かなピッチ感が心地よいモデルだ。レンジの広いトーンはアッシュ材ならではのもの。新開発のPJピックアップで、ディープで力強いサウンドを得られるようにしている。