【対談】FEST VAINQUEUR×淳士(BULL ZEICHEN 88)、「マシンガンかと思いました」

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7周年目を迎えるFEST VAINQUEURが2月14日、2ndコンセプトアルバム『GENERATION 2 ~7Colors~』をリリースする。同アルバムは収録7曲に7人のドラマーを迎えて制作されたもの。そのドラマーとは、淳士(BULL ZEICHEN 88 / SIAM SHADE)、BABYMETALやmiwaのサポートを務める青山英樹、ZIGGYやhide with Spread Beaverの活動で知られる宮脇“JOE”知史、GLAYのサポートドラマーToshi Nagai、風弥~Kazami~ (DaizyStripper)、覆面ドラマーのダイナ四、shuji (Janne Da Arc)という豪華な強者たちだ。

◆FEST VAINQUEUR×淳士 画像

結果、アルバムサウンドは各楽曲が異なる輝きを放ち、広がりを増して7つの新境地を築き上げた。BARKSでは、3月にメジャーデビューを控えるBULL ZEICHEN 88より、テクニカルかつド派手なドラミングに定評のある淳士を迎えて対談を実施。FEST VAINQUEURとの出会いはもとより、メンバー全員が「その音圧に吹き飛びそうになった」というレコーディングでの臨場感あふれるエピソードを語ってもらった。なお、対談第二弾では青山英樹が登場する予定だ。

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■“絶対ロックスターになる!”
■と思ったは中学2年の淳士少年

──7人の豪華なドラマーを迎えたコンセプトアルバム『GENERATION2〜7 Colors〜』に収録されている楽曲「Mirror」には淳士さんがゲストドラマーとして参加していますが、両者のつながりは?

GAKU:以前、アニメソングのカバーコンピレーション盤『Counteraction -V-Rock covered Visual Anime songs Compilation-』(2012年発表)でSIAM SHADEさんの「1/3の純情な感情」をカバーさせていただいたんです。僕たちの世代にとってSIAM SHADEさんはTVで見ていたバンドでもあり、憧れの存在でした。今回、淳士さんに叩いていただいた「Mirror」は『GENERATION2』の中でもかなりテクニカルな部類に入る曲だったので、ぜひお願いしたくて「何とか叩いていただけないでしょうか?」って。

▲FEST VAINQUEUR

──もともと面識はあったんですか?

淳士:もう10年ぐらい前からですね。

HIRO:BULL ZEICHEN 88さんが始動したぐらいの時期に、僕とHALはライヴの楽屋打ち上げに出させていただいたり。

GAKU:FEST VAINQUEURとしては、3〜4年前の<BULL ZEICHEN 88 presents 『秋のバトルロイヤル 2013 ~投げっぱなしオレンジ~』>(※2013年10月28日@Shibuya O-West)に出演させていただいたのが最初です。

──普段からSNSで連絡を取り合うような仲なんですか?

淳士:僕はあんまり先輩後輩とかって気にしないんですけど、意外と連絡取り合ったりはしないんですよ(笑)。たまにライブで一緒になった時に、お互いに頑張っていたらそれが何よりっていう考え方なんで。プライベートではFEST VAINQUEURに限らず、そんなにミュージシャンとの付き合いもないんですよね(笑)。

HIRO:ミュージシャン仲間とツーリングに行ったりしないんですか?

淳士:身近なミュージシャンにバイク乗りがあんまりいないからね(笑)。FEST VAINQUEURの4人の連絡先は知らないんですけど、距離はすごく近く感じているよ。この時代、長く続けているバンドって宝じゃないですか。それこそGENERATIONが移り変わっていく中、最高のバンドだと思ってます。

全員:ありがとうございます。

▲淳士(BULL ZEICHEN 88 / SIAM SHADE)

HIRO:淳士さんは後輩の僕たちにいつも気さくに接してくださるんですよ。淳士さんとIKUOさんがセッションで大阪にいらした時とか、個人的にゴハンをご馳走してもらったり。いい大先輩です。

HAL:僕は最初、すごく緊張して。今回のレコーディングでもそうですけど「僕たちに話しかけてくださるなんて」って感じでした。

I’LL:同じ目線で話してくださるのが嬉しいよね。

GAKU:僕が憧れたアーティストってプレイはもちろんパフォーマンスとかスタイルもカッコいいんですよ。淳士さんは、見せ方や見え方に対してもストイックな方だなという印象を持ってました。

淳士:ヴィジュアル系って言ってるのにカッコ悪い!はダメよね(笑)。カッコいいの定義は人それぞれだと思うんだけど、ヴィジュアル系だったらカッコつけようとすべきだし、いい歳こいて僕なんかまだロックスターを目指してますからね(笑)。そこは始めた頃の衝動と変わらないんですよ。

──何歳くらいのことですか?

淳士:“絶対ロックスターになる!”と思ったは中学2年の淳士少年。その最初の気持ちが薄れたら、音楽そのものが楽しくなくなっちゃう気がするんですよね。もちろん、音楽でゴハンを食べていくことも大切だけれど、それより、楽しんでステージに上がることが大前提だし、FEST VAINQUEURも同じ志を持っていると思うんです。ワーワーキャーキャー、黄色い歓声を浴びたいって(笑)。“俺、カッコいい!”って思っていたいじゃないですか。だから、「ヴィジュアル系だっていうことに胸張っていこうね」っていう話もしたし。

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