“博多のラトルズ”ゴーグルズのトリビュート盤に藤原さくら、キノコホテル、伊藤銀次ら
ゴーグルズのトリビュート・アルバムが、4月1日のエイプリルフールにリリースされることが発表となった。併せて参加アーティストの第一弾発表が行なわれ、伊藤銀次、1966カルテット、キノコホテル、藤原さくら、百々和宏の5組の参加が明らかになっている。
◆参加アーティスト画像
EJ・ゴーグル、JJ・ゴーグルらゴーグル姓を名乗る5人のメンバーからなるゴーグルズは、“あの有名な4人組ロックバンド”のパロディーソングだけを創り続けるというコンセプトで結成されたロックバンドだ。マッシュルーム・カットにゴーグル着用という出で立ちで、1990年代から博多を中心に活動を展開してきた。FAB4愛に溢れたその楽曲群は「パスティーシュの枠を超えている」とミュージシャンや音楽ファンから熱い支持を集め、英国の偉大なるパロディ・バンドになぞらえて“博多のラトルズ”とも称される。
今回のトリビュート・アルバム企画には、彼らをこよなく愛するミュージシャン10組以上が参加。今回発表された5組のアーティストのうち、伊藤銀次は「TICKET TO TOKYO (成田の乗車券)」、1966カルテットは「BOY(ボーイ)」、キノコホテルは「I FEEL WINE(アイ・フィール・ワイン)」、藤原さくらは「All I Have To Do(本来ならDo)」、百々和宏は「ROLL OVER BAUMKUCHEN(ロールオーバー・バームクーヘン)」をカバーする。
参加アーティストたちは、次のようにコメントを寄せている。
◆ ◆ ◆
■伊藤銀次 / TICKET TO TOKYO (成田の乗車券)
「涙の乗車券」の秀逸なるパロディの、この曲。僕が原曲をリアルタイムで聴いていた1965年のUSポップロックシーンはザ・バーズやママズ&パパズなどのフォークロックが台頭した年。あまり言われることがないけど、ビートルズもフォークロックを、この世に生み出したグループのひとつといってもおかしくないでしょう。僕にとってはビートルズなどの60年代ブリティッシュ・インベージョンと同じくらいに、青春のど真ん中に影響を受けたフォークロックの香りのする 「涙の乗車券」。そのパロディである『Ticket To Tokyo (成田の乗車券)』には、グググっと惹かれるものがありましたね。
ゴーグルズの存在を知ったのは2013年9月に博多で開かれたイベントに参加した時。その主宰者に博多にラトルズみたいなグループがいる!と推薦され、彼らのファースト・アルバムを聴いたのが最初でした。
東京に戻ってさっそく聴いてみたら、彼らのクリエイティブでオリジナリティに溢れるパロディー精神に、すっかり参ってしまいました。しびれるほどのとてもうれしい音楽との出会いでした。
その後、下北沢でライブを見る機会があり、ライヴ・バンドとしての力量のあるところもしっかりと堪能することができました。パロディという名にも関わらず、これほどピリリとスパイシーでリアルなロックとしての創造性に満ちた彼らは実に頼もしく、うれしい存在ですね。 今回、このカバー・アルバムのプロジェクトに参加させていただいて、とても光栄でした。これからも我が道を突っ走ってってください!!GO YOUR OWN WAY!ゴーグルズ!!
■1966カルテット / BOY(ボーイ)
素直に「BOY(ボーイ)」のイメージがとても弦楽に合うと思ったのです。是非、メロディをヴァイオリン、チェロで奏でてみたい!と、メンバー全員一致の選曲でした。加えて、1966カルテットでは、あのジョンが息を吸う音を、チェロのある奏法で表しているのですが、きっとこれは世界でも私たちしかやってないはず!と思っていて、それを「BOY(ボーイ)」でもコラボできたら、きっとおもしろいカバーに仕上がるのでは、とウキウキ話し合った結果から、この曲にさせていただきました。
ビートルズを敬愛するバンドがあると噂に聞き、ビートルズカバーから始まった私たち1966カルテットにとっては、とても気になる存在!でした。早速聞いてみると、なんとも小気味良いパロディの感じすっかり虜になりました。
イントロが始まるや否や、押し寄せるワクワク感。何度も聴いてこの後に来るメロディを分かっていても、来る、来る、来るー!!と胸が高鳴ってしまいます。
メロディが始まり、絶妙な距離感で寄せては返すビートルズとゴーグルズの波に戯れ、その心地よさに身を委ねていると、要所要所で耳をくすぐる日本語。
歌詞に全神経をさらわれたらもう、めくるめくゴーグルズさんワールドにどっぷり引き込まれてしまいます。こんなに粋な音楽の楽しみ方があるなんて!!
これからも、思わずニンマリしちゃうゴーグルズにしか作り出せない音楽をとても楽しみにしています。
■マリアンヌ東雲(キノコホテル) / I FEEL WINE(アイ・フィール・ワイン)
お酒にまつわる歌なので「I FEEL WINE(アイ フィール ワイン)」を選ばせて頂きました。
キノコホテルのファンだと言って頂いて仲良くなり、福岡で共演する機会が増えました。お会いするときは大概酔っぱらって居るので、初めて会ったのは今ひとつ定かで無く…、かなり前の気が致します。福岡に友人が全然居ないキノコホテルにとって、ゴーグルズさんは大変有り難い存在。これからも仲良くして頂戴ませ♥
■藤原さくら / All I Have To Do(本来ならDo)
どの曲も大好きなのでかなり悩みましたが、ゴーグルズのメンバーと下北沢で飲んでる時に、アルバムを改めて全部聴いて。やっぱり好きだなぁと思ったこの曲にしました!
(ミュージシャンである)父親経由でゴーグルズは知ってましたが、お会いしたのは「ナナイロプラン」プロジェクトでご一緒したのが最初です。大好きなゴーグルズのトリビュートにまた参加させてもらうことができて本当に嬉しいです!他の方達の曲を聴くのも楽しみにしてます!
※ナナイロプラン=2014年3月に福岡でリリースされたゴーグルズのトリビュート・アルバム。藤原さくらは「BOY(ボーイ)」で参加し、レコ発ライブにも出演。
■百々和宏(MO’SOME TONEBENDER) / ROLL OVER BAUMKUCHEN(ロールオーバー・バームクーヘン)
ロックンロールが大好きだから、この曲に。ゴーグルズに少しでも近づこうと彼らの聖地、日本のリバプール、福岡へ出向いてレコーディングしました。でも全然別モノになっちゃいました。歌詞にインスパイアされてパクリ・ギター・フレーズ沢山入れてます!
「福岡に絶妙な変態加減でビートルズをパロるヤバいバンドがいる」って風の噂はきいてました。数年前、福岡のイベントで、たまたまライブを見かけて「これか!確かにヘンタイだ!」と。次回のゴーグルズのオリジナル作は「ブラックアルバム」という2枚組がリリースされることを密かに期待しております!メタリカのパロディか!と間違われたら楽しいです。
◆ ◆ ◆
なお、6月には東京と福岡でトリビュート・アルバム発売を記念したライブの開催も計画されており、同公演にはアルバム参加アーティストも登場予定とのことだ。
■リリース情報
2018年4月1日(日)発売
MKR-006 ¥2,593+税
収録曲/参加アーティスト(50音順)
TICKET TO TOKYO (成田の乗車券)/伊藤銀次
BOY(ボーイ)/1966カルテット
I FEEL WINE(アイ・フィール・ワイン)/キノコホテル
All I Have To Do(本来ならDo)/藤原さくら
ROLL OVER BAUMKUCHEN(ロールオーバー・バームクーヘン)/百々和宏(MO’SOME TONEBENDER)
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