【特集】BURNOUT SYNDROMES 石川大裕、憧れの芸人・磁石と「お笑い」談義
▲左から磁石・佐々木優介、BURNOUT SYNDROMES・石川大裕、磁石・永沢たかし
大阪出身の3ピースバンド・BURNOUT SYNDROMES。同級生である彼らは25歳という若さにしてバンド結成から13年、メジャーデビューシングルと2ndシングルがテレビアニメ『ハイキュー!!』の2期(第2クール)・3期オープニング曲にそれぞれ抜擢され、2月7日発売の3rdシングル「花一匁」はテレビアニメ『銀魂』銀ノ魂篇のエンディング曲としてオンエア中と、着々とキャリアを重ねている。
楽曲の良さはもちろんだが、彼らの魅力はライブにもある。何より新鮮でおもしろいのは、石川大裕(B&Cho)の役割だ。前説を自ら担当し、ライブ中にはヘッドセットマイクをつけてMCを行なう。また、ライブのエンディングで流れた映像のスタッフロールを見ると全体の構成も彼が担当しているらしい。観客を引きつけるMC力と構成力、これは一体どこからきているものなのか。
取材を行なう前の打ち合わせで、石川は「お笑い」が好きで、自身のライブに活かすために劇場に足を運び日々研究を重ねていると教えてくれた。一番好きな芸人を尋ねてみたところ、「磁石さんです!」と即答。磁石のライブを生で観たことが無いと言うので、彼が思う「音楽とお笑い」について話を訊く前に、まずは磁石のライブを観に行くことに。さらに、せっかくの機会なので磁石と話ができるようセッティングした。
◆ ◆ ◆
[取材当日]
本日の会場は東京・新宿バティオス。上京してきた際に新宿に立ち寄ることはほぼ無いという石川は「これがあのアルタか……!」と会場に向かいながら街を見回して楽しげな様子。この取材のためだけに大阪からやって来たそうで、手には磁石へのお土産を持ち、会場に向かう間「やばいっす」「ちゃんと話せるかな」と、緊張と興奮が入り混じった声で話す。
到着し、着席すると間もなく暗転しライブがスタート。映像の上映後、オープニングトークメンバーとして早速磁石が現れると、石川は「おお!」と小さく声を上げていた。それから芸人が次々とネタを披露、磁石は後半に登場して漫才を行ない、石川はそれを観て身体を揺らしながら笑っていて、大満足しているようだった。
ライブ見学が終了し、いよいよ対面の時間だ。大ファンである磁石を前に、石川はどんなトークを繰り広げるのか。
◆ ◆ ◆
[BURNOUT SYNDROMES・石川大裕×磁石]
■1月で一番ビッグイベントやなあって(BURNOUT SYNDROMES・石川大裕)
──石川さんはお笑い芸人さんのネタを参考にライブのMCや構成を考えていらっしゃるんですが、そのなかでも一番尊敬しているのは磁石さんとのことで、お声がけさせていただきました。
磁石・永沢たかし(以下、磁石・永沢):渋いですね、渋いセンスだ。
磁石・佐々木優介(以下、磁石・佐々木):今おいくつなんですか?
BURNOUT SYNDROMES・石川大裕(以下、石川):25歳です。
磁石・佐々木&永沢:若い!
──でもバンド歴は長くて。
石川:13年です。
磁石・佐々木&永沢:長い!
石川:中学生のときから同じメンバーでやってます。
磁石・佐々木&永沢:すげー!
磁石・佐々木:今日大阪から来たんですか?
石川:そうです。
磁石・佐々木:ライブのついでとかで?
石川:いえ、この取材のためにです。
磁石・佐々木&永沢:ええっ!?
石川:1月で一番ビッグイベントやなあって思って。
磁石・佐々木&永沢:ははは(笑)。
──本気さが伝わりましたかね(笑)。石川さんはライブのMCで磁石さんのネタを使っているとか。
石川:はい、「トイレ行きたい方いますか? あ、いました。我慢してくださいね」ってのをそのまま。ちょっと笑いをいただいてからみたいなのをよくやってまして。勝手にパクらせていただいています。
磁石・永沢:いやいや、全然大丈夫です。
磁石・佐々木:ありがとうございます。
石川:先ほどライブ観させていただきました。東京に来る途中『ZONE』(磁石の単独ライブのDVD)見てきたんで、「あ、今日のネタこれなんや!」って思って(笑)。ライブめっちゃ楽しかったです。
磁石・永沢:ははは(笑)。
磁石・佐々木:ライブDVDって(笑)。
──磁石さんのライブを生で拝見するのは初めてなんですよね。
石川:そうなんです。生の感じとか、アフタートークのノリとかが、MCの勉強になるのですごく感動しました。お訊きしたいことまとめてきたので、ちょっとメモ見ますね。
磁石・佐々木:マネージャーやる?(笑)
石川:いやもう、ほんっとに好きで。さっきのライブのネタは本当はもっとすごく長いじゃないですか。もっとたくさんやりとりがある中でも、あの部分を切り取るっていうのはどのタイミングで決めるんですか?
磁石・永沢:今日の主催者のライブによく呼ばれるので、ネタを知っているお客さんも多いんですよね。「これ足してみるか」みたいな感じで、足したり引いたりしています。
磁石・佐々木:出番前に実際に2〜3回合わせながらアドリブで出たものを「じゃあ今日はこれを入れてみようか」とかもありますね。
石川:マイナーチェンジを繰り返しているんですね。ネタは永沢さんがすべて作ってらっしゃるんですか?
磁石・永沢:いや、佐々木も考えてますよ。
磁石・佐々木:基本は全然考えないっすけどね。
磁石・永沢:相当追い込まないと(笑)。
石川:ははは(笑)。どんな感じでネタって考えはるんですか? 磁石さんのネタってすごく知的やなって思うんです。
磁石・永沢:最低限、僕が考えて、それがどうにも3分ぐらいにしか満たなかったりするんで、「あと2分ぐらいどうしようか」って話し合ってると佐々木からポンポン出てくるんで、それをいっぱい足してます。
◆BURNOUT SYNDROMES・石川大裕×磁石 対談(2)へ
大阪出身の3ピースバンド・BURNOUT SYNDROMES。同級生である彼らは25歳という若さにしてバンド結成から13年、メジャーデビューシングルと2ndシングルがテレビアニメ『ハイキュー!!』の2期(第2クール)・3期オープニング曲にそれぞれ抜擢され、2月7日発売の3rdシングル「花一匁」はテレビアニメ『銀魂』銀ノ魂篇のエンディング曲としてオンエア中と、着々とキャリアを重ねている。
楽曲の良さはもちろんだが、彼らの魅力はライブにもある。何より新鮮でおもしろいのは、石川大裕(B&Cho)の役割だ。前説を自ら担当し、ライブ中にはヘッドセットマイクをつけてMCを行なう。また、ライブのエンディングで流れた映像のスタッフロールを見ると全体の構成も彼が担当しているらしい。観客を引きつけるMC力と構成力、これは一体どこからきているものなのか。
取材を行なう前の打ち合わせで、石川は「お笑い」が好きで、自身のライブに活かすために劇場に足を運び日々研究を重ねていると教えてくれた。一番好きな芸人を尋ねてみたところ、「磁石さんです!」と即答。磁石のライブを生で観たことが無いと言うので、彼が思う「音楽とお笑い」について話を訊く前に、まずは磁石のライブを観に行くことに。さらに、せっかくの機会なので磁石と話ができるようセッティングした。
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[取材当日]
本日の会場は東京・新宿バティオス。上京してきた際に新宿に立ち寄ることはほぼ無いという石川は「これがあのアルタか……!」と会場に向かいながら街を見回して楽しげな様子。この取材のためだけに大阪からやって来たそうで、手には磁石へのお土産を持ち、会場に向かう間「やばいっす」「ちゃんと話せるかな」と、緊張と興奮が入り混じった声で話す。
到着し、着席すると間もなく暗転しライブがスタート。映像の上映後、オープニングトークメンバーとして早速磁石が現れると、石川は「おお!」と小さく声を上げていた。それから芸人が次々とネタを披露、磁石は後半に登場して漫才を行ない、石川はそれを観て身体を揺らしながら笑っていて、大満足しているようだった。
ライブ見学が終了し、いよいよ対面の時間だ。大ファンである磁石を前に、石川はどんなトークを繰り広げるのか。
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[BURNOUT SYNDROMES・石川大裕×磁石]
■1月で一番ビッグイベントやなあって(BURNOUT SYNDROMES・石川大裕)
──石川さんはお笑い芸人さんのネタを参考にライブのMCや構成を考えていらっしゃるんですが、そのなかでも一番尊敬しているのは磁石さんとのことで、お声がけさせていただきました。
磁石・永沢たかし(以下、磁石・永沢):渋いですね、渋いセンスだ。
磁石・佐々木優介(以下、磁石・佐々木):今おいくつなんですか?
BURNOUT SYNDROMES・石川大裕(以下、石川):25歳です。
磁石・佐々木&永沢:若い!
──でもバンド歴は長くて。
石川:13年です。
磁石・佐々木&永沢:長い!
石川:中学生のときから同じメンバーでやってます。
磁石・佐々木&永沢:すげー!
磁石・佐々木:今日大阪から来たんですか?
石川:そうです。
磁石・佐々木:ライブのついでとかで?
石川:いえ、この取材のためにです。
磁石・佐々木&永沢:ええっ!?
石川:1月で一番ビッグイベントやなあって思って。
磁石・佐々木&永沢:ははは(笑)。
──本気さが伝わりましたかね(笑)。石川さんはライブのMCで磁石さんのネタを使っているとか。
石川:はい、「トイレ行きたい方いますか? あ、いました。我慢してくださいね」ってのをそのまま。ちょっと笑いをいただいてからみたいなのをよくやってまして。勝手にパクらせていただいています。
磁石・永沢:いやいや、全然大丈夫です。
磁石・佐々木:ありがとうございます。
磁石・永沢:ははは(笑)。
磁石・佐々木:ライブDVDって(笑)。
──磁石さんのライブを生で拝見するのは初めてなんですよね。
石川:そうなんです。生の感じとか、アフタートークのノリとかが、MCの勉強になるのですごく感動しました。お訊きしたいことまとめてきたので、ちょっとメモ見ますね。
磁石・佐々木:マネージャーやる?(笑)
石川:いやもう、ほんっとに好きで。さっきのライブのネタは本当はもっとすごく長いじゃないですか。もっとたくさんやりとりがある中でも、あの部分を切り取るっていうのはどのタイミングで決めるんですか?
磁石・永沢:今日の主催者のライブによく呼ばれるので、ネタを知っているお客さんも多いんですよね。「これ足してみるか」みたいな感じで、足したり引いたりしています。
磁石・佐々木:出番前に実際に2〜3回合わせながらアドリブで出たものを「じゃあ今日はこれを入れてみようか」とかもありますね。
石川:マイナーチェンジを繰り返しているんですね。ネタは永沢さんがすべて作ってらっしゃるんですか?
磁石・永沢:いや、佐々木も考えてますよ。
磁石・佐々木:基本は全然考えないっすけどね。
磁石・永沢:相当追い込まないと(笑)。
石川:ははは(笑)。どんな感じでネタって考えはるんですか? 磁石さんのネタってすごく知的やなって思うんです。
磁石・永沢:最低限、僕が考えて、それがどうにも3分ぐらいにしか満たなかったりするんで、「あと2分ぐらいどうしようか」って話し合ってると佐々木からポンポン出てくるんで、それをいっぱい足してます。
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