【ライブレポート】STARMARIE、台湾公演から“カッコイイSTARMARIE”へ新展開
STARMARIEが1月14日、台湾は台北市内にて13度目となる<台湾定期公演 ~THE FANTASY WORLD~>を開催。新曲「悪魔、はじめます。」が台湾にて初披露され、集まった台湾マリストを熱狂の渦に巻き込んでいった。
◆STARMARIE 画像
STARMARIEによる物語の始まりを告げる重厚なオープニングSEと共に、ステージ上にゆったりと現れる5人のメンバー。この日のショーは、「屋上から見える銀河 君も見た景色」、「ネット・オークション・ベイビーズ」、「FANTASTIC」と疾走感溢れるロックナンバーが連続して披露され、会場の勢いは一気に加速する。日本の普段のステージでは1本の公演を通して1本の物語、世界を構築するためMCが挟まれないことが多いが、この日は初めてSTARMARIEのステージを見た人も多い台湾のファンのために、ブロックごとにMCをはさみ、丁寧に楽曲の説明をしていく。
木下望が「4ヶ月ぶりの台湾公演楽しんでいきましょう!」と元気よく煽れば、会場の雰囲気が一転して今度は「余命124日のシンデレラ」、「涙のパン工場「コンセル・カマタ」」が繰り出される。「2月4日のライブタイトルにもなっているかっこいい楽曲です」という高森紫乃の紹介で、ニューアルバムより先行解禁された「悪魔、はじめます。」が台湾にて初披露された。日々の生活や社会の中に潜む、闇やストレスを抱えながら生きている現代の人たちが叫びと共に悪魔へと変貌していくという風刺が込められた楽曲だ。シンセサイザーとバンドサウンドが融合した楽曲を、木下望がリードボーカルをとり歌い上げる。初披露の楽曲でありながらも、駆け抜けるようなドライブ感たっぷりの楽曲に会場は大いに盛り上がる。STARMARIEの代名詞であるファンタジーな世界観をより昇華させた前作アルバム『FANTASY THEATER』とはまた違う、“カッコイイSTARMRIE”の片鱗を感じさせてくれる。
ここまで各ブロックではダークな雰囲気の楽曲が多かった中で、「恋するボーカロイド」、「ナツニナレ!」など、転じてポップでキラキラとした楽曲にて会場には一気に笑顔の華が咲く。重く暗い世界の楽曲を歌うだけではなく、こうしたキラキラと輝く楽曲をパフォーマンス出来る両極端さが、彼女たちファンタジーユニットと呼ばれる所以ではないだろうか。公演の終盤にはSTARMARIEの定番楽曲「ママは天才ギタリスト」、「サーカスを殺したのは誰だ」を披露して13度目の台湾定期公演の幕が閉じた。
鳴り止まないアンコールに応え再びステージに戻ってくる5人のメンバー。近年のSTARMARIEを構成する上で大切にされている楽曲「ホシノテレカ」を披露。また、今回の台湾遠征には、静岡県湖西市出身の中根もにゃが、先日影山剛士湖西市市長を表敬訪問した際に直々に手渡された、湖西市を紹介する繁体字のパンフレットを持ち込んでおり、台湾のマリストに自身の出身地である静岡県湖西市を流暢な中国語にてアピールした。そして、最後は「名もなき星のマイホーム」にてこの日の公演は大団円を迎えた。また、次回14回目となる台湾定期公演が4月15日に開催されることを発表した。
STARMARIEが台湾展開をはじめてすでに2年半が経ち、台湾には着実にSTARMARIEが根付き始めている。そんな彼女たちが織りなす3度目の中野サンプラザ公演は来月2月4日に開催予定だ。ここでもまた、多くの台湾マリストの顔を見ることが出来るのではないだろうか。
ライブスケジュール
日時:2018年2月4日(日) 中野サンプラザ
時間:OPEN 16:00 / START 17:00
チケット:全席指定¥5,000(税込)
<STARMARIE 台湾定期公演(仮)>
日時:2018年 4月15日(日) PIPE LIVE MUSIC
◆STARMARIEオフィシャルサイト
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