エビ中、廣田あいかラストライブ。「私はこの6人の可愛さ、いいところを世界で一番知ってる」
私立恵比寿中学(略称:エビ中)が毎年年末恒例行事として行なっているワンマンライブ<大学芸会>を、1月3日(水)4日(木)の二日にわたって日本武道館にて開催。3日の公演がメンバーの廣田あいかのラストライブ、4日のライブが新体制での初公演となった。オフィシャルからのレポートをお届けする。
◆私立恵比寿中学 画像
初日は<私立恵比寿中学迎春大学芸会 ~forever aiai~>の公演タイトル通り、昨年8月31日に“転校”(卒業)を発表した廣田あいか(出席番号6番)のエビ中としてのラストステージで、日本武道館でのコンサートは、奇しくも2014年4月15日にやはり3名のメンバーが転校した<私立恵比寿中学合同出発式~今、君がここにいる~>公演以来となった。
3日の公演は、廣田自身が衣装、セットリスト、ステージ演出までをも企画し、客入れBGMから会場アナウンスまでをも自身で担当するこだわりを見せた。各メンバーのキャラクターをデフォルメした自己紹介オープニングVTRに続いて、マントをつけた衣装を身にまとったメンバーが登場し、「絶対忘れられない1日にしようね」との廣田のMCから、「ポップコーントーン」「YELL」と続けて2曲を披露。その後も「きっとインフィニティー!」「EBINOMICS」「 売れたいエモーション!」「全力☆ランナー」「フユコイ」「なないろ」「感情電車」までを、口パクのMCを挟んで立て続けに披露した。
ここで再びVTRが流れ、映像のメンバーたちが「がんばってアイドルらしくやってみたけど、大切なことに気づいた気がする」「このままだと不完全燃焼って感じがする」「エビ中らしくない」と自問自答を繰り広げ、中山の「みなさん、ここからが本番のようです!」に続いて、廣田が「見てて、これがエビ中なんだ。これが好きだから今までやってきたんだ。この伝説のときをしっかりとその目に焼き付けてね」と語り、いつもの登場曲「ebiture」から、“真のエビ中”公演がスタート。“理想のアイドル像”としてのエビ中から、“自分たちらしさ”にフォーカスしたエビ中へと転換された瞬間だった。
ここから仮面を脱ぎ捨てた怒涛のライブパフォーマンスへと突入。「MISSION SURVIVOR」ではタオルを掲げ、「大漁恵比寿節」をパワフルに歌い上げ、さらに特効をふんだんに使用した「金八DANCE MUSIC」 で観客を煽りまくった後、安本・廣田・柏木がステージに残り、「次の曲は今日、絶対にこの曲をやらないと後悔すると思った曲です。この曲を歌っている時の自分たちは最強だって、バカみたいに思い続けてきました」という廣田のMCから、2013年に初披露された、安本彩花・廣田あいか・松野莉奈・柏木ひなたの4名からなるユニット<くっつきブンブン>によるユニット曲「いつかのメイドインジャピャ~ン」をステージを駆け回り熱唱。昨年2月に急逝した故・松野の過去ライブ映像も映し出された4人でのパフォーマンスに観客はくぎ付けとなった。勢い止まらず「HOT UP!!!」、そして「サドンデス」では、「オイ!オイ!」の掛け声を「ぁぃ!ぁぃ!」に変え、会場の熱気は最高潮となった。
「幸せの貼り紙はいつも背中に」や「まっすぐ」、「お願いジーザス」などしっかりと歌い上げる楽曲をはさみながらも、本編最後の「大人はわかってくれない」「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」まで怒涛の勢いで駆け抜けた。
Tシャツに着替えて登場したアンコールでは、廣田のラストシングルとなった「シンガロン・シンガソン」からエビ中最初のオリジナル・シングル「えびぞりダイアモンド!!」、そしてライブ定番の人気曲「ラブリースマイリーベイビー」で会場を一つにし、鳴りやまないダブルアンコールに応え2回目の「シンガロン・シンガソン」で公演を締めくくった。
終始湿っぽい雰囲気を感じさせなかった廣田だが、8年間アイドルとして活動してきた思い、そして残るメンバーに言及することで徐々に涙声に。「本当に、この6人は自分の可愛さに気づいていない。私は一緒に生活してきたから、この6人の可愛さ、いいところを世界で一番知ってるって自信がすごくあります。それを今日こうやって形にできたことが心から嬉しいです。今日のこの公演で、(メンバー)ひとりひとりの新たな魅力が、皆さんに届いたらいいなってその愛情だけで今日1日を作らせていただきました。この公演を、同じ時間を過ごしてくださった全ての皆さんに感謝しています。(中略)新しい誰かの素敵な魅力に気づいて、私のことを忘れるくらいまでこの6人を皆さんに応援してもらいたいなって、そんな気持ちでいっぱいです。これからも私立恵比寿中学をよろしくお願いします」と語り、アイドルとしての最後の言葉をファンにしっかりと届けステージを後にした。
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