ジャパンメイドのウクレレ新ブランド「COTONE」から、さまざまなジャンルにチャレンジできる4機種が発売
本場モノではないけれど、“ちょっと良いウクレレ”が登場。島村楽器が日本国内での製作によるウクレレの新ブランド「COTONE(コトネ)」が12月24日に発足、第1弾となるウクレレ4機種が同日発売される。
日本におけるウクレレは「ハワイ音楽」を奏でる楽器にとどまらず、歌謡曲、ジャズ、ボサノヴァなどさまざまなジャンルの音楽を奏でられる楽器として捉えられている。実際、島村楽器の楽譜売上調査においても、売れているウクレレ用楽譜のほとんどが歌謡曲やジャズの曲集であり、ハワイアンの曲集の売上を上回っているという。また、演奏スタイルでは、弾き語りなどの「歌の伴奏楽器」としての使い方に加え、ウクレレでメロディを奏でる「ソロウクレレ」と呼ばれるスタイルも定着。ここ数年はアンサンブルによる「二人ウクレレ」や「ウクレレオーケストラ」を楽しむ人も増えている。
そんな背景から生まれたのが、ウクレレの新ブランド「COTONE」。ウクレレにイメージされる伝統的なスタイルを残しながらも、「ウクレレ=ハワイアン」の概念にとらわれない、さまざまなジャンルの音楽にチャレンジできる楽器を目指して開発。今回発売される4機種についても、ウクレレの定番である木材、ハワイアン・コアやマホガニーにこだわらず、ギターやピアノなどに仕様される木材も採用している。
また、20年にわたり島村楽器が製造販売しているオリジナルギターブランド「HISTORY」や「CoolZ」で技術をフィードバック、「高い演奏性」にもこだわった。弱い力で弦を弾いた時にも音が出やすく、ふわっと優しく広がる感じが、低価格な海外製ウクレレとの最大の違い。ウクレレ初心者にも、楽器演奏歴が長い人にも実感できる仕上がりとなっている。
ラインナップは、2種類の木材の組み合わせ×2サイズの計4機種。いずれも単板のボディ(トップ/サイド&バック)、マホガニーのネック、牛骨のナット・サドル、ゴトーのペグを採用している。
▲ハワイアン・コアをボディ材に採用した「CCSL/SP/KOA」(ソプラノ、上)と「CCC/SP/KOA」(コンサートサイズ、下)
まずは、音の立ち上がりが良く素直な音色が特徴なスプルース(松)材のトップに、カラっとした音色が特徴のウクレレの定番材ハワイアン・コア材サイド&バックの組み合わせ。ソプラノサイズ「CCSL/SP/KOA」(79,000円)と、コンサートサイズ「CCC/SP/KOA」(87,000円)が用意される。コードストロークの際は独特のフワッと広がる軽やかな音色が特徴。比較的太めのネックを採用したことで安定した棹鳴りが、メロディを奏でる際には豊かな音の伸び(サスティーン)が得られる。指板、ブリッジともにハワイアン・コア。
▲ローズウッド・トップの「CCSL/SP/R」(ソプラノ、上)と「CCC/SP/R」(コンサート、下)
もう一方は、スプルース(松)材のトップに、甘く豊かな低音が特徴のローズウッド材のサイド&バックの組み合わせ。ソプラノサイズが「CCSL/SP/R」(77,000円)、コンサートサイズが「CCC/SP/R」(85,000円)。どことなくギターのテイストが感じられる心地よいサウンドと、芯のあるしっかりとした箱鳴りが特徴。こちらも比較的太めのネックを採用しており、安定した棹鳴りとメロディを奏でる際の豊かなサスティーンが楽しめる。こちらの指板とブリッジはローズウッド。
製品情報
価格:79,000円(税別)
◆CCC/SP/KOA
価格:87,000円(税別)
◆CCSL/SP/R
価格:77,000円(税別)
◆CCC/SP/R
価格:85,000円(税別)
発売日:2017年12月24日
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