【インタビュー】バンドじゃないもん!「夢を見ていたことがたくさん叶ったからもっとパワーアップして行きたい」
「PERFECT YEAR 2017」を掲げ、シングル、アルバムのリリースからライヴ、テレビや雑誌、WEBメディアへの露出も多く、まさに全力疾走で駆け抜けてきた感のある2017年のバンドじゃないもん!。充実した活動の集大成として、メンバーそれぞれのソロ楽曲が中心となった初の企画ミニアルバム『MINI BAN』を12月13日にリリース。ARM(IOSYS)、原田茂幸(ShiggyJr.)らとのコラボにも注目が集まる今作について、直前に控えた初のスペシャルバンドセットによるホールツアーについて。さらに2018年に向けての抱負まで、恋汐りんご、七星ぐみ、望月みゆ、甘夏ゆずにたっぷり語ってもらった。
◆バンドじゃないもん!~画像&映像~
■バンもん!っていう言葉だけを知っている人にも
■もっと気になってもらえたらなって思えた1年でした
――2017年は「PERFECT YEAR 2017」として大活躍の1年でしたね。振り返ってどんな思いを持っているかそれぞれ教えてください。
甘夏ゆず(ゆずポン):「PERFECT YEAR 2017」と謳って今日まで突っ走ってきたんですけど、今まで体感したことのないぐらい色々新しいことが詰め込まれていて、本当にバタバタの大忙しで。新しいことをやっていく中で、バンもん!としてやっていきたいことや新しい発見がいっぱい見つかって、今後挑戦したいことも見つけられる1年になったので、この「PERFECT YEAR」を来年に活かして、「PERFECT PERFECT PERFECT YEAR」みたいに引き続きやっていけたらなって思っております。
望月みゆ(みゆちぃ):すごく色んなことがありすぎて、どこからが今年だったのかわからなくなっているくらい。テレビにも結構出させていただいたり、プリントシール機になったりとか、1年前に想像していなかったお仕事をたくさんさせていただきました。あと大きかったのは、リリースのときに渋谷とかを宣伝のトラックが走ったことですね。年明けすぐくらいに、夢として話していたことなので。そういう、1年前は夢を見ていたことがたくさん叶った1年でした。だから「PERFECT YEAR」って謳っていた分、それがなくなったらどうなるんだろうっていう不安はあるんですけど、今後もパワーアップして行けたらなと思います。
七星ぐみ(ぐみてゃん):本当にたくさんのことがあったんですけど、外で自分の姿を見つけることが増えた1年だったなって思っています。例えば渋谷を歩いていて自分の声がして振り向いたら画面に自分が映っていたりとか、本当にそういうことが起こることを想像できてなかったので。みさこ(リーダーの鈴姫みさこ)が目標としている、「ドンキでギャルがバンもん!を口ずさむ」ということまで、近づいているんじゃないかなって。それと今年最後にホールでのコンサートを控えていて、今までライヴハウスだったけど、今回はホールっていう形でもっと幅広く多くの人たちが遊びに来れる環境が出来ると思うので、来年に向けて本当の意味で老若男女に広がっていったらいいなって思います。
恋汐りんご(汐りん):今年はバンもん!が5周年だったんですよね。10月11日のみーちゃん(みさこ)のお誕生日に代々木公園の野外ステージでフリーライブをやったんですけど、そのときにふと集まってくれるのが嬉しいなって思いました。たぶん、バンもん!を知らない人も多いけど、「ちょっと知ってる」っていう人が2番目に多かったと思うんです。そういう人たちがもっと興味を持ってくれるバンもん!になりたいなって思いました。代々木に集まってくれる人が多かったり、東京都が世界に発信するPR映像のお仕事にもアイドル代表でバンもん!を起用していただいたり、こういうことをきっかけにしてバンもん!っていう言葉だけを知った人にももっともっと気になってもらえたらなって思えた1年でした。今年の頭は忙しくてそんなことを思う余裕がなかったんですけど、2017年の終わりになってそんなことを思ったりしています。
▲『ミニバン!』初回盤
▲『ミニバン!』通常盤
――そうした2017年を締めくくる作品が『MINI BAN』ですね。企画ミニ・アルバムということでメンバーのソロ曲が収録されていますが、まずソロのトップは汐りんさんの「クッキンアイドルりん♡りん♡汐りんのテーマ」。まさに汐りんのテーマとしか言いようのない曲ですね。
汐りん:これが1曲目でいいんですかっていう(笑)。だいたいこういう曲って飛び道具的な感じというか。1回目にソロ曲の企画があったときに作った曲と違う曲にしたくて。前の曲は自分の気持ちを歌った歌詞で聴いている人たちが汐の気持ちがわかる曲だったんですけど、今回はまず「クッキンアイドルりん♡りん♡汐りん」っていう架空の番組を作って、その番組のテーマソングという形でこの曲を作りました。「クッキンアイドルりん♡りん♡汐りん」っていうのは実写とアニメのパートがあるお料理番組で、お子様向けなんです。この番組がどこから生まれたかというと、まだ「秋葉原ディアステージ」にいた頃に、実際に作ったお料理をふるまうっていうイベントをやったときから構想していたので、やっと曲が形になったなっていう感じです。これから番組化を狙っていて。お料理本も作りたいし、あとは変身グッズとか、「しゅがりん」のぬいぐるみも作りたいなって思っています。曲としては、すごく目まぐるしく展開があったりとか合いの手があったりとか、使われている音色がすごく多いんです。それにストーリー性のある歌詞なので、聴いていて飽きないと思います。一方向に突き抜けた曲にしたかったんですよね。この曲を聴いてたくさんの人をめろめろにする「世界めろめろ大作戦」の第一歩になると良いなって思います。
――たしかに突き抜けた感じは思いっきり感じます。
汐りん:“電波ソング”っていうと軽く見られがちなんですけど、汐はそのジャンルの中でも好きな曲とか好みもあるんですけど、ARM(IOSYS)さんが作ってくれたこの曲は、電波ソング界の中でもとても良い曲だなって思います。
――ぐみさんの「150930」はおやすみホログラムのプロデューサー、オガワコウイチさんが作曲・編曲ですが、オガワさんらしいクールで熱い曲ですね。
ぐみてゃん:まずソロ曲が2回目ということもあって、良い意味でみんなの期待を「裏切らないように裏切らなきゃいけない」と思って。前回は私もファンの人に向けての曲だったので、今回はそれを踏まえつつ、いま自分が一番聴きたい曲をやりたいなって思ったんです。そう思ったときにオガワさんと色々お話させていただいて。私は特にイントロが好きで、段々大きくなるんじゃなくていきなりまっすぐ耳に届くイントロで始まる曲にしたいってお話していて。この曲が始まった瞬間いきなりこの曲の世界にログインできる曲が良いなって思ってこういう感じになりました。あとは、前回に比べてアートワークに関しても自由度が高くて、自分がやりたいことを好きなだけできるっていうことだったので、まず書きたい歌詞を書いて曲を作ってもらって、それに合わせてアートワークも考えました。今回のアートワークは私の中でテーマがあって、それが「リベンジポルノ」なんです。歌詞の中で、<ぼくらはいま愛し合ってたんだ>っていうのがあって、そういうのを表現したいなって思ったときに、こういうアートワークが思い浮かんで。歌詞もアートワークも自分がやりたいことができて良かったです。
――かなり攻めたジャケットですよね。
ぐみてゃん:でも、これはもっと汚いおじさんのはずだったんですよ(笑)。私は「もっと汚いおじさんとのリベンジポルノのイメージでやりたいです」って言ったんですけど、ちょっとシュッとした感じの男性になって。結果よかったんですけど。頭の上にも十字架のタトゥーが入っている人でした。
◆インタビュー(2)へ
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