最新Bluetoothヘッドフォン初体験! DJ KAWASAKIがオーディオテクニカ「ATH-WS990BT」を語る
PR
解像度の高い中高域を維持しつつ、“圧倒的な低域表現”をコンセプトとした、オーディオテクニカのヘッドフォン「SOLID BASS」シリーズの最新機種「ATH-WS990BT」が発売される。
◆オーディオテクニカ「ATH-WS990BT」「ATH-WS660BT」&DJ KAWASAKI 関連画像
キレのある重低音と高解像度を両立、新次元のワイヤレスサウンド……そう、ついに発売される「SOLID BASS」のBluetoothモデルだ。ワイヤレスでより深く、より鮮明な重低音とφ53mm“ディープ・モーション”ドライバー搭載、硬度が異なる2層のクッション材を採用した2レイヤード・イヤパッド、さらにノイズキャンセリング機能やヘッドフォンを耳から外すことなく周囲の音が確認できるヒアスルー機能、約30時間の長時間ワイヤレス再生、有線時はハイレゾに対応など、オーディオファンならずとも一度はトライしてみたい仕様となっている。
今回はさまざまなイベントやフェスでプレイ、国内のみならずヨーロッパでの知名度もグングン上がりつつあるハウス/クロスオーバーDJのDJ KAWASAKIにATH-WS990BTを一週間ほど使用してもらい、その魅力を語ってもらった。DJ初ヘッドフォンがオーディオテクニカという、浅からぬ縁がある(?)DJ KAWASAKIは、ATH-WS990BTでどんな音を聴いたのだろう?
■解像度が高いことが分かる
■繊細な音が印象的でした
──KAWASAKIさんは、これまで何機種くらいのヘッドフォンを使ってきましたか?
KAWASAKI:いやー、数え切れないですね。DJ用のヘッドフォンで言うと、たしか初めて買ったのはオーディオテクニカ製品だったと思います。渋谷 THE ROOMの近くに、何十年もやっている楽器屋さんがあって、そこで購入した記憶がありますね。当時はまだ今ほどDJコーナーは充実していなかったように思うんですが、ヘッドフォンは何種類かあって、その中から知り合いの定員さんのオススメを選んだんです。たしか初期のATH-PRO5で、まだ若い僕にはリーズナブルなところが嬉しかったです。僕の友達をはじめ、ATH-PRO5は多くのDJがスタンダード的に使っていたように思います。
──最初の機種は何年くらい使いましたか?
KAWASAKI:現場で使ったり持ち運んだりする頻度も高かったのですぐ壊れちゃうんです。だから1つをそんなに長くは使えないですね。実はいま家にあるATH-PRO700MK2もヘッドバンドとイヤーパッドが破れてしまっています。家では使えますが、直さないと現場では使えないですね。僕が早く壊しちゃう方なのかもしれないですけど。
──自宅用と現場用のヘッドフォンは違う?
KAWASAKI:本当は分けたいんですが、いまは同じものを使っています。僕は普段、家では本当に朝から晩まで音楽を聴いているんです。外やリビング、車などで流して聴くのは別として、スタジオでは常にヘッドフォンをつけていますし、制作中はもちろん、DJの選曲のためにコレクションのレコードを一日中チェックしています。だから、いずれにしても長く聴いていても疲れない心地よいものを選びたいですね。レコーディングのときは、なるべくフラットなEQで、キチンと曲のパーツが聴こえるようなものがいいなと思っています。
──では、DJや制作で使うヘッドフォンより、家で聴くものはちょっと音の雰囲気がいいものというか……。
KAWASAKI:音がいいものに越したことはないですね。オーディオ機器の環境にもよりますが、僕は自宅のDJミキサー“UREI”に直接刺して聴くことが多いんです。比較的温かく柔らかい音が好きですね。このATH-WS990BTはすごく心地よかったですよ。実際に家にあるヘッドフォンと比べてみたんですが、再生される音の幅がとても広いなと実感できました。Bluetoothでも携帯に入っている音楽を聴いたんですけど、事前に資料に目を通していたとはいえ、満足感のある深い重低音と、中音から高音の抜けはとてもきれいでしたね。密度があって高級感のある繊細な音という印象を持ちました。
■作業用にはフラットな音もの
■これはリスニングに最適な心地よさ
────重低音を売りにしてるヘッドフォンだと、重低音だけが強調されているものも見受けられます。
KAWASAKI:そう。前にスタジオ・エンジニアの方に教えてもらって、けっこう高級なものを買ったんです。重低音はすごくありましたが、楽器が聴こえるはずの中音域や歌の部分がこもって聴こえましたね。もちろん最終的には外音で確認しますが、ヘッドフォンのEQの影響も少なからずあると思うので、残念ながらそのヘッドフォンは僕には合わなかったんです。
────今回は音楽ジャンル的にはどういう曲を試していただいたんですか?
KAWASAKI:幅広い音楽を聴いてみようと思いました。レコードでは自宅にあるジャズやディスコ、ブギーから最新の打ち込みまで試してみました。あとは自分のiPhoneに入ってるデジタルの音源やDJミックスも。
────相性がいい音とかって、特にありましたか?
KAWASAKI:このヘッドフォンはレンジの広いサウンド作りになっていて、聴いていて普通に心地よいので、僕はDJ用でも普通に使えると思いましたよ。高級感のあるシンプルで素敵なデザインだし、カラーも僕の好きなオール・ブラックもあるんです。何より軽いというのは嬉しいですね。
────改めてデザインや音、付け心地について教えてください。
KAWASAKI:耳を包み込むような感じのイヤーパッドの素材がすごく気持ちよかったです。ヘッドバンド部分も柔らかいですし、付け心地は最高なんじゃないでしょうか。重いと耳や首が痛くなるので、軽いのもいいですね。音が良かったんでハマってしまってしばらく聴いてたんですけど、長く聴いていても疲れませんでした。僕は職業柄1日中、毎日ヘッドフォンしているので、 DJではない一般の方に比べてヘッドフォンへの拘りも多いかもしれませんが、耳に心地よい繊細なサウンド作りはとても良かったですよ。
──KAWASAKIさんがヘッドフォンに求める条件ってありますか?
KAWASAKI:もちろん音がいいというか好みの音であるというのは一番大切だと思います。それにデザイン性、軽さ、コンパクトさも。地方にDJで行ったり、先日ヨーロッパにも行きましたが、持ち運ぶことが多いので、キャリーバッグの中にいかにコンパクトに入るかは、かなり重要ですね。
──今、実際に現場で使われてるものは100%満足いくヘッドフォンですか?
KAWASAKI:100%っていうのは、ちょっとまだ分からないですね。ほかにどんないいものが世の中にあるか分からないから。それを聴いてないことには……今のところ使ってるものに特に不満はありませんが、自分でコードを付け替えたりとか、使いやすいようにプチ改造することもありますね。スタジオ作業に関しては、今後違うヘッドフォンも試してみたいと思っています。
──ATH-WS990BTをご自分のプライベート用のヘッドフォンとすると満足?
KAWASAKI:すごくいいと思います。普段あまり慣れないBluetoothを試してみて、今更ですがこんなに使い勝手のいいものかと驚きました。制作用のオーディオ・インターフェースにつなげても聴いてみましたが、楽しめましたよ。
──ノイズキャンセリング機能ですが、外部の音を遮断して音に没頭する時間というのもありますか?
KAWASAKI:そうですね。ただ音楽に熱中するあまり、今日届くと楽しみにしていた通販のレコードを持って来てくれた宅配の人に気づかないことがありますね(笑)。
──ワイヤレスという点ではどうでしょう? DJって必ずコードが付いてるヘッドフォンが当たり前だと思います。あえてワイヤレスを使うことで発見などはありますか?
KAWASAKI:コードの不自由感は無くせますよね。あとは、Bluetoothの安定感がどこまでか僕には分かりませんが、そういう部分がクリアになったり、ワイヤレスってことはもちろん充電せずに長く使えるかってことも気になりますね……でも30時間連続使用可能でしたっけ? 30時間DJする機会はなかなかないですが……。
──今まで満足度が高かったヘッドフォンってどんなものでしょう?
KAWASAKI:それぞれに個性があるので一概には言えませんが、僕はヘッドフォンは気分で変えたくなるんです。洋服とかと一緒で、幾つかお気に入りのものがあって今日はこれにしたいとか……。
── KAWASAKIさんがお持ちのヘッドフォンは、音の傾向は似ていますか?
KAWASAKI:そうですね。でも今は作業とDJ兼用でなるべくフラットなものをひとつ所有しています。たとえば、僕がATH-WS990BTを持っていたとしたら、フラットなものを使って音作りをしたあとATH-WS990BTでどんなふうに聴こえるのか試してみるなど、そんな使い方もできたらいいなと思います。スタジオで作った音源は、最終的にカセットレコーダーやラジオ、パソコンやスマホ、車の車内など、一般のリスナーの方達が普段音楽を聴いている環境になるべく近い状態で確認するんですが、こういうキチンとしたリスニング用のヘッドフォンがひとつあると嬉しいですね。
──最後にオーディオテクニカはどんなイメージですか?
KAWASAKI:サウンドへのこだわりはもちろんですが、過去にグッドデザイン賞をとられているだけあって、デザイン性もとても大切にしているブランドだと思っていました。僕がDJを始めたのは25〜6年前ですが、DJの使用するモデルに早い時期から力を入れられていたイメージがあります。これからも、オーディオテクニカの新たなチャレンジを楽しみにしています。
撮影:千葉顕弥/協力:高橋美穂
◆ ◆ ◆
DJ KAWASAKIが“すごくいい!”と語るATH-WS990BT、こちらはブラックとブラックレッドの2カラーが用意されているので、気になる方は実際に手にとってその付け心地やサウンドを体験していただきたい。
◆ATH-WS990BT 製品サイト
また、よりハイコストパフォーマンスを実現した姉妹機種ATH-WS660BTも登場。ATH-WS990BT同様、φ53mm“ディープ・モーション”ドライバー搭載、硬度が異なる2層のクッション材を採用した2レイヤード・イヤパッドを採用し、約40時間のワイヤレス再生を実現したモデル。こちらはブラックゴールド、ブラックレッド、ガンメタリックブルーを用意している。併せてチェックしてほしい。
◆ATH-WS660BT 製品サイト
さらにオーディオテクニカはワイヤレスヘッドフォンに関する新プロジェクト「Wireless Journey Projects(ワイヤレスジャーニープロジェクト)」を始動した。先ごろ謎のティーザームービーを公開し、ムービー内に現れた謎の美女の正体が大人っぽく変身した三戸なつめだったことを公表し、話題となっている。
「Wireless Journey Projects」は、「自由で刺激的な暮らしのそばに、オーディオテクニカのワイヤレスヘッドフォンを。一人一人のインディペンデントが呼応し、ここで暮らす人は、音楽を愛する人は、いつの間にかつながっていく。自由で縛られない、ワイヤレスな旅をあなたに」というコンセプト。本プロジェクトの一環として11月11日より都内のカフェを中心に、ワイヤレスヘッドフォンでの試聴体験の他、カフェとのオリジナルコラボメニューやフォトスポットなどSNS映えするコンテンツを展開予定となっている。
「Wireless Journey Projects」展開カフェ情報
11月11日(土)〜11月19日(日)
(https://baycrews.jp/store/detail/0639)
※その他、都内のカフェを中心に展開予定です。
◆オーディオテクニカ オフィシャルサイト
◆Wireless Journey Projects オフィシャルサイト
◆DJ KAWASAKI オフィシャルTwitter
この記事の関連情報
オーディオテクニカ、初めてライブ配信にも使いやすいUSBオーディオミキサー『AT-UMX3』2月22日(木)発売
オーディオテクニカ、レコードに関連したワークショップなどが楽しめる子ども向けイベントを10月22日(日)開始
オーディオテクニカ、渋谷&下北沢エリアのレコード屋を掲載した「レコードマップ2024」リリース
海外で人気のターンテーブル「AT-LPW30 BK(ブラックウッドモデル)」、公式オンラインストアに登場
アナログを巡り感性を刺激する蚤の市『Analog Market 2023』、開催決定
イラストレーター永井博とコラボしたサウンドバーガーが数量限定で予約販売開始
体温でカタチが変わる、イヤピースとして世界初の素材を採用した完全ワイヤレスイヤホン用イヤピース7月21日発売
オーディオテクニカ、サウンドバーガー通常販売モデル「AT-SB727」をオンラインにて先行発売
オーディオテクニカ、創業60周年記念モデルとして新たにワイヤレスヘッドホン、ターンテーブル、サウンドバーガー発表