【編集部クロスレビュー】ariel makes gloomy、1st EP「carbonium」発売

ポスト

ariel makes gloomyが10月4日(水)に1st EP「carbonium」を発売する。

◆ariel makes gloomy 関連画像&ミュージックビデオ

2015年に東京で結成され、都内ライブハウスや<SAKAE SP-RING 2017>出演など、ライブを中心に活動を開始した彼ら、「ポストロックとエモ、ポップの精神性を持ちたいとは思っている、4ピース編成のプロジェクト」とのことで、“バンド”ではないということ。前情報はこれだけで、そんな理由をこう語る。

「先入観なく音を聴いていただいて、お客さまにまっすぐに届いたら嬉しいということ、そうなることにチャレンジしたいと思い、今回はこの形としております」

バンドを名乗っていないariel makes gloomyの情報は、匿名性のあるビジュアルに加え、音と映像のみ。「バンドに関しては、いい意味で多くの方がなんとなく持っておられる“バンドってこういうもの”というイメージがあるかなあと感じています。ariel makes gloomyは先入観なく音を聴いていただきたいと思っており、バンドサウンドを楽曲の中心においてはいますが、プロジェクトと位置づけた方が、誤解がないと感じています(リーダーやメインコンポーザーを決めていなかったりするのもその一つだったりします)」。

まずは彼らの希望通り、先入観なく「slowmotion」のミュージックビデオをご覧いただきたい。


今回ariel makes gloomyの1st EP「carbonium」のリリースを祝し、編集部クロスレビューを行なった。先のミュージックビデオを合わせて、読んでみてほしい。

1st EP「carbonium」編集部クロスレビュー

炭素は自らの4つの手で無数の化合物を生成する。ariel makes gloomyの4人は「carbonium」と題された初epで、BPM180超の疾走ロックからファンキーなダンスビート、浮遊するエレクトロポップまで横断した4曲4様のエモーショナルな音世界を展開してみせた。この先に広がる化学反応が楽しみです。──BARKS編集部(イ)

(イメージ)用事がすべて済んだ金曜の23時くらいに、渋谷辺りをあてもなく歩きながら聴きたい。4曲目が終わったら「明日早起きしてどこか行こう」って帰りたくなる。モヤモヤを否定せず受け入れ、消化する手助けをしてくれる作品。(音)定位も意識すると楽しい。──BARKS編集部(高)

ゆるい気分のとき、頑張りたいとき、どんな気分のときにもすんなり聴ける作品。だけどおのおのの楽器のプレイも面白いので聴きこむのも良し、抽象的な歌詞のイメージを膨らませるも良し、いろんな聴き方ができると思う。表題曲「slowmotion」のミュージックビデオもその通りで、見る人の気分を邪魔しないのでいつでもどこでも気になった時に見れる映像に仕上がっている。──BARKS編集部(は)

イントロからすぐに遠くへと連れて行ってくれる滑らかな疾走感。最初は目を閉じて各パートの駆動を味わってほしい。それから、目を開けてMVを見てほしい。視覚からも新しい世界が拓けるでしょう。それにしてもこの人達、一体何者。──BARKS編集部(宮)

孤独や虚無感をあらかじめベースとする彼らの音楽は、紛れもなく現代のポップミュージックだ。勿論、このプロジェクトに漂う匿名性も含めて。女性ボーカルが「僕」と歌うとき特有のあの無機質な切なさが訳もなく好きな人にも薦めたい。──BARKS編集部(サ)

アーティストは顔だ。新人が出て来るとまず面構えを観る。いい眼をしている、佇まいがいい……醸し出す雰囲気から、そのアーティストの力量を測る。さてariel makes gloomy。疾走感、耳当たりのいいリフ、女性ボーカル、カラリとしたギターからキラリと光るセンスを感じるも、顔が見たい。──BARKS編集部(H)

初期衝動というにはあまりにも繊細で、綿密というにはあまりにも純真な大胆さを併せ持つ。早い話がライブの躍動感を味わってみたいアーティストのひとつということで。女性ボーカルだからこその音色セレクトや有機的に絡み合う個々のフレージングの妙に、知性ある音楽だけが強烈な刺激となり得ることを本能で知っている姿が浮かぶ。──BARKS編集部(K)

楽曲はフレキシブル、シンプルな構造だけど混沌とし、スキマを意識しながらもパンパンに多くの情報を詰め込んだような4ピース・サウンド。リズムの甘さがボーカルのキュートさを増幅させるという、あまり見たことのない化学変化が起こりかかっている。──BARKS編集長 烏丸哲也


また、ariel makes gloomyのメンバーからBARKS読者へメッセージをお願いした。こちらのコメントを読んだ後でもう一度ミュージックビデオをご覧いただきたい。音の印象も少し変わるのではないだろうか。

ariel makes gloomyからのメッセージ

1人でも多くの方に聴いていただけたら幸いです。今後もどんどん新しいことを取り入れていきたいと考えているariel makes gloomyをぜひ追ってみていただけたらと思います。よろしくお願いします! ──関 悠介(B)

あたたかくほどほどに見守ってくださいー!── ワダトシアキ(G)

はじめまして、ariel makes gloomyです。読んでくださり、ありがとうございます。編集部みなさまにレビューいただけるのはとても光栄です。BARKSさんは、一読者としてオーディオカテゴリの楽器記事をいつも楽しみにしています。── イシタミ(Key)

BARKSをご覧のみなさま、はじめまして。ariel makes gloomyです。お好きな時に気の向くままに、楽曲を楽しんでいただけたら嬉しいです。── 佐々木 悠介(Dr)

1st EP「carbonium」

2017年10月4日(水)発売
BZCM-1089 1,000+税
1.slowmotion
2.infinite refrain
3.シンクロニシティ
4.the beginning and the end

◆ariel makes gloomy オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報