【インタビュー】w-inds.、ダンス&ボーカルユニットのその先へ…在り方を開拓する新作「Time Has Gone」

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■全部が早すぎるってよく言われます。日本でブームになりそうな頃にはもう僕たちは飽きちゃって次に行ってるんですよ。(慶太)

──じゃあ、これまたあえて聞いちゃうんですが。自分たちが作った曲を出すにあたって「カッコいいのはいいんだけど、もうちょっとJ-POPっぽいものにして欲しい」みたいなことを言われたりはしなかったですか?

涼平:なかったよね?

慶太:全然ないですね。僕が「We don’t〜」を作ったとき、あの曲はボーカルドロップといってサビに歌がない曲なんでめちゃくちゃ怒られるだろうなーと思いながら「これでやりたいんですけど」といったら。「お前、サビに歌がねーじゃん」とかいわれるかなと思ってたら、すごいお褒めの言葉をいただき。

──ホントですか?

慶太:ええ。だから無理やり出したわけじゃないですよ。いろんなところの確認をとって出しましたから。もう大人なんで。僕も(笑)。

▲「Time Has Gone」通常盤

──周りが納得してくれたのも、それまでの下地があったからこそ?

慶太:そうですね。僕が曲を作るまで、周りの偉い人たちからは「お前、カッコいい音楽ばっかやりすぎるな。もっと分かりやすい音楽をやれ」って言われてたんですよ。なので、ちょうどいいバランスをずっと狙ってきていたんです。「偉い人たちもOKで僕たちもOK」って言えそうな楽曲を、海外のトラックメイカーから頂いたり、作ってもらったり、共作したりして。その流れがあるんで、もしかしたら自分が作ったものもすんなりOKが出たのかもしれないです。その下地づくりの期間が結構長くて。2009年ぐらいからずっとやってましたからね。

──2009年といったら。いち早くw-inds.がEDMにシフトしだした頃ですよね?

慶太:そうです。

──下地期間はまだ歌メロ、曲展開などにJ-POPな要素が残ってたんですけど、今はそこも吹っ切ったところでやってますからね。

慶太:本当に自由にやらせてもらえてるんで、みんなが神様に見えます。

──w-inds.がここまで吹っ切ったサウンドをやるようになったことについて、私はアジア人気も皆さんを後押ししたんじゃないかなと思ったんです。w-inds.は昔からアジア各国で“日本代表”として記録を塗り替えたり、アワードに出席したりフェスに出たり、単独ライブを行なったりしてきた。そのなかで、日本代表として恥ずかしくないように世界標準の音を鳴らしたいという欲望が出てきたんじゃないのかなと思ったんですが。

涼平:何度も国外へ行かせてもらうなかでそういう気持ちも芽生えた感じですね。最初からそうではなかった気がします。フェスとかでいろんな国の方と共演するようになってからですから。“意外と他の国の人たちはカッコいいことやってるんだ”って思ったのは。

──なるほど。w-inds.はなんでそんなにアジアで人気なんですか?

涼平:いやー、正直分かんないですね(苦笑)。きっかけがあった訳じゃなくて。気づいたら。

慶太:1回目に行ったときから空港がとんでもないことになってたんで(笑)。

涼平:アジアにプロモーションした訳じゃないのに。

──今もアジア各国でそういう状況が続いている訳でしょ? 

龍一:w-inds.を応援してくれてる人はたくさんいますね。でもアジアで1番になりたいというのでやってる訳じゃないですからね。いつもは日本で活動してる訳ですから。そこで、いい作品を作ることが結果アジアにつながったのかなと思います。だから、今でも行くたびに「すごいな〜」と思いますよ。文化が言葉を超える瞬間って感動的なんですよ。世界の平和の均衡がこんなに不安定になりそうなときに、言葉を超えて交流ができるのは音楽の力なんで。それも、w-inds.の使命なのかなとも思います。

慶太:でも、本当になんで支持されてるのかはさっぱり分からないんです。なのにw-inds.でこれまでいろいろな記録を塗り替えてきたんですよ。台湾とか香港で。

涼平:気づけば。

慶太:だから、僕たちももはや意味が分からないです(笑)。今の時代だからこそ、もっとこういうところは広げていきたいなとは思ってるんですけどね。

──広げるという意味では、ちょうど慶太さんと韓国のBlock Bのテイルがコラボした「Lost&Foundfeat.KEITA(w-inds.)」も先日配信されましたしね。

慶太:そうなんですよ。一時期こういうコラボもすごく流行ったんですけどね。

──その先駆けとして、w-inds.とBIGBANGのG-DRAGONとのコラボ(2009年/w-inds. 26thシングル曲「Rain Is Fallin'」)というのもありましたから。今から考えると超豪華コラボ!

龍一:ちょっと早かったよね?

慶太:全部が早すぎるってよく言われます。K-POPとのコラボにしてもEDMにしても、トロピカルやフューチャーベースにしても、全部早すぎて。日本の音楽シーンでブームになりそうな頃にはもう僕たちは飽きちゃって次に行ってるんですよ。

──でも、今はw-inds.が仕掛けていったものが次々とクリエーター、音楽シーンを巻き込んでいってますからワクワクしますよ。今後、皆さんは香港公演を開催されるそうですが。

龍一:基本的に日本と同じパッケージを持っていきます。

涼平:昔、台湾で「キレイだ」を向こうの言葉で歌ったこともあったけど。

慶太:僕、あるとき気づいたんです。僕はNE-YOがすごい好きなんですけど、日本公演を観に行ってNE-YOが「Because of You」を日本語で歌ったらブチ切れると思って(笑)。以来日本で作ったまんまの内容で海外にも行ってるので、今回も最新のw-inds.を観せてきます。

取材・文◎東條祥恵

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ニューシングル「Time Has Gone」

2017年9月27日 (水)発売
●初回盤A [CD+DVD] PCCA-04581/本体価格¥1,389+TAX 【税込1,500円】
【封入特典】「個別サイン会参加券(メンバー名記載)」 or 「プレゼント応募券」
[CD]
01.Time Has Gone
02.This Love
03.Time Has Gone (Instrumental)
04.This Love(Instrumental)
[DVD]
01. Time Has Gone Music Video
02. The Making of Time Has Gone Music Video

●初回盤B [CD+スペシャルブックレット] PCCA-04582/本体価格¥1,389+TAX 【税込1,500円】
【封入特典】「個別サイン会参加券(メンバー名記載)」 or 「プレゼント応募券」
[CD]
01.Time Has Gone
02.This Love
03.A Trip In My Hard Days
04.Time Has Gone (Instrumental)
05.This Love (Instrumental)
06.A Trip In My Hard Days(Instrumental)
[ブックレット]
スペシャルフォトブックレット(20ページ)封入

●通常盤 [CD Only] PCCA-70516/本体価格¥926+TAX 【税込1,000円】
[CD]
01.Time Has Gone
02.This Love
03. Time Has Gone (Instrumental)
04.This Love(Instrumental)
※通常盤CDに封入される「告知フライヤー」をイベント会場にご持参いただくと一斉握手会にご参加いただけます。

■CD発売記念イベント開催情報
ニューシングル発売を記念して、以下日程にてイベントを開催予定です。
会場名、時間等、イベントの詳細は順次公式サイトで発表いたします。
2017年9月30日(土) 関東エリア【個別サイン会/一斉握手会】予定
2017年10月1日(日) 関西エリア【個別サイン会/一斉握手会】予定

■配信限定リミックス曲「Time Has Gone “Future Pop Remix”」 Spotify楽曲シェアキャンペーン

9/27(水)リリースの配信限定リミックス楽曲をSpotifyから楽曲シェアする際、ハッシュタグ「#w_inds」を付けてTwitterに投稿すると、メンバーの直筆サイン入りグッズが当たります! 日本国外からも応募が可能。
さらに、楽曲シェアの数が増え、Spofityの「バイラルトップ50(日本)」に本楽曲がチャートインした場合には、楽曲制作過程ムービーも公開!

■Spotify Japan
https://www.spotify.com/jp/

■Spotifyダウンロード
http://spoti.fi/Install

<w-inds. LIVE TOUR 2017 "INVISIBLE">

9/27(水)東京:日本武道館

「w-inds. LIVE TOUR 2017 "INVISIBLE" in Hong Kong」
日程:2017年11月11日(土)開場19:15 / 開演20:15
会場:Kitec-Star Hall 九龍湾国際展覧中心‐匯星

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