【インタビュー】キッキン・ヴァレンティーナ、これぞハード・ダーティ・スリージー・グルービングR&R
キッキン・ヴァレンティーナの2ndアルバム『イマジナリー・クリーチャーズ』が8月23日に発売となる。ストレイトなメロディック・ロックン・ロール・アルバムに仕上がった今作は、現代のロック・シーンにとってはむしろ新鮮に映るかも知れない。
◆キッキン・ヴァレンティーナ画像
“ハード・ダーティ・スリージー・グルービング・ロックン・ロール”と自らを形容する彼らは、デビューアルバムのサウンドを踏襲しながらも、今作では女性バックアップ・シンガーを導入したりピアノとハモンドのプレイを加えたりと、新しい試みも見せる。デニス・リンデのカバー「Burning Love」には、TYKETT、RUBICON CROSSのギタリストであるクリス・グリーンがゲスト参加を果たしている。プロデュースを担ったのは、デビュー・アルバムに続きアンディ・ライリー(ブルース・ディッキンソン、ASIA, UFO, FM)である。
──デビュー・アルバム『スーパー・アトミック』の評判はいかがでしたか?
クリス・テイラー(B):反応はとても良かったよ。バンドをスタートして、アルバムを発売する前にはどうなるか予想もつかなかったけど、やってきて良かった。ファンとメディアの評価を誇りに感じているんだ。これからもファンの前でできるだけライブを行うのみだよ。口コミが重要だからね(笑)。
──『イマジナリー・クリーチャーズ』は、約2年振りとなるセカンド・アルバムですね。
クリス・テイラー:新しい曲を書いていた時から特にこれといった確かな方向性は考えず、いつものようにメンバーが集まり、曲を仕上げていった感じだよ。ただ単にやりたいようにやるだけ。これまでも音楽の方向性なんてあまり考えたことがないからね。とにかく一日も早くファンに聴いて欲しい気持ちでいっぱいだな。ファンを集めてリスニング・パーティーを行いたい。
──レコーディングは順調でしたか?
クリス・テイラー:グレイト。すべて準備万端で臨んだからね。今回は数曲に女性シンガーのバック・アップ・ボーカルを入れたり、ピアノとハモンドも導入した。カバー曲である「Burning Love」にはゲストとしてTYKETTOのクリス・グリーン(G)を迎えた。いいギタリストだからね。アルバムはストレイトなロックン・ロールで、全てに対して反抗している。現在のロック・シーンでは新しくてフレッシュに感じられると思う。グレイトなリフ/グルーブ/キャッチーなフックも詰め込んでいるから楽しんで欲しいね。
──プロデューサーには再びアンディ・ライリーを起用していますが、彼との仕事はいかがでしたか?
クリス・テイラー:再び彼と一緒に仕事をすることができてハッピーだったよ。彼は多くのバンドと仕事をしてきた経験の持ち主で、オレ達からベストなパフォーマンスとサウンドを引き出してくれた。その手腕は素晴らしいよ。
──アルバムの中からオンエアするとしたらどの曲をピック・アップしますか?
クリス・テイラー:「Turns Me On」と「Devil's Hand」だろうな。どちらも素晴らしいボーカルとフック、グルーブが感じられる作品なんだ。ライブでもファンからの反応がいいし、みんな気に入ってくれているようだ。みんなが楽しんでくれる音楽をこれからも制作していくし、ファンのみんなと共に成長していきたいよね。ヨーロッパはツアーを行ったから、次の夢は日本とオーストラリアでのツアーだな。
──バンドにとって大事なものは何ですか?
クリス・テイラー:音楽業界とそのシーンは、ヘルシーになった部分もあればその逆もある。かつてのようにメジャー・レーベルに頼らなくても、バンドはクリエイティブに独自の道で活動できるようになった。インディであってもメジャーのフィルターは必要なくなって、誰もが同等のラインで活動できるようになったことはとてもいいことだよ。物事はDIY精神とファン目線を大切にすることだと思う。一方で、十分な資金を得ることが難しくなったことは良くない傾向だね。ツアー・サポートやレコーディング費用などお金無しではできないことが多々あるからね。
──これからの活動も楽しみにしています。
クリス・テイラー:夏はUSツアーを行って、秋からは再びヨーロッパへと出向き、スイス、イタリア、ドイツ、ベルギー、デンマークでライブをする。オランダ、スウェーデン、ノルウェイもスケジュールに加わることになると思う。2018年の2月には<Monsters Of Rock Cruise>でもプレイするよ。いつか日本でプレイすることを目標に、これからもツアーで各地をまわっていく。俺たちのことをどんどん友人に教えて、SNSでの拡散も頼むよ。デビュー・アルバムを気に入ってくれた人なら、ニュー・アルバムも必ず気に入ってもらえると思う。デビュー・アルバム『Super Atomic』でのサポートもありがとう。
キッキン・ヴァレンティーナ『イマジナリー・クリーチャーズ』
BKMY-1054 2,222円(税抜価格)
※日本盤仕様(帯、プロフィール、インタビュー付)
※CD:ジュエルケース仕様
1.Eyes
2.Turns Me On
3.Devil's Hand
4.Eat 'N Run
5.Crazy
6.Street
7.Roll Ya One
8.Heartbreak
9.Burning Love [guest guitarist ; Chris Green from Tykett, Rubicon Cross]
10.Imaginary Creature
Produced by Andy Reilly and Kickin Valentina
Line-up ;
・Joe Edwards
・Heber Pampillon
・Chris Taylor
・Jimmy Berdine
◆キッキン・ヴァレンティーナ・オフィシャルサイト