【イベントレポート】上白石萌音、オリジナルALと共にライブ「大切に歌っていきたいです」

上白石萌音の1stオリジナルアルバム『and...』発売記念フリーライブが7月16日(日)にラゾーナ川崎プラザにて開催された。

◆上白石萌音 画像

7月12日に1stオリジナルアルバム『and...』をリリースし、これが発売後初のライブとなった上白石。ライブにはサポートキーボードとしてアルバム収録曲「The Voice of Hope」に楽曲提供した河野伸が参加した。夏晴れ日のお昼時に上白石がステージに現れると広場からは拍手が。上白石も「今日は、倒れないように。お水いっぱい飲んでください。短い時間ですけど楽しい時間にしましょう」と観客を気遣う様子を見せる。

ライブは初めてのオリジナル曲「告白」からスタート。秦 基博が楽曲提供とプロデュースを行ない、切ない中にも上白石の伸びやかな歌声に優しさを感じさせるナンバーだ。サポートの河野のピアノとも愛称は抜群。河野は上白石の歌手デビュー作となったカバーミニアルバム『chouchou』からの付き合いということもあり、上白石も今回の共演を「むちゃくちゃ贅沢ですよ！」と喜んでいた。

さらに、上白石はいたずらっぽく笑いながら「この歌はみなさんの助けが必要です」と手拍子をとって「きみに」を披露。親交のある藤原さくらから提供を受けたこの楽曲は弾むようなリズムで広場の空気をひときわ明るくする。曲後のMCでは観客に夏の思い出を尋ね、オーディエンスの一人から「このライブが旅行です！」と返ってくる場面もみられた。「いよいよこれから夏が始まる感じがしますね」と上白石も水分を撮りつつ日差しが強くなってきた広場を見渡す。



また、ライブでは前作ミニアルバム『chouchou』より、映画『君の名は。』主題歌のカバーでもある「なんでもないや (movie.ver)」も披露。映画の大ブレイクから1年、またこの歌がふさわしい季節がやってきた。上白石の歌声に広場の周りにはどんどん足を止める人が増えていく。「この曲があったから『and...』というアルバムが生まれて、あのアルバム（『chouchou』）があったから今の私がいます。本当に大切な曲」と上白石。

ライブの終わりには、再びアルバム『and...』から内澤崇仁(androp) 提供の「ストーリーボード」を披露。「オリジナルの曲ってまだ慣れなくて。自分の曲だってもっともっと消化して、胸を張って歌えるようにこれからも大切にこの曲たちを歌っていきたいと思います」と語り、出会いを描いた楽曲の世界観を見事に歌で演じ上げた。

上白石萌音はオリジナルアルバム『and...』をひっさげ、今夏＜ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017＞などの様々なイベントに出演する。