【インタビュー】BREAKERZ、10周年記念ソング完成「生きている限り、夢は終わらない」
■10年後の未来を想像していたら
■自分の中にストーリーが生まれてきた
──そんな充実の2017年ですが、10番勝負でも告知されたニューシングル「夢物語」はズバリ10周年を意識して作った楽曲ですか?
AKIHIDE:そうです。7月はBREAKERZがデビューした月なので、自然とメンバー全員の意識もひとつの方向に向いていったんですね。「夢物語」の原曲を作ったのは僕なんですが、支えてくれたみなさんへの気持ちを温かいメロディに乗せたかった。とは言え、まだ歴史は浅いので、この先、10年、20年、30年と続いていく物語になるといいなと思って、ストリングスを取り入れて壮大なアレンジにしてみました。僕が何も言わずとも歌詞に未来のことが描かれていたので面白いなと思いましたね。
──当初からスケール感のあるアニバーサリーソングを思い描いて?
AKIHIDE:そうしたいと思っていましたね。
▲AKIHIDE(G) |
AKIHIDE:ほんの少しです。出だしの“君となら いつまでも 夢を見て”というところぐらい。種みたいなものなので、そこからDAIGOくんが素敵な歌詞にしてくれて。
SHINPEI:デモを聴いた時から素晴らしいメロディーだなと思っていました。温かい曲なんですけど、歌詞が完成していくに従って強さも持っている曲だなって。今までの月日に感謝して、さらに未来に繋げていきたいっていうメッセージがそう思わせてくれたんですけど、最後に「夢物語」というタイトルがついた時には、いろいろな点が繋がって壮大で温かい曲になったなと感じました。ミディアムバラードなんですが、ひとつの節目となるエピローグでもありプロローグ的な立ち位置で、BREAKERZにとってすごく大事な曲になるんじゃないかなって。
DAIGO:メモリアルな作品になるので、10年間を振り返ったり、10年後の未来を想像していたら自分の中にいろいろなストーリーが生まれてきたんです。10年前の自分はまだ何も成し遂げられていなかったけど、そこで諦めちゃダメだから、あの頃の自分に“夢を大事にしてほしい”というメッセージを送りたかったというのもあるし、今、夢が叶わなくて諦めそうになっている人たちに向けた想いでもあります。
──なるほど。
DAIGO:それと、夢を叶えてもまたその先に新しい夢が待っているという意味から、人生、生きている限り、夢は終わらないというテーマもありました。10周年だから、この歌詞には“夢”というワードが10回出てくるんですよ。また1つ1つ重ねていきたいなと思って、こだわった部分でもありますね。ファンのみんなや支えてくれた人たちのパワーをもらって今こうして活動できているから、そういう想いもこめています。
──両手を広げて歌っているようなイメージがあります。
DAIGO:そうですね。ミュージックビデオでも両手を広げて歌った場面もあったんですが、完成形を見たらあまり使われてなかった(笑)。
AKIHIDE&SHINPEI:はははは!
▲シングル「夢物語」初回限定盤B |
SHINPEI:最初は僕らしいワイルドなギターを弾こうと思っていたんですが、今回は身を預けられるような壮大な曲なので、自分の中の温かさが伝わるようなアプローチで、曲に寄り添うような気持ちで弾きました。
──ギターソロの音ヌケも素晴らしい。
AKIHIDE:そうですね。昔はトリッキーなことをするのが好きだったんですけど、今作ではメロディが活きるような音作りをしてフレーズを考えていったんです。自分が思ういい音を探し求めている中、今までにない組み合わせで出した音がすごく気に入ったので、楽曲に少しでも色を添えられたらなって。自分的には新しくて素敵な音色で弾けたかなと思っています。
──たしかに、これまでにないサウンドのようにも聞こえました。
AKIHIDE:今回のソロは初めてフェンダージャパンのテレキャスを使ったんです。ピックアップはミックスポジションで、音色がソリッド。それにエンジニアさんが、B'zや松本孝弘さんのソロなどもやっている方で、いいサウンドで録っていただけたと思います。
──ソロ後に入ってるアコースティックギターもいいスパイスです。それにソロだけでなく後半に入っているフレーズもブルージーですね。
AKIHIDE:前はあそこまでパキッとした音が出なかったんですよ。おっしゃるとおり抜ける感じの音が作れて、曲の中で引くところと前に出るところが前以上に明確になってきましたね。
──「夢物語」をライヴのセットリストに組み込むとしたら、どのへんの位置に来ますかね?
DAIGO:1曲目、2曲目じゃないことは確かですね。
──感動のポジションで演奏してほしいですね。
DAIGO:3曲目でもないですよね(笑)。すごく大事な曲なので、みんなに届くようなシチュエーションで歌いたいですね。
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