【ライブレポート】つりビット、全国ツアーファイナルで夏到来「釣って釣って釣り上げる!」

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釣りをテーマにした5人組アイドルユニットつりビットが、初の全国ワンマンツアー<~Blue Ocean Fishing Tour 2017~>のファイナル公演を6月25日に新宿ReNYで行なった。

◆つりビット ライブ写真

今年2月に赤坂BLITZでのワンマン公演を成功させ、2ndアルバム『Blue Ocean Fishing Cruise』をリリースしたつりビット。 4月29日の表参道GROUNDからスタートし、全公演セットリストを変えて大阪、名古屋、福岡、新潟、宮城と6か所を回ったツアーを締めくくったこの日のライブは、結成5年目に突入した彼女達の次へと向かう意気込みと成長が強く感じられるライブだった。

オープニングはOvertureに合わせてのソロダンス。ステージ中央での自己紹介を兼ねた一人一人の力強いアピールダンスに、隙間なくファンで埋め尽くされた会場はすぐさま大きな歓声で包まれた。「スタートダッシュ!」で始まった最初のブロックは、「Chuしたい」「裸足のマーメイド」「ラムネ色のスケッチ」「真夏の天体観測」と、つりビットの夏曲パート。梅雨の真っただ中であいにくの天候だったこの日の気分を吹き飛ばすような晴れやかなナンバー6曲が、メンバー色のサイリウムの海が広がるフロアーに一足早い夏の熱気を呼び込んだ。

MCを挟んで一息ついてからの2つ目のブロックは、彼女達のテーマと世界観を詰め込んだ釣り曲パートで、毎年釣り試験を実施しセンターポジションを決めて10月10日(トト(魚)の日・釣りの日)に配信しているシングル曲の中から、「FISH ISLAND」「Go! Go!! Fishing」「ニガシタサカナハオオキイゾ」の3曲と、「釣りパーティー」を披露。「FISH ISLAND」では、つりビットライブのお楽しみの一つとなっている釣り竿型兵器「ロッドくん」も登場し、メンバーが釣り竿の先に付けた魚の人形をフロアーに投げ込み会場を盛り上げた。



中盤は2つの企画が盛り込まれたパートで、先ずはこのツアーを通して行われてきたメンバー5人でのバトルコーナー「Blue Ocean Fighting」。ここまで各会場さまざまな戦いが繰り広げられて来た中での最終バトルとして進行役の小西杏優から発表されたのは、10秒間で一番歩数を稼いだ人が優勝の「万歩計シャカシャカ選手権」というお題で、これには「えー走るの?」(長谷川瑞)「まさか間のコーナーで体力を削られるとは思わなかったわ」(聞間彩)とメンバーからちょっとした反発の声も。しかし試合が始まるとみんな真剣で、反応の悪い万歩計の計測結果に爆笑の連続だったこの試合をみごと制した安藤咲桜には、優勝賞品として個人MV撮影権が贈られた。

そんな楽しいゲームで盛り上がった後に披露されたもう1つの企画は、ツアーファイナルのために用意されたスペシャルなカバーソングコーナー。昨年行っていたAKIBAカルチャーズ劇場での定期公演でも様々なカバー曲を聞かせてくれていたつりビットだが、この日は先ず長谷川、聞間、安藤、竹内夏紀の4人でback numberの「日曜日」が歌われ、続いて小西が一人で大原櫻子の「瞳」を熱唱した。歌い出しから長谷川、聞間、安藤と順にソロでつなぎ、最後の大サビを竹内が歌い上げるなど、音数の少ないサウンドの中でメンバーそれぞれの歌声をしっかりと聞かせ、「スタンドマイクを使ってだったからドキドキだったよね」(安藤)と歌に特化したステージングで構成されていた「日曜日」と、「本当に大好きなんですよ、櫻子さんが」と、歌うことの楽しさが前面に出ていた小西のソロステージ。ユニゾンで歌われる曲が多いつりビットとしては、この2曲での見せ方はチャレンジだったと思うのだが、結成からの5年間で積み上げて来たメンバー一人一人の歌に対する成長がしっかりと伝わり、「デビュー当初から参考にしてきたし、この曲から学んだことが沢山あった」(竹内)という、カバーコーナーの最後に5人で披露した東京女子流「ヒマワリと星屑」ではユニットとしての表現力の広がりも感じられた。

後半は2ndアルバムに収録されているちょっと大人っぽいアーバンなソウルナンバー「Blue Ocean Fishing Cruise」「渚でラテアート」「Get ready Get a chance」の3曲でファンを魅了すると、「ちょっと大人っぽい曲を聞いてもらったんですけど、つりビットにはまだまだ盛り上がる曲があるので一緒に盛り上がってくれますか?」というギアをトップに入れ替えるような煽りのMCからの「恋愛戦線異状あり」「恋のマジカルスイーツ」「寿司パラダイス」。緩急をつけた構成でファンを引き込み爆発させると、ラストに向かってフロアーの熱を一気に沸点まで引き上げた。

本編最後のMCでは、忙しい中自分達のツアーを選んで来てくれたお客さんへの感謝の気持ちを竹内が涙を浮かべながら伝え、「たくさん課題だったり不安点とかあるんですけど、みんなの顔を見れば元気になれます。だからこれからもつりビットのことを応援してほしいなと心の底から思うし、みんなで色んな景色を見に行きたいなと思っています。なのでつりビットについて来て下さい」と語り終えると、メンバーの先に進む気持ちが込められたラストナンバー「My Victory」が歌われた。

「釣った魚にエサをやれー!」というフロアーに沸き起こった大きな掛け声の中登場してのアンコールは「爆釣御礼」。メンバー、ファン一つになっての「釣って釣って釣り上げる!」のコールとタオル回しで、つりビット初の全国ワンマンツアーは幕を閉じた。



この日サプライズとして今秋の9thシングルリリースや新曲の7月先行解禁予定の他、渋谷Star Loungeでの9月17日、18日にわたる2daysワンマン<夏のおわりの爆釣感謝祭>の開催、地上波TV音楽情報番組『MUSIC B.B.』レギュラーコーナー担当を発表し、新たな目標に向かって動き出したつりビット。<六本木アイドルフェスティバル>、<TOKYO IDOL FESTIVAL> 、<@JAM EXPO> と既に今夏の大きなアイドルイベントへの出演も決定し、更なる飛躍が期待されている彼女達の下半期に注目したい。

取材・文◎山村哲也

セットリスト<~Blue Ocean Fishing Tour 2017~>

2017年6月25日 新宿ReNY公演
1.Overture
2.スタートダッシュ!
3.Chuしたい
4.裸足のマーメイド
5.ラムネ色のスケッチ
6.真夏の天体観測
7.FISH ISLAND
8.Go! Go!! Fishing
9.ニガシタサカナハイイキイゾ
10.釣りパーティー
11.日曜日(back numberカバー)
12.瞳(大原櫻子カバー)
13.ヒマワリと星屑(東京女子流カバー)
14.Blue Ocean Fishing Cruise
15.渚でラテアート
16.Get ready Get a chance
17.恋愛戦線異常あり
18.恋のマジカルスイーツ
19.寿司パラダイス
20.My Victory
EN.爆釣御礼

新情報一覧

■9thシングル「タイトル未定」
今秋リリース

<夏のおわりの爆釣感謝祭>
2017年9月17日、18日 渋谷Star Lounge
詳細は後日発表

■TV音楽情報番組『MUSIC B.B.』
つりビット レギュラーコーナー決定

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