【ライブレポート】フラチナリズム、“仮想”武道館ワンマンで踏み出した大きな一歩

ポスト

フラチナリズムが6月24日、東京・ディファ有明にてワンマンライブを実施した。本公演は、<労働to武道館その1~仮想武道館!?センターステージに挑戦!!の巻~ supported by 東京工学院専門学校>というタイトルのもと、東京・日本武道館でのワンマンライブ実現を目指した「労働(Road) to 武道館」企画のひとつとして行なわれたもの。

◆フラチナリズム ライブ画像

本公演を迎えるにあたり、インストアイベント会場で“仮想仮想センターステージ”を作り、リハーサルを重ねてきたフラチナリズム。いよいよ本番となったこの日、客席の真ん中に設置されたステージに立ち、360度ぐるりとファンに囲まれるなかで最高のパフォーマンスを見せた。


開演前には、ファンにはおなじみの彼らのマネージャー・ちっぷちゃんから注意事項などのアナウンスがあり、たどたどしくもがんばる姿に会場からは温かい拍手が。暗転し、「2017年6月24日。今宵、会場に集まりし全ての人たちが、伝説の目撃者となる。只今より、フラチナリズム ワンマンライブ 労働to武道館その1〜仮想武道館!?センターステージに挑戦の巻〜を開催いたします!! 入場ゲートより、164cm、121ポンド、変幻自在のサウスポー、ドラムス都築聡二の入場です!」とメンバー一人ひとりを格闘技の聖地である本会場らしく呼び込むと、都築聡二(Dr)、タケウチカズヒロ(B)、田村優太(G)、モリナオフミ(Vo)が順番に登場した。

開演のゴングとして、1曲目にハイテンションナンバー「ズコ☆バコ」がセレクトされ、「やってらんねぇ」「なんてファンタスティック」「愛knowダンスhole」に続き、メンバー紹介曲「We gotta MUSIC」「Don’t Stop My Love〜あいつはドスマラ〜」では、メンバーが楽器を置いてグルグルとステージ上を周りながらダンスしたり歌ったりと、序盤からフルスロットルだ。



ここで、モリが5月17日にオリジナル曲とカバー曲を半分ずつ収録した最新アルバム『ハーフ&ハーフ2』をリリースしたことに触れ、同作よりカバー曲を披露。モーニング娘。「恋愛レボリューション21」、工藤静香「MUGO・ん…色っぽい」、米米CLUB「君がいるだけで」の3曲で会場の一体感を高めたあとは、フラチナリズムの前身バンド・マニシェ時代の楽曲を集めたメドレー、題して「これじゃ売れないメドレー」へ。もちろんメンバーはノリノリだが、ほとんどのファンは初めて聴いたであろう楽曲に若干戸惑いながらも、ライブを楽しんでいた。

インディーズ時代の曲で『ハーフ&ハーフ2』にも収録されている人気曲「アイアイアイラブユー」を披露すると、空気が一変。友人に向けた珠玉のバラード「懐かしき友よ」、不器用な父親から結婚する愛娘への気持ちをストレートに歌ったメッセージソング「帰っておいで」、インディーズ時代から大切に歌ってきた「幸せのキセキ」と、彼らの強みがおふざけだけではないという確かな実力を見せつけ、会場中がモリの美声に聴き入っていた。



終盤に差し掛かり、モリから「みなさん、今日のライブは日本武道館ワンマンライブへの第一歩です。来てくれて本当にありがとうございます。僕たちフラチナリズムは、日本武道館に向けてこれからも頑張っていきますのでこれからもついてきて下さい!」とファンへ感謝の言葉が伝えられ、「後半戦も盛り上がっていきましょう!」と「ひな壇芸人行進曲」「プラネタガール」「大江戸ディスコ」、ライブの定番中の定番曲「KAN&PAI -THE GENESIS-」を全力でパフォーマンスして、本編が終了。大きなアンコールの声と共にメンバーが再びステージ上に登場し、「テトテ」「ふんどし男の夢花道」の2曲を披露して、本公演は幕を下ろした。

なおフラチナリズムは、翌25日に「プラチナチケット」購入者特典として東京湾にて<船上アフターパーティー>を開催。こちらでは4人がビシっとスーツに身を包み、普段はあまり見せない大人の色気でファンをもてなした。

photo by カメラ小僧

■セットリスト

M-1 ズコ☆バコ
M-2 やってらんねぇ
M-3 なんてファンタスティック
M-4 愛knowダンスhole
M-5 We gotta MUSIC(メンバー紹介曲)
M-6 Don’t Stop My Love〜あいつはドスマラ〜
M-7 恋愛レボリューション21
M-8 MUGO・ん…色っぽい
M-9 君がいるだけで
M-10 これじゃ売れないメドレー(Tambourine day〜セクレリア・ディジレリア〜ガナトゥーヤ〜HEAVENLY TIME〜U.V.B〜Ride on time〜あ・く・ま・でナイトフィーバー)
M-11 アイアイアイラブユー
M-12 懐かしき友よ
M-13 帰っておいで
M-14 幸せのキセキ
M-15 ひな壇芸人行進曲
M-16 プラネタガール
M-17 大江戸ディスコ
M-18 KAN&PAI -THE GENESIS-

EN-1 テトテ
EN-2 ふんどし男の夢花道

この記事をポスト

この記事の関連情報