【インタビュー】Da-iCE工藤大輝、30歳の節目に見せる“虚構とリアル”
■悩んでますね、いまも
■5年後とか10年後とかでいいかな
──今年の誕生日は地元の北海道・小樽でライブですね。
大輝:そうなんです、奇跡的に。ライブ制作さんの粋なはからいということで、ありがたいです。家族もみんな来るんですよ。でも、メンタル的には迎えたくないです(笑)。祝っていただけるんだとしたらありがたいんですけど、なんとも言えない気分です。ただ、成人式をやった会場なので親孝行にはなるかなと思います。
──30代になるのって、なんとなく怖くないですか?
大輝:怖いですね。でも30歳を過ぎている先輩に聞くと、「過ぎたら気にならなくなる」って言われていて。「やばい、何も20代でできてない」ってめっちゃ焦ってました。多分これ(写真集)も焦ってる結晶なのかなと思います。
──「どうしよう」って思うけど、何に対して「どうしようなのか?」ってどつぼにはまるような。
大輝:そうなんです。具体的に何をしたらいいのかわかんない、みたいな。悩んでますね、いまも。
──すごく先の話になりますが、30年後、60歳になったときにどんな自分でありたいですか?
大輝:難しいですが……柔軟でいたいなと思います。いまでも実際にあるんですけど、良くも悪くも年をとると若い人のエネルギーや若いときにはあった突拍子のない考え方とかを忘れがちで。いまはわりと落ち着いちゃってて、「それは無理でしょ」とか思うこともあるんですけど、そういう風に思わないようにしていきたいです。
──自分より若い、年齢が離れた人の作ったものに対してのアンテナが鈍くなったなと感じる瞬間、ありますよね。
大輝:すっごいわかります。若いダンスボーカルグループの子たちと話したときに感じるエネルギーってすごいなって思うんです。「俺らはマジでカッコいいことやりたいんですよ」という熱意が。僕もあったんです、はたちぐらいのとき。でもいまは少なくなったって思って。でもその感じもないといけない。自分が20代後半くらいから「オーディエンスが求めてるものってなんだろう」って考えてます。いまは考えながら、実際に聞きながらやってます。いい塩梅でいけたらいいですね。
大輝:今回で秘密のアイディアとかネタを使いまくったんですよね。アイディアがたまらないとなんとも言えないんですが……次は海外に行ってみたいなとか。スタイリストさんもつけて、セルフは今回やったので、コンセプトをしっかり決めたものもいいかなって。でもそんなに頻繁に写真集を出したいとは思わないので、5年後とか10年後とかでいいかなって思います。
──10年ごとに出た作品を並べて見比べたら楽しそうです。40歳、50歳と。
大輝:そうなってくると、タイトルはまた漢字二文字にしたくなっちゃいますね。漫画的な感覚で集めてもらえれば。
──では最後にBARKSの読者へ一言お願いします。
大輝:Da-iCEの工藤大輝と全然違う感じになっているので、ダンスボーカルグループの音楽を普段聞かない方にも興味を持っていただけたらうれしいです。
取材・文◎高橋ひとみ(BARKS)
『工藤大輝写真集 -極光-』(読み:きょくこう)
定価3,500円(税込)
オールカラー80ページ
特典:メイキング映像(約30分)
撮影:太田好治
▲通常版
▲mu-moショップ限定版
発売記念イベント
7月9日(日)東京・HMV&BOOKS TOKYO
7月15日(土)福岡・HMV&BOOKS HAKATA
7月23日(日)兵庫・HMV三宮VIVRE
詳細:http://www.hmv.co.jp/st/event/
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