エイリアン・デスコア・バンド、リングス・オブ・サターンついに日本上陸

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カリフォルニア出身のエイリアン・デスコア・バンド、リングス・オブ・サターンの4thアルバム『オルトゥ・ウラ』が7月28日に発売になる。今作が彼らの日本デビュー作品となるものだ。

◆リングス・オブ・サターン画像

リングス・オブ・サターンは、ギタリストのルーカス・マンを中心に2009年に活動を開始、テクニカルなデスコア+宇宙(ルーカス曰くエイリアン・デスコア)というのが、そのコンセプトだ。同年「Abducted」という曲をネット上で発表し、そのテクニカルぶりでたちまち大きな話題となった。ちなみにこの時点で、メンバーは全員高校生であったことも驚きだ。

今作『オルトゥ・ウラ』から新たに加入したギタリストMiles Dimitri Bakerをフィーチャし、あらゆる面において究極地点に達していると、リーダーのルーカスは豪語する。凄まじいタッピングやスイープを多用した変態メロディ、不協和音程に嵐のようなブラスト…いわゆるリングス・オブ・サターン節はもちろん健在だ。だが今回顕著なのは、これらの変態パートと見事なコントラストをなす、メロディックな要素である。テクニカルな部分はよりテクニカルに、変態な部分はより変態になっているが、いわゆる「普通の」メロディが大幅に導入されているおかげで、例えばメロデス・ファンなどにも大きくアピールする仕上がりになっているのだ。本作でリングス・オブ・サターンは、新境地に達したようだ。

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もちろん今回もエイリアン・コンセプトが冴える。タイトルの『Ultu Ulla』とはシュメール語で、「記録も残っていないほどの昔」という意味だ。前作『Lugal Ki En』もシュメール語であったことから想像がつくとおり、本作は『Lugal Ki En』の続編的なコンセプトを持ったアルバムである。『Lugal Ki En』にも登場したエイリアンが、「現実の構造を脅かす、想像もできないような、ずっと忘れ去られていた、非常に強大な力を持った存在を目覚めさせる」という、わかるようなわからないような、実にエイリアン・デスコアらしい内容になっている。

Photo by Stephanie Cabal



リングス・オブ・サターン『オルトゥ・ウラ』

2017年7月28日 世界同時発売予定
x【CD】 ¥2,300+税
※日本語解説書封入/歌詞対訳付き
1.サーヴァント・オブ・ディス・センティエンス
2.パラレル・シフト
3.アンハロウド
4.イメモリアル・エッセンス
5.ザ・レリック
6.マーギッダ
7.ハーヴェスト
8.ザ・マクロコズム
9.プログノシス・コンファームド
10.インアディクエット

【メンバー】
ルーカス・マン(ギター/ベース/シンセサイザー)
イアン・ベアラ(ヴォーカル)
アーロン・ステッカウナー(ドラムス)
マイルス・ディミトリ・ベイカー(ギター)

◆リングス・オブ・サターン『オルトゥ・ウラ』オフィシャルページ
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