サカナクションの電子チケット高額転売で初の逮捕者

ポスト

兵庫県警サイバー犯罪対策課は、6月7日までにサカナクションのライブコンサート電子チケット2枚を転売目的で購入したとして、和歌山市に住む無職の小西正敏容疑者(43)を詐欺容疑で、逮捕・送検した。電子チケットによる不正高額転売の逮捕は、全国で初めてのこと。

同容疑者は、2016年9月にサカナクションのライブチケットを転売目的で2枚購入した疑いで、容疑を認めており、過去にも同様におよそ6,000万円を売り上げ、利益を得ていたとみられる。

チケット転売問題では6月5日にも嵐や関ジャニ∞のファンクラブ向けのサイトでコンサートチケットを他人になりすまして転売目的で不正に購入したとして、京都府警による電子計算機使用詐欺の逮捕が報道されたばかり。


音楽業界では2016年8月に一般社団法人日本音楽制作者連盟(以下、FMPJ)と一般社団法人日本音楽事業者協会(以下、JAME)、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(以下、ACPC)、コンピュータ・チケッティング協議会が「チケットの高額転売に反対します」という共同声明を発表、新聞に全面の意見広告を掲載。現在も多くのアーティストやフェス、イベントが賛同し続けている中、4月21日には衆議院第二議員会館にて「チケット高額転売とネットダフ屋行為の抑止に向けて」と題した会合が行われ、石破茂を会長とするライブ・エンタテインメント議員連盟に対し、FMPJ、JAME、ACPC、コンピュータ・チケッティング協議会等から現状報告を行うとともに、問題の解消に必要な措置を議論するというもので、当日はアーティスト代表としてサカナクションの山口一郎も参加していた。

また、音楽業界ではこのチケット不正転売問題の問題に向き合い、「本当に行けなくなった時の救済措置を作って欲しい」というニーズを早急に解決するため、FMPJ、JAME、ACPC、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が、ぴあ運営のもと、プレオープン期間を経て、6月1日に初の公式チケットトレードリセール「チケトレ」を開設している。「チケトレ」では、チケットはすべて券面金額で出品し、会員登録時に本人確認を行うことで、出品者も購入者も安心して取引が行うことができる。

◆チケット転売問題 #転売NO
◆公式チケットトレードリセール「チケトレ」
この記事をポスト

この記事の関連情報