安室奈美恵、デビュー25周年に放つ史上最強に美しいラブソング

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安室奈美恵が5月31日(水)、ニューシングル「Just You and I」をリリースした。今回、このシングルに込められた愛の形、そして安室奈美恵がこの楽曲を歌うことの意味に迫ってみる。

◆ミュージックビデオ

なんて温かで柔らかく、そして力強い歌なんだろう。現在放映中の日本テレビ系水曜ドラマ『母になる』の主題歌として作られた本作。母親と子供という、この世で最も強く尊い普遍の愛を描くドラマの世界観をなぞるような凛とした歌声と、鼓動のようなリズムを奏でるピアノ。無邪気な子供の笑顔のように、流麗なストリングスの調べの中で鮮やかに弾けるピチカートの音色。それらがゆったりと溶け合う「Just You and I」から感じるのは、紛れもない“母性”だ。

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君を抱きしめられないなら
私の両手に意味はない

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流麗なメロディーに乗せて歌われるそのリリックこそ、「Just You and I」という楽曲のすべてを象徴するものだと言える。この世には様々な愛の形があるが、その中でも自らの命をかけて子供を産み、子供を守るためなら自身のすべてを投げ打つことも出来る母親の強い愛。それはこの世でもっとも確かな愛であり、ストレートにそれを歌い描く「Just You and I」は、どんなラブソングよりも強く、世界中の母親と、その愛を知る者の心を揺さぶるに違いない。

洋楽直系のエッジィーでダンサブルなサウンドと、スタイリッシュな表現を追求し続ける彼女。カップリング曲「Strike A Pose」(本人出演の「ReVIA」TVCMソング)からもわかるように、もちろんそれは今も、歌って踊るアーティスト=安室奈美恵の根幹にあるものだ。 そんなかけがえのない母性愛を安室奈美恵が歌う、ということ。

安室奈美恵史上最多を誇る100公演を記録した全国ホールツアー<namie amuro LIVE STYLE 2016-2017>で印象的だったのが、自らの思いを歌詞に託し、一人一人に語りかけるように歌う彼女の真摯な姿だった。喜びや悲しみといった、人生の様々な場面で安室奈美恵の歌を糧に生きてきた大勢のオーディエンスたちにもっとダイレクトに歌を届けたいという、安室奈美恵の中に芽生え始めた思い。そして、彼女自身もかけがえのない愛を知る女性であり、それが安室奈美恵というアーティストの強さの源だという事実。それこそが、ドラマの主題歌というきっかけで生まれた「Just You and I」のリアリティであり、最大の魅力だと私は思う。

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手に入れたいものは 何もない
君のためなら 強くなれる

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潔いそのフレーズは、デビュー25周年を迎えた安室奈美恵の生き様そのもののようにも響く。包容力という新たな境地を手に入れた安室奈美恵は、きっと今まで以上に強く美しい。

文◎早川加奈子



「Just You and I」

2017年5月31日(水)リリース

■CD+DVD
¥1,500+tax AVCN-99044/B
■CD
¥1,000+tax AVCN-99045

収録内容
[CD]
01. Just You and I/日本テレビ系水曜ドラマ「母になる」主題歌
02. Strike A Pose/ReVIA TVCMソング
03. Just You and I -Instrumental-
04. Strike A Pose -Instrumental-
[DVD]
Just You and I -Music Video-

◆安室奈美恵 オフィシャルサイト
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