<ZIMA MUSIC FIGHTERS> DJ RENと夜の本気ダンスによる一夜限りの「夏フェス前哨戦」

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4月16日、「ZIMA」の日本発売20周年を記念したライブイベント<ZIMA MUSIC FIGHTERS>がCat's FUKUOKAで開催された。

◆<ZIMA MUSIC FIGHTERS> 画像

本イベントはDJ RENとロックバンドの対戦形式。大阪公演はLUNKHEAD、東京公演はI Don’t Like Mondays.が出演し、イベント初日の福岡では夜の本気ダンスが登場した。

まずはライブ前に両者の意気込みを聞いた。


DJ REN

──DJとバンドの対決。新鮮なイベントで楽しみです。

DJ REN:今までDJ同士のバトルはあったんですが、ロックバンドとは初めてですね。楽しみでもあり、緊張もしています。バイブスでBPMが変わるところや、生演奏の熱量を感じられるところがバンドの魅力だと思います。DJのプレイを見たことが無い人には、曲の繋げ方や遊び方にグルーヴを感じてもらいたいです。

──DJ RENさんにとってZIMAとは?

DJ REN:15年前にDJとして最初に参加したのが、ZIMAのイベントだったんです。そして今回は、初のバンドとのバトル。ZIMAは新しい挑戦をさせてくれたと思っています。


夜の本気ダンス

──バンドとDJがバトル。このコンセプトをどう思いますか?

鈴鹿:DJのフィールドであるクラブでの対戦なので、負けそうに思うんですけど(笑)。でも、お客さんを音楽で踊らすという面では、僕らも似た部分があると思います。僕らのほうが、お客さんを踊らせられるように頑張ります。

米田:自分らの良さをそのまま出せばいいと思っています。戦う的な気持ちもありますけど、音楽を愛するところは同じだから。DJたちには仲間意識を感じています。

──ZIMAにまつわる思い出はありますか?

鈴鹿:京都で活動していた頃、ライブ終わりに終電を逃すことがよくあったんです。そういうときはコンビニに行って、みんなはZIMAを、僕はコーヒー牛乳を買って、鴨川で始発待ちしていました。楽しいときにそばにあった存在です。

◆ ◆ ◆


Cat’s FUKUOKAのブースにDJ RENが登場。MAN WITH A MISSIONのアッパーチューン「Emotions」が投下されると、オーディエンスからは歓声があがった。その後も「リライト」(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、「ないものねだり」(KANA-BOON)とハイテンションな曲を連発。この日は事前に「フェスで聞きたい曲」をZIMAウェブサイトで募集、その中からDJ RENが“踊れる曲”をチョイスし、普段のヒップホップ中心の選曲とは一転、Jロックファン好みなセットリストとなった。しかしDJ RENの得意とするスクラッチなど、スキルフルなプレイスタイルは変わらない。会場のボルテージが徐々に高まっていく。


DJ RENのパフォーマンスが終わると、夜の本気ダンスが現れた。米田(VO)の「京都から来ました夜の本気ダンスです、踊れる準備はできてますか?」というお決まりのフレーズで始まったのはライブ定番曲「WHERE?」。いきなりのダンサブルなナンバーに、会場は一気にヒートアップする。

MCでは、鈴鹿(Dr)が「5時からZIMA飲んでライブ見てるなんて健全だ」と会場を笑わせる。しかしマイケル(B)に酒を飲めないことを指摘され、「今日デビューしましょう」と宣言すると拍手が巻き起こった。ここで「僕らの新商品をお聞かせしてもいいですか?」と4月26日発売の「SHINY E.P.」より「SHINY」を演奏。春らしいポップな歌詞と西田(G)のギターソロが印象的だ。新曲にもかかわらず、ファンはリズムに身体を揺らしていた。


この日はフロアでの演奏で、客席とバンドセットの間を仕切るものはロープのみ。米田が「みんなともっと近づいてもいいですか。一緒に踊ってもいいですか! 」と叫び、「fuckin’ so tired」が始まると、ロープを越え観客の中に。客と一緒に歌い踊る姿は、自分自身が音楽を愛し踊ることで、周囲にも喜びを共鳴させているようだった。

公演終了後、秋にもZIMAの音楽イベントが開催が決定したことがアナウンスされ、観客からは喜びの声が上がる。クラブのフロアがロックでアガる、特別な一夜となった。

取材・文◎松崎汐里(株式会社チカラ)

2017年4月16日(日)@Cat’s FUKUOKA 夜の本気ダンス セットリスト

1. WHERE?
2.Showndown
3.for young
4.SHINY
5.Crazy Dancer
6. fuckin’ so tired
7.B!tch
8.戦争

◆ZIMA オフィシャルサイト
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