キノコホテル、創業10周年記念アルバムを6月7日リリース

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今年「創業10周年」を迎えるロック・バンドがいる。女性4人からなるキノコホテルだ。彼女たちの奏でる音楽は、甘美で、グルーヴィーで、カオスで、興奮のるつぼ…なぜなのか不可避の吸引力をもつ。

◆キノコホテル~画像&映像~

その記念すべき10年という軌跡を、数々のアーティストが祝いの言葉を贈っており、ちょっとした話題になっている。クレイジーケンバンド・横山 剣、氣志團・綾小路 翔、水曜日のカンパネラ・コムアイ、チャラン・ポ・ランタン、GLIM SPANKY・松尾レミ、ギターウルフ・セイジ、BILLIE IDLE(R)、アーバンギャルド、バニラビーンズ、GO-BANG’S、ヒカシュー、鈴木慶一、平山みき、内田春菊...といったジャンルやキャリアも年齢さえも超越した豪華な面々が名を連ねる。

21世紀にこんなにも公私共にロックンロールを貫く日本人女性がまだ存在するのか!?と慄いたと同時に確信しました。「マリアンヌ東雲がいる限り、この国のロックは死にましぇん!」と。(綾小路 翔/氣志團)※抜粋

助けてくれよ!!!
責任取ってくれよ!!!
めちゃくちゃにしてくれよ!!!もう我慢できない!!!
キノコホテル、イイ?ネ!!! あんあん!!!(横山 剣/クレイジーケンバンド)※抜粋

抱腹絶倒の格好よさは他に類を見ません。(コムアイ/水曜日のカンパネラ)※抜粋

サイケデリックで乙女で狂気、触れたいけど触れちゃいけないような、入ってはいけない花園に忍び込むような、そんなヤバさを強烈に感じます。(松尾レミ/GLIM SPANKY)

マリアンヌは異色だ。まるで深い深い森の奥でニョキッと輝く毒キノコそのもの。あの異常な色が日本に生えてくれた事はラッキーだね。(セイジ/ギターウルフ)

それぞれのアーティストからの祝辞から惜しげのないキノコホテルへの想いが伝わる。それほどまでの愛を一身に受けるキノコホテルとは一体なんなのか。

<キノコホテルとは?>ホームページのプロフィールには以下のようにある。

全ての楽曲を手がける鬼才・マリアンヌ東雲を中心に創業された謎めいた女性だけの音楽集団。
キュート&クールなルックスと強烈なキャラクター、楽曲のクオリティや実演会(=ライブ)での爆発力は唯一無二。パンク/ニューウェイヴ、60'sロックンロール、プログレッシヴ・ロック、ラテン・ロックなど、様々なサウンドを昇華した濃厚な音楽性で、老若男女、メジャー/アンダーグラウンドを超えて幅広く浸透しており、その中毒性は高い。キノコホテルは「いつか視た幻」のような既聴感を憶える「ありそうでなかった音楽」である。

歌と電気オルガン担当のマリアンヌ東雲は、キノコホテルの“支配人”と呼ばれその美貌やキャラの強さが目を惹くが、優れたコンポーザーであり(過去には一青窈への提供曲もある)、エレガントかつパンキッシュなパフォーマーである。そして、スキルとセンスを併せ持つ可愛らしい3名の<従業員たち>(=メンバー)と共に全身全霊を注ぐ、そのおもてなしは常に刺激的。まさにそのプロフィールに書かれている通りに多彩な音楽ジャンルが混ざり合い、さらに華と毒のスパイスが加わりキノコホテルを形成する。

彼女達のトレードマークのひとつでもあるミリタリー風の制服。今ではアイドルでもそのようなタイプの衣装を見かける事があるのだが、ミニのミリタリー・ルックを、21世紀に最初に取り入れたのはキノコホテルである。ミリタリー・ルックとはビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が由来であり、日本では60年代後半のGSムーブメントでおなじみになった衣装だが、主に男性が着用していたそれをミニのワンピースにデザインというのが21世紀には新鮮に映ったのだ。

実演会(=ライブ)に集まる胞子(=ファン)たちを見ても、10代から団塊世代まで老若男女幅広く、現役のロック・グループとして考えるとその客層はある意味、特殊であり、その狂熱ぶりはキノコホテルのフェティッシュ性やマニアック性を象徴していると言えるだろう。そう、キノコホテルと同じようなグループ、似たようなグループはどこにもいない。

今や10年程度のアーティスト活動を続ける事は珍しくも何ともないが、キノコホテルがメジャーメーカーに在籍しながらインディペンデント精神を貫き、リリースしてきたアルバム群や実演会において、キャッチーで高い中毒性、アクの強い音楽性とクオリティーをキープし続けたことは奇跡的でさえある。

創業10周年を記念した大実演会<サロン・ド・キノコ~飼い慣らされない女たち>が予定されており、さらに6月7日には記念的ニュー・アルバムがキングレコードよりリリースとなる。この記念すべき刻を盛大に盛り上げるべく、支配人・マリアンヌ東雲を中心にキノコホテルはフル回転。趣を凝らし、さらに刺激的な極上のサービスを準備していることだろう。

因みに創業10周年記念アルバムはマリアンヌ東雲のブログ(http://ameblo.jp/marianne-s/)から抜粋すると「レーベルの垣根を越え独断と偏見で選別した楽曲達を相手に4人が遊び倒す事をテーマとしており、大分危険度・変態度が上がっております。」とのこと。危険…そして変態…。ウズウズさせるではないか。心の胞子が今にもはじけそうだ。大実演会はどうなるのだ。どんな世界が用意されてるのだ。

とにかく今は名だたるアーティストの祝辞に共感しながら、昨年7月のアルバム『マリアンヌの革命』をはじめ、最近リリースとなった実演会DVD/Blu-ray『実録・ゲバゲバ大革命』(トレイラー)を視聴し、呼吸を整えよう。それで果たして実際に呼吸が整うかは謎だが。


リリース情報

キノコホテル創業10周年記念アルバム『タイトル未定』
初回限定盤(CD+DVD)
KICS-93494 \3,241+ 税
通常盤(CD Only)
KICS-3494 \2,685+ 税

キノコホテル創業10周年記念大実演会<サロン・ド・キノコ~飼い慣らされない女たち>

2017年6月10日(土)愛知・名古屋CLUB QUATTRO
2017年6月17日(土)大阪・梅田CLUB QUATTRO
2017年6月24日(土)東京・赤坂BLITZ


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