3つのモジュレーションソースで刺激的な効果が得られるフルアナログのユーロラック・モジュレーターWaldorf「mod1」
一昨年よりユーロラック製品に参入し、ユニークな製品をリリースし続けているドイツの老舗シンセサイザーメーカーWaldorf Musicから、ユーロラック仕様のアナログ・モジュレーター・モジュール「mod1」が登場した。
ユーロラックは、独Doepfer社が提唱するモジュラーシンセサイザーの共通規格で、パネルのサイズや電源のコネクターの仕様を共通化することで、対応する多くのメーカーの製品を組み合わせて、独自のモジュラーシンセサイザーシステムを構築できる。今回登場した「mod1」は、Waldorfのユーロラック規格製品の第5弾として登場したフルアナログのモデルで、ユーロラックシステムになくてはならないモジュレーションに特化したモジュールだ。
アナログシステムはもちろん、デジタルオシレーターや他のモジュールに刺激的なモジュレーション効果を付加することが可能。この1台に3つの独立したモジュレーションソースを搭載し、ユーロラックシステムの中でコントロールセンターとなりうるモジュールとなっている。
シンプルなエンベロープとLFOから、複雑な動作をするループ設定可能なマルチステージカーブまで、リッチで制限のない多彩なモジュレーションオプションを提供する。極めて滑らかなカーブからカミソリのようにシャープなエッジまで、デジタル回路ではけっして得られない、完全なアナログ回路ならではのモジュレーションが得られる。やさしく波打つようなLFOから、きわめて正確なカットといった効果を、革新的なアナログ回路によって構成されたモジュールで、真に音楽的なタッチを実現してくれる。
最大3つのディケイステージを含むADSRエンベロープ“AD3SR”は、各ディケイステージにおいてタイムとターゲットレベルの調整が可能。アタックからディケイステージまでを繰り返すループモード、ゲートとトリガー入力、正相/逆相の2つの出力を用意。対称性を制御可能な2セグメントモジュレーター“シンメトリージェネレーター”は、スピードとシンメトリーをコントロールするためのCV入力、バイポーラ出力用のLFOモード、ユニポーラ出力用のゲートとトリガーエンベロープモードを備え、モジュレーション波形はリニアもしくは矩形波から選択可能だ。エンベロープは“ライズ”と“フォール”の2ステージ構成で、ライズステージでは柔軟なカーブコントロールが可能。ループモードスイッチとゲート入力、信号出力を備える。
▲バスはEuroRack本体側10ピン/モジュールラック側16ピンコネクター(電源供給)、外形寸法は152.4(30HP)×133.3(3U)×25mm(W×H×D)、重量は350g。
製品情報
価格:47,000円(税別)
発売日:2017年4月14日
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