【インタビュー】Apink、春を描いた「Bye Bye」に「“悲しさと明るさ”の両面を」

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Apinkが3月29日、7thシングル「Bye Bye」をリリースした。2016年末発表の2ndアルバム『PINK♡DOLL』から約3ヶ月、出会いと別れの季節である“春”をテーマに新たな決意を秘めた切ないダンスチューンが届けられる。

◆「Bye Bye」ミュージックビデオ 動画

作曲はApinkの代表曲「No No No」「My My」「LUV」「Remember」を手がけたS.Tigerだ。両者による久々のタッグは、女子の日常から一歩踏み込んだ旅立ちを描く恋愛ソング。ミュージックビデオには、胸が締め付けられるような旋律と、パステルカラーの衣装と舞い散る華やかな花びらが同居して、“春”という季節を見事に捉えた。さらに、カップリングにはApink史上最もインパクトの強いタイトルにして底抜けに愛らしい「ぱぴぷぺPON!」を収録。TVアニメ『リルリルフェアリル〜魔法の鏡〜』のオープニングテーマに起用される同曲については「これまでで一番愛嬌を振りまいて歌う曲(笑)」と語られるなど、遊び心に満ちたナンバーに仕上がった。シングル収録曲はもちろん、“別れ”や“アニメ”について6人に訊いたロングインタビューをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■悲しげな歌詞ですけどメロディーは春にぴったり──ボミ
■歌い手の表情によって曲自体の届き方が変わる──ウンジ

──アルバム『PINK♡DOLL』リリース記念スペシャルとして開催したクリスマスイベント以来の来日となりますが、改めて、あのイベントの感想から教えてもらえますか?

チョロン:すごく記憶に残るクリスマスになりました。会いに来てくださったみなさんにとっても素敵な日になったみたいなので、それがとても嬉しいです。

ウンジ:イベント当日は“カードのお渡し会”をやったんですけど。私たちはそのとき、クリスマスの衣装を着たんですよ。

▲日本2ndアルバム『PINK♡DOL』リリース記念スペシャルライブ
2016年12月21日@ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場2Fグランドステージ


──サンタになってましたよね?

ウンジ:そうです(笑)。みなさんがそれを喜んでくれたのも嬉しかったです。

チョロン:私たちにとっては日本で初めてのクリスマスイベントだったんですね。みなさんにお会いするとき、「メリークリスマス!」って一人ずつに挨拶するのも新鮮でした。

ボミ:韓国のクリスマスは、街全体が飾り付けで派手になって、お店も人も賑やかになるので、“日本もそういう雰囲気になるのかな?”と思っていたんです。でも、クリスマスプレゼントをドンキホーテに買いに行ったら、思っていたよりもちょっと静かだったので意外でした。たまたま静かな時間に行っちゃったのかも(笑)。

ハヨン:クリスマスに誰かに会いに行くことは、とても記憶に残りますよね。だから、Apinkにとってもファンにとっても、この日はすごく良い思い出になったと思います。

ナウン:私たちと日本のファンのみなさんとの距離が、さらに近づいたクリスマスイベントになりました。

▲ボミ

──では、7thシングル「Bye Bye」についてうかがいたいと思います。タイトル曲はS.Tigerによる日本オリジナル曲ということでワクワクしたんです。ApinkとS.Tigerといえば、これまでの「NoNoNo」「My My」「Luv」「Remember」など、歴代ヒット曲からも分かるように両者の相性は抜群ですから。

チョロン:今、挙げていただいた4曲はApinkの代表曲ですし、ファンのみなさんに愛されている楽曲たちです。特に「NoNoNo」は私たちの日本デビュー曲で、私たちにとって大きな意味のある楽曲になったと思いますね。

ボミ:「NoNoNo」は私たちに、いろいろな“初めて”を経験させてくれた曲なんです。この曲で日本デビューできたこともそうですし、日本のファンに直接お会いできました。日本のスタッフの方々に出会ったのもこの曲でしたから。

ウンジ:「NoNoNo」の前に、韓国でリリースした曲が「My My」なんですね。この曲は初めて聴いたときから“Apinkならではのカラーが出せる”と感じました。そのカラーとはフックがあるとか繰り返しが多いということ以上に、“メロディーが美しい”ということで。「My My」をリリースしてファンも増えましたし、ライブのときこの曲を歌うとすごく盛り上がります。

ハヨン:「LUV」も、みなさんが私たちを知ってくれるきっかけになった曲ですね。秋とか冬にぴったりのナンバーで、振り付けや衣装も曲のイメージに合ってましたから、新しかった。

ナウン:「LUV」は切ない雰囲気を持った曲なので新しいトライでもあったんですよ。私たちはそれまで明るい曲が多かったんです。でも、トライしたからこそ、成熟したApinkが見せられたのかなと思います。

▲ウンジ

──「Bye Bye」の聴きどころや、ミュージックビデオの見どころは?

ボミ:“バイバイ”するときに手を振るじゃないですか? それを振り付けのなかに採り入れているので、ミュージックビデオで見てほしいですね。足で蹴るような動きもダンスのポイントです。聴きどころは、悲しげな歌詞なんですけど、メロディーは春にぴったり。その組み合わせがすごくいいと思います。だから、この曲は聴く人とか、そのときの気持ちによってイメージが異なるんじゃないかな。悲しい気持ちで聴くととても悲しい曲に聴こえるし、元気なときに聴くとより元気になれると思います。

──両面を持ってる曲ということですか?

ウンジ:そうです。悲しさと明るさ、その両面。私たちが悲しい表情で歌ったらドーンと重い曲になると思うんです。でも、この曲は少し明るく歌った方がいいと思ったので、ミュージックビデオでは桜を使ったり、スカーフを結んだりほどいたりするシーンで少し微笑んだりしてるんですね。同じ歌でも歌い手の表情によって曲自体の届き方が変わると思うんです。「Bye Bye」は重いものではなくライトな悲しみを表現するというアプローチで歌いました。

◆インタビュー(2)へ
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