ボブ・ディラン、新作を語ったロングインタビューの全文訳公開
ニューアルバム『トリプリケート』のリリースを3月31日(金)に控えるボブ・ディランのロングインタビュー全文訳が、日本公式サイトにて公開されている。
◆ボブ・ディラン 画像、「スターダスト」試聴クリップ
ディラン研究の第一人者で評論家のビル・フラナガンが聞き手を務めた同インタビューは、3月22日にボブ・ディランのオフィシャル・サイトで公開となったもの。近年ほとんどインタビューが存在しないディランが、アルバム制作秘話やカバー曲の背景、シナトラとの出会いから最近気に入っているCDなど、『トリプリケート』を軸に様々なトピックについて語った貴重な一問一答だ。
新作『トリプリケート』はアメリカン・スタンダードの名曲30曲のカバーを収めた、ボブ・ディランのオリジナル作品としては初の3枚組アルバム。各ディスクにはそれぞれ『ティル・ザ・サン・ゴーズ・ダウン』、『デヴィル・ドールズ』、『カミン・ホーム・レイト』とタイトルが付けられているが、このことについて彼は「テーマは最初に決めた。演劇的な感覚で、まずは大きなテーマがあり、それぞれが生存者や愛人、英知とか復讐、追放といったことに付随する。ディスクは一枚ごとが次に来る一枚の前触れ。ただしディスク内ではどの一曲も優位に立つことはない。昔の女房の話や思い出話ではなく、もっと堅実な世間の暮らしとそこに隠された現実だ、と認識してるよ」と語っている。
また、それぞれのディスクが10曲収録、32分という構成になっていることについては、「完成を意味する数字だ。ラッキーナンバー、光を象徴する数字」と意味深なコメントも。総文字数23,000字超というロングインタビューの日本語訳全文は、ボブ・ディランの日本公式サイト(http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/480087)にて公開されている。
Photo by William Claxton
ニューアルバム『トリプリケート』
SICP-5302~5304(3CD) ¥4,000+税
※メタリック・デジパック仕様
※日本版ブックレット(解説・歌詞・対訳付)72ページ
disc1『ティル・ザ・サン・ゴーズ・ダウン』
1. アイ・ゲス・アイル・ハフ・トゥ・チェンジ・マイ・プレース
2. わが人生の九月
3. アイ・クッド・ハブ・トールド・ユー
4. ワンス・アポン・ア・タイム
5. 荒れ模様
6. ディス・ニアリー・ウォズ・マイン
7. ザット・オールド・フィーリング
8. イット・ゲッツ・ロンリー・アーリー
9. ただひとつの恋
10. トレード・ウィンド
disc2『デヴィル・ドールズ』
1. ブラッギン
2. 時の過ぎゆくままに
3. イマジネーション
4. 愛は海より深く
5. P・S・アイ・ラヴ・ユー
6. ザ・ベスト・イズ・イエット・トゥ・カム
7. バット・ビューティフル
8. あの雨の日が
9. ホェアー・イズ・ザ・ワン
10. ゼアーズ・ア・フロー・イン・マイ・フルー
disc3『カミン・ホーム・レイト』
1. デイ・イン、デイ・アウト
2. 恋に眠れぬ夜
3. センチメンタル・ジャーニー
4. サムウェア・アロング・ザ・ウェイ
5. 青春の思い出
6. 思い出のたね
7. 忘れられぬ君
8. スターダスト
9. イッツ・ファニー・トゥ・エヴリワン・バット・ミー
10. ホワイ・ワズ・アイ・ボーン
・iTunesリンク: https://itunes.apple.com/jp/album/triplicate/id1199674486
この記事の関連情報
ボブ・ディランのバイオグラフィ映画『A COMPLETE UNKNOWN』、予告編公開
ヒューイ・ルイス、ボブ・ディランが彼のために作ってくれた曲を紛失
ボブ・ディラン、「アナザーストーリーズ」でノーベル文学賞受賞の“原点”のステージを紐解く
ボブ・ディランとロバート・プラント、ウィリー・ネルソン主催のフェスティバル・ツアーに参加
ダフ・マッケイガン、ボブ・ディランからの賛辞に共作を申し出る
ボブ・ディラン、『コンプリート武道館』制作関係者が秘話語るイベント開催決定。100名招待
ボブ・ディラン『コンプリート武道館』、ディランを愛する人々からのコメント第二弾公開
ボブ・ディラン、初来日武道館公演『コンプリート武道館』11月15日発売
ボブ・ディラン、<Farm Aid>にサプライズ出演