【イベントレポート】YOSHIKI、舞台挨拶でファンとコミュニケーション「この映画で人生とは何なのか感じて欲しい」
本日3月17日(金)に行われたX JAPAN29年ぶりのサイン会の後、YOSHIKIが映画『WE ARE X』の上映後舞台挨拶に登場した。
◆舞台挨拶 画像
タワーレコード渋谷店でのサイン会からすぐに映画『WE ARE X』上映後の六本木TOHOシネマズに現れたYOSHIKIは、客席側通路より登場。ファンの大きな歓声とともにステージに上がり「今、渋谷でサイン会をやってこちらにきました。本当にたくさんの方に支えていただいて感謝の気持ちでいっぱい」とまず喜びの気持ちを述べた。
映画『WE ARE X』は世界20以上の映画祭で絶賛され、今月3月3日(金)よりついに日本でも上映が開始された。数々のアーティストやファンからこの映画に対しての賞賛が寄せられているが、YOSHIKIは現在「もともとこの映画は作りたくなかった。というか痛々しい過去を含んでいるお話なので作れる自信がなかった。でも見た方から“生きる道が見えました”“勇気をもらいました”などの声をいただいて、やって良かった」と感じているそうだ。
この舞台挨拶では特別にティーチインも実施。ファンからの質疑応答にこたえるというYOSHIKIは「なんでも答えます。NGワードないので」と笑顔を見せる。それを聞いた会場のファンは我こそはと一気に挙手。最初に質問権を得た女性ファンは感激で声を詰まらせるがYOSHIKIは「この先も日本にいる予定がありますか?」という問いに優しく「アジアの映画祭でピアノを弾く予定」と答える。
「一番つらかったときはどうやって気持ちを立て直していたのか」という男性の質問には「痛みって乗り越えるものなのかなと考えたときに共存するしかないのかな、痛みは消えないから痛みと一緒に生きていこうと思ってから前に進めるようになった」と心情を明かす。さらに「頑張っての一言で頑張れちゃうので、身近にいる人に頑張ってね言ってあげるとその人の人生が変わるかも」とも。
今日で映画を観るのが4回目というファンに対しては「(複数回見て)印象は変わります?」と逆に質問するシーンもあり、会場にいるファンと積極的にコミュニケーションをとっていた。東京ドームの楽屋でHIDEが絵を描いているシーンは、監督に頼まれて映像を見ながらYOSHIKI自身がピアノを弾いたとのエピソードも飛び出す。そろそろ終わり、という時間にも「せっかくだしもう2~3個いいよ」と笑顔でサービス精神旺盛な姿勢を見せ、今日が誕生日というファンには「Happy Birthday」と祝福の言葉を贈った。
YOSHIKIはこの映画を作って「すべてのことが当たり前にあると思っていた。ファンのみなさんがいる、メンバーがいる、起こっていたことは奇跡で。何事も当たり前のように考えてはいけないんだ」と感じたとのこと。「そしてまさか29年後に隣にToshlがいてPATAがいて、HEATHとSUGIZOもいて、気持ちの中ではHIDEとTAIJIもいて。奇跡の瞬間の連続だなって思いました。この映画で人生とは何なのか感じて欲しい」とも述べていた。映画の冒頭部分でも、こういったYOSHIKIの思いが表現されているのでまだ鑑賞していない方もぜひ注目を。
なお、本日発表された通りX JAPANは<WORLD TOUR 2017 WE ARE X>を開催する。現在、大阪城ホール2DAYS、横浜アリーナ4DAYSという国内ツアーの予定だけが解禁されたが、この舞台挨拶で「(このツアーは)ニューアルバムを主体としたツアーになると思われます」、「たぶん日本公演の前に海外でも」とワールドツアーに関して期待を膨らませる発言もあったので、続報を待ちたい。舞台挨拶の最後はもちろん、ファンとともにXポーズ。退場の際にはYOSHIKIが薔薇の花を配り、イベントが締めくくられた。
■映画『WE ARE X』
監督:スティーヴン・キジャック
上映時間:96分 / アメリカ映画
(c)2016 PASSION PICTURES LTD.
【作品概要】
米アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』の製作陣が選んだ次なる伝説的ミュージシャンは、日本のロックバンド<X JAPAN>。
本作は、ドキュメンタリー映画で多くの実績を持つスティーヴン・キジャック監督の手により、彼らが歩んできた比類なきストーリーが感動的に描かれ、2016年1月には米国・サンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞、3月にはSXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭でデザイン部門観客賞を受賞するなど、これまですでに世界20以上の映画祭にも出品され、世界中のマスコミや評論家からも高い評価を獲得している。
世界への挑戦、脱退、解散、HIDEとTAIJIの死、Toshlの洗脳・・・バンドを襲ったあまりにドラマチックな悲劇の連鎖。
結成後30年以上に渡って生み出されてきた、想像を絶するX JAPANの<熱狂>と<狂乱>の歴史。
そこには精神的にも肉体的にも彼らが抱えてきた悲嘆と痛みがある。栄光と挫折、生と死、解散と復活。
日本の音楽シーンの頂点に君臨する彼らの挑戦の軌跡。
マディソン・スクエア・ガーデン公演での舞台裏を追いながら、クライマックスでは息をのむ圧巻のステージが待ち受ける。
『WE ARE X』はこれまでにない近さで、心に深い傷を負いながらも走り続ける彼らの光と闇に迫る。
日本が世界に誇る唯一無二の“怪物”ロックバンド。なぜ今、X JAPANの音楽と物語は世界を熱狂させるのか。
HIDEとTAIJIの夢。逆境に立ち向かい乗り越えてゆく使命感と覚悟。今、世界中が共感する物語が、ここにある。
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