【インタビュー】“日本ハカタ化大作戦”決行中のHR、「もう待ってられんけんこっちから会いに行くよ」

■ 今回のリリースを通して、たくさんの方と出会いたいっちゃん

── ではもう少し曲の話を。歌詞の中に“どげんもこげんも”とあるけど、これは博多弁？

安田：そうとー。おじいちゃんおばあちゃんとか親世代がよく使う言葉っちゃん。

── “ばり濃め”を“ばりこ・い・め”ではなく“ばりこ・ゆ・め”と歌ってるのも博多弁？

渡辺：濃ゆいって言いません？

安田：濃ゆいって、なんて言うとー？

── こい。

安田：これ博多弁と？　知らんかった（笑）。初めて言われたね。（※実際は九州地方〜西日本を中心に使われています）

安田：標準語やと思っとった（笑）。

── “濃ゆい”は若者も使っとる？

安田：あ！　「使っとる」って言った！

── 合わせてんの！　みんなの言葉に。

安田：だんだん染まってきよる!!

渡辺：ハカタ化成功!!（大拍手）

▲シングル「日本ハカタ化大作戦」TYPE-B

── ではC/Wについても聞かせてください。胸キュンの青春ソング「メモリーズ」。

渡辺：この曲はピンクチーム（安田 玲、小嶋菜生、藍川れいか、三浦ゆきの）がメインで歌ってて。玲さんがソロを歌ってるっちゃん。

安田：一番最初の歌い出しはれいかちゃんが歌ってて、サビ落ちのところは私が歌わせていただきました。私はすごい声が低くて、この曲はキーが高いので苦戦したっちゃけど、いい感じのが録れたのでよかったです。

── 歌詞に“幼い頃の夢”というのがあったけど。みんなは小さい頃からアイドルになりたかったの？

全員：違います！

安田：私、10年前に自分に宛てて書いた手紙が届いたっちゃけど。その手紙には「カリスマ美容師になれてますか？」って書いとった（笑）。だから、私がアイドルになったのは親のすすめで。人見知りだったのと、なにか一つでも取り柄があったほうがええよっていうので「やってみたら？」と言われたのがきっかけだったんよ。

渡辺：私は物心ついたときには、喋るお仕事をしてみたいなと思ってて、アナウンサーとかラジオのDJとかなりたいなーと思っとって。そのあとにアイドルも好きになって憧れはあったっちゃけど。私はHRのステージを何回か見たことがあって「すごく楽しそうだな」「自分も入りたいな」と思ったので、HRに入ったとよ。

小嶋：私はお母さんがやっとってずっと保育園の先生になりたかったから、今は保育士と幼稚園の教諭の免許もとっとるんです。でもじつは中学生の頃にアイドルにめっちゃハマっちゃって。地元で学校行きながらアイドルもしたいなと思ってHRに入ったっちゃん。

── では、そんな3人が影響を受けたアイドル、好きなミュージシャンは？

小嶋：私はMACOさんと阿部真央さん。病んでる歌がすごい好きで、哀しい感じの。いつも私たちがライブでやるものにそんな曲はなくて。私たちは踊って歌うから、動きが２つある。曲も元気系でファンの人と一緒に盛り上がるっていうのが多いっちゃけど、MACOさんとか阿部真央さんは寂しい曲や哀しい曲を踊らず、顔の表情に情感込めて歌われるじゃないですか？　私は笑わないで歌うのがすっごい苦手で。カッコいい曲とかも最初はキメ顔してても楽しくなったら途中から“にやっ”て笑って「イェ〜！」ってはじけて踊ってしまうっちゃん。だから、踊らないで歌だけで表現するのってすごいなって思うとよ。

渡辺：私はすごい幅広いっちゃん。アイドルさんだったらNMB48さんの楽曲が好きでよく聴いとうよ。あとは、もう解散しとるけど、東京事変さんが私はすっごい好きっちゃん。自由なところが好きとー。ベースとキーボードの音も好きだし、あと林檎さんのシャウトを聞くと気持ちよかっちゃん。ストレス発散になるっちゃけ。カラオケでもよく歌ったりしとうよ。

安田：私はaikoさんです。生誕祭のときも「恋のスーパーボール」を歌わせてもらったっちゃん。声も可愛いし曲も女の子らしいところが好きとー。私ももっと歌いたいっちゃけど、声が低いんで（苦笑）。aikoさんみたいに透き通るような可愛らしい声が出せたらいいな〜って思いながら聴いとうね。

▲シングル「日本ハカタ化大作戦」TYPE-C

── では再びC/W曲について。「アイラブユーはまだおあずけ」という恋愛ソングは？

渡辺：これは黄色チーム（中沢友希、橋本菜々、中村胡百合、山本侑里）ですね。

小嶋：HRってあんまり“アイラブユ〜”とか“好き”みたいな曲はないっちゃん。恋愛、みたいな歌が。

── なんでないんだろうね。

小嶋：需要？

一同：笑

安田：キャラじゃないのかも。元気系の曲はいっぱいあるんじゃけど。乙女系？　はそんなにないから。

── では歌詞に出てくる女の子のように好きな男の子ができたら、みんなは告白する？　それともしない？

安田：しないですね。絶対にしない。相手から連絡がくるのをひたすら待つ。自分から行動しようとは思わないほう。待つ派とー。いればいいんでけどね。そんな人が（微笑）。

渡辺：私はただ待つだけじゃあアレなんで、好きになってもらう努力をするっちゃん。自分から言うよりも、相手のほうから「好き」って言ってもらいたいタイプなんで。そういう人がいたらいいんやけど（笑）。

小嶋：私は言うかな。向こうも好きだなっていうのを感じたら「好きだよ」って言う。私、相手に追われたくないっちゃん。

安田：追いかけたいタイプ？

小嶋：そう！　アイドルが好きな人はそういう人が多いと思うっちゃけど、私も追いたい派で。私はHRのメンバーのことが好きで、いつもチューとかお尻触ったりするっちゃん。そこで「イヤだ」っていう子が好きなっとう（笑）。最近は篠山せらちゃんと橋本菜々ちゃんにいっつもやっとるね。

▲シングル「日本ハカタ化大作戦」TYPE-D

── それでは次の「Beleve」。こちらは同郷の川嶋あいさんが楽曲提供してくれたメッセーソング。

渡辺：歌ってるのはブルーチーム（尾河花奏、渡辺 心、篠山せら、佐藤花音）です。川嶋あいさんという大先輩に書いてもらえて、本当に嬉しかったです。

小嶋：川嶋あいさんが歌を作ってくれる前に、学校のお別れ会で「旅立ちの日に」を歌ったんですね。だから、友達も驚いてるし、ファンの方もめっちゃ喜んでくれとる。

安田：心の中にすっと入ってくるような曲で歌詞もすごい素敵な歌詞やし。大好きです。

小嶋：いつもはHRが「頑張って」ってみんなを応援する曲が多いっちゃけど、これは自分に言い聞かせるような歌詞になってて。考えるより行動しなきゃなって自分も思わせられる曲っちゃね。

安田：歌詞から色々学ぶよね。川嶋さんが私たち目線で書いてくださったのかなと思いました。

── では、そんなHRのグループとしての夢は？

渡辺：ワンマンライブでレベルファイブスタジアムに立つことが大きい目標です。そうなるためには、まずこういうシングルを通してファンの方を着実にゲットしていくことが大事だと思うので、HRと博多をたくさんの人に知ってもらうことがいまの目標っちゃね。

── そのためにも「日本ハカタ化大作戦」を広めないとね。

安田：そうとね。これからも頑張るのでみなさん応援よろしくお願いします！

渡辺：このリリースを通して、たくさん地方とかに行かせていただくので、たくさんの方と出会いたいっちゃん。初めて聴く方もHRのことを少しでも憶えてもらえたらいいなと思っとう。

小嶋：「日本ハカタ化大作戦」のリリースイベントや各イベントを通して出会った地方の方々に、私たちと博多を好きになってもらって、東京でもラーメン食べるときは博多ラーメン、ご飯のお供には明太子、とにかく博多ファンになって染まってほしいっちゃん。全国が博多になれば私たちが行った時にどこでもラーメン食べれるしね。なので、地方で出会ったみなさん！　博多には美味しいものや可愛い子もたっくさんいるので、ぜひHRに会いに来てください！

取材・文◎東條祥恵
撮影◎大橋祐希

　　◆　　◆　　◆