【インタビュー】エレクトリック・ギターズ、シンプル＆パワフル＆メロディック、これがクラシック・パワー・ロック

北欧を代表するポピュラーなロック・バンドへと駆け上がったエレクトリック・ギターズが、3rdアルバム『ロックン・ロール・レイディオ』を2月22日にリリースする。2013年のデビュー・アルバム発表後、国外を含む200以上のライブに出演しファンベースを拡大、2016年には2nd『String Fever』を発表し、ハードなギターサウンドをが目一杯詰め込んだロックン・ロールでさらなる注目を集めた。

◆エレクトリック・ギターズ画像

今回ではこれまでと趣向を変え、D-A-Dのギタリストであるヤコブ・ビンザーをプロデューサーに起用している。加えてD-A-Dのイエスパ・ビンザー（Vo）がシングル「Headless Chicken」へ参加を果たし、ガッツ溢れるスクリーミングを聴かせてくれている。


──2016年にリリースした2nd『String Fever』の反応はいかがでしたか？

ミカ・ヴァンドボーグ（G）：全世界でいいレビューだったよ。デンマーク以外ではなかなかライブを実現できなかったけどね。

ソレン・アンダーセン（GF）：ソングライティングをさらに勉強することができたし、「The Thinner The Eyebrow The Crazier The Woman」がそれを証明してくれたと思う。オレたちにとってとても重要な曲になった。

──新作『ロックン・ロール・レイディオ』のレコーディングは順調でしたか？


ミカ・ヴァンドボーグ：クールだったよ。D-A-Dのヤコブ・ビンザーがプロデュースを行ってくれたし、新しい道を知ることができたね。

ソレン・アンダーセン：ヤコブはアメイジングだった。彼なしではこのアルバムを完成することができなかったと思う。曲はシンプルだけど、パワフルでメロディックに仕上がった。クラシック・パワー・ロックなんだ。

──『ロックン・ロール・レイディオ』というタイトルは？

ソレン・アンダーセン：一般的なラジオ局からもロックを聴くことができなくなって寂しいよね。ロックを取り戻して欲しいし、ロックはラジオから知って胸を躍らせるべきだと思う。これは、オレ達からのささやかなトリビュートなんだ。

ミカ・ヴァンドボーグ：マジでハイ・エナジーなロックン・ロール・アルバムだからね。プロデューサーであるD-A-Dのヤコブ・ビンザーは1980年代から活動をしてきているし、多くのロックをプロデュースしてきた偉大なミュージシャンなんだ。ワールド・クラスのギタリストでもある。


ソレン・アンダーセン：ヤコブ・ビンザーは、デンマークから世界へ出た最も有名なギタリストで、ソングライトもアレンジも素晴らしい才能を持った尊敬するミュージシャンだよ。俺たちは彼のことが大好きなんだ（笑）。

──今回の楽曲制作はいかがでしたか？

ミカ・ヴァンドボーグ：曲作りはこれまでと一緒でソレンと作っているけど、「Headless Chicken」はD-A-Dのヤコブとイエスパと一緒に作ったんだよ。

ソレン・アンダーセン：今回はよりストレイト・フォワードな曲が増えたと思う。シンプルになったし楽曲がさらにカッコよくなった。ギター・ソロもいっぱいプレイしているよ。

──オススメの曲は？

ソレン・アンダーセン：ビンザー兄弟がいい仕事をしてくれた「Headless Chicken」かな。「Lucy Glow」や「Bambi On Ice」もいい感じだよ。


──今後のロック・シーンとミュージック・ビジネスはどのように変化していくと思いますか？

ソレン・アンダーセン：いい質問だね。でもどうなっていくかは予想できないよ。ただやるべきことをコツコツとやっていくべきだから、状況を見ていくさ。

──今後の目標と夢をお聞かせください。

ミカ・ヴァンドボーグ：世界中をロックで溢れさせたいね。この最新作はこれまでで一番力強いアルバムに仕上がったから、その援護射撃になるはずだ。デンマークから国外へもっともっと進出したいと思っているよ。2月からデンマークでのライブがスタートしているけれど、国外はもちろん、日本でのライブを目指すよ。

ソレン・アンダーセン：同郷のバンド…プリティ・メイズやディジー・ミス・リジーなんかと一緒にまわれたら最高だよね。日本でのツアーも大きな目標だよ。