【ライブレポート】<千歌繚乱vol.10>、V系7バンドの競演。バンド同士の絆も
新進気鋭のバンドを集めて開催されるヴィジュアル系ライブイベント、<千歌繚乱>の第10回目となる公演が2月13日(月)渋谷REXにて行われた。
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この日出演したのはAirish、AWAKE、Anima、VERY BERRY、KAVKA、僕たちにはまだ名前がない、ラミエルの7バンドだ。ロックな演奏を聴かせるバンドからクラブミュージックを取り入れたバンドなどいずれも独自のカラーがあり、会場をそれぞれの色に染め上げた。
最初にステージに立ったのは、僕たちにはまだ名前がない。惜しくも2月20日(月)をもって解散が決定している彼らにとって、イベント出演は本日がラストになる。そのためステージにも相応の気合が入っている様子。一曲目からライブで定番の「キミセカ」で盛り上げる。そこからノリのいい楽曲が続く中、頭を振り暴れる曲もあり楽曲の幅広さを見せつつラストは「おふたりsummer」。ゆう(Vo)が「こんな寒い冬だから熱くしてやりたいな」と叫び、観客とメンバーが一緒になって“おふたりsummer”という台詞を言い合う。夏の明るい楽曲で、文字通りフロアを温めた。
「福岡からやってまいりました、今日は一日よろしくお願いします」とステージに現れたのはAnima。九州で活躍しながらも着実に力をつけ東京への遠征も増えつつあるバンドだ。Animaの楽曲は華やかで可愛らしい見た目とは裏腹に激しく、歌詞も毒を含んでいて面白い。それでいながらしっかり恋の曲「恋愛ポーカー」の前にはシキ(Vo)が「俺たちと恋をしようか」とファンのハートをときめかせることも忘れない。トランス調の曲やパラパラを踊る振り付けなどもあり全体的に派手なステージの中でバラード「オベリスク」も披露され、25分という短い時間にも関わらず自分たちの持つすべての魅力を見せつけた。
続いて登場したAirishはレン(Vo)の透明感あるハイトーンボイスが特徴の歌モノバンドなのだが、残念ながらこの日は彼が喉の不調を訴えていた。楽屋に待機しているうちから“悔しい”と何とか状態を整えようと努力していたのだが、本領発揮とはいかなかった。それでも力の限り歌に想いをのせるレン、それをスキルの高い演奏で支えつつ一緒に歌うメンバーの姿には強い絆を感じられる。そしてラストの一曲「I Wanna Be!!」ではなんと後に登場するAWAKEから先輩のEru.(Vo)がサポートに登場。Eru.も完璧に本楽曲を歌い切り、バンド同士の愛を感じるこのスペシャルコラボにフロアは大きく盛り上がった。
4番手のKAVKAは名古屋からの参戦。ディスコサウンドを取り入れた新しいスタイルに定評がある。見た目もセクシーで麗しく、ステージに登場するやいなやファンの歓声が上がった。ライブは激しく、メンバーの煽りにあわせてヘドバンや拳、折りたたみが次々繰り出される。さらに「Disco Cute」ではジャンプでフロアが揺れ、思い思いに体を揺らす場面も。そこから怒涛の勢いで「Liar」「Lucy」が披露され、常に全力の熱量をたたえたまままるでクラブにいるかのようなステージが終了した。
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