黒木渚、初の小説単行本を発売「絶望しかけていた時に救ってくれたのが小説の執筆でした」
黒木渚が、初の小説単行本を4月19日に講談社より発売することが決まった。黒木は、2016年春から喉の不調が続き専門医からは「咽頭ジストニア」と診断され、同年8月に音楽活動の休止を発表していた。
『本性』と題された本作は、昨年2016年より『小説現代』に掲載された2編の小説に今回単行本の為に書き下ろした1編を合わせた全3編の連作小説となる。自身の楽曲でも独特の世界観で書き上げる歌詞が常に定評のある黒木。今回の小説でもその独自の視点と言葉選びで奇想天外な物語が綴られており、小説という新たな表現方法で黒木渚ワールドが描かれているという。
また単行本の発売とほぼ同時期の4月15日に、一昨年に発売された2nd ALBUM『自由律』に完全限定盤としてパッケージされ、文藝界初め各方面で評価された長編小説『壁の鹿』も講談社より文庫オリジナルとして発売される。黒木渚の幻の処女作『壁の鹿』は、「偶然なのか、必然なのか、この小説に巡り会えたことに感謝している」と解説を寄稿した山田詠美氏も絶賛した作品だ。今回の件に関して、本人からコメントが寄せられている。
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音楽活動と平行して取り組んできた小説の執筆が書籍化というかたちで日の目を見ることができ、大変嬉しく思っています。 処女作の『壁の鹿』、最新作の『本性』どちらも情熱を持って取り組んだ作品です。
昨年、喉の病気の為にライブ活動を休止せねばならず大変悔しい思いをしました。声にならない言葉が自分の中にどんどん蓄積して、絶望しかけていた時に私を救ってくれたのが小説の執筆でした。
創作への衝動や渇望を癒すため、すがりつくように書き続けたこの2作品が強烈な打撃として皆様に降り注ぎますように。
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◆黒木渚 オフィシャルサイト