STARMARIE、13度目の台湾遠征は“死者のLIVE”で魅了

STARMARIEが2月5日に自身13度目の台湾遠征を行ない、舞台上で次回台湾単独公演の日程もあわせて発表した。オフィシャルからのレポートをお届けする。

◆STARMARIE 画像

2014年から台湾展開を始め、今回の遠征で13度目の台湾遠征となったSTARMARIE。2月3日、4日には台湾のマンガ、アニメの巨大イベント「台北國際動漫節」にも出演し、会場に入りきれないほどのファンが押し寄せた。昨年12月26日に開催した中野サンプラザホールでの公演にも多くの台湾からのファンが駆けつけるなど、台湾のマリスト(=STARMARIEファンの呼称)との関係性を育くみ続けている彼女たちが、さらにその関係を深める遠征となった。

2月5日には定期的に開催している単独公演を実施。STARMARIEのステージでは、メンバー5人のパフォーマンスのみならず、楽曲、衣装、ナレーション、映像、舞台セットなどを通して世界観を構築し、1本の物語を展開することが通例となっているが、今回の台湾公演ではさらにパワーアップしたステージを披露した。



木下望による突然の”武道館宣言”からの１年半の軌跡を、走馬灯のように描いた新オープニング映像に合わせて5人がステージに登場。中国語、日本語の両言語を投影し物語を綴る。この日は、亡くなってしまった大切な人と通話ができる不思議なテレホンカードを描いた新曲「ホシノテレカ」を軸に物語を展開。開演早々に主人公が天国へと旅立ってしまう。

続くパートでは死後の霊たちが働くお化け屋敷をテーマにした「お化け屋敷に就職しよう」、愛する人との永遠を手にするために、愛する人を殺めてしまったピエロを描くミドルバラード「ガイコツたちのメンデルスゾーン」、パラレルワールドにて次々と登場人物が亡くなってしまう「幻木町の怪人~町長選挙編~」など、死後の世界を描く楽曲を立て続けに披露。この空間はすでに日本でも、台湾でも無い、STARMARIEの描く黄泉の国だ。しかし、元の世界には帰れないと気づいた主人公は、大切な人との別れという埋めることのできない孤独の闇に埋もれる。物語は大切な人への愛情、想いを描く新曲「ホシノテレカ」、「魔力が消える」、そして「余命124日のシンデレラ」へと続いていく。

『大切な人を、もっと大切にしてください』というメッセージと共に「賢者のローブ」を切なく、それでも力強く歌い上げる終盤。本編ラストは「一番好きな君のために僕は何が出来るか」という歌詞がまっすぐに胸に突き刺さる多幸感溢れる楽曲「ぐらんぱぐらんぱ」にて大団円を迎えた。

会場から鳴り止まないアンコールに応える格好でメンバーがステージに再び登場。本編中では一つの物語を綴るため、メンバーによるMCはアンコール明けにて初めて行われる。中国語の教室にも通い、誰よりも積極的に中国語の勉強を行なっている中根もにゃは「STARMARIEに会いたかったですか？　単独公演は楽しかったですか？　単独公演来てくれてありがとう！」と中国語にて饒舌に語り、13回目の台湾遠征という貫禄を見せてくれた。そこでは合わせて次回台湾単独公演の日程も発表され、集まったマリストからはこの日一番の歓声があがった。

2017年最初の単独公演となった今回の台湾公演。ファンタジーユニットとしての進化を続けるSTARMARIEは、武道館公演という夢へ向け次のステージへ進もうとしている。








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