【ライブレポート】Bentham「そろそろみんなを振り向かせることができそうな気がします」

Benthamが自身のメジャーデビューを記念し、＜Get the OTOSHIDAMA!!-新曲全曲お披露目フリーライヴ-＞を2月2日に渋谷WWWで開催した。

◆Bentham ライヴ画像

Benthamが大きな局面でフリーライヴを行なうのはこれが初めてではない。2014年にKEYTALKのオープニングアクトに抜擢され、以降めきめきとファンを獲得してきた彼らだが、遡ること2016年4月には自身初となるワンマンをフリーライヴ形式で行なっており、当時から代官山UNITのキャパ500人に対して5,000枚の応募があった。（この初ワンマンについてはのちにライヴDVDがリリースされている）。

そして2016年末にはポニーキャニオンからのメジャーデビューを発表。今回のライヴへと至る。一足早く彼らのメジャーデビュー盤から新曲が全曲披露されるという予告もあり、今回もチケットの応募総数は5,000枚を超え急きょLINE LIVEでの生中継が実施された。

満員の会場に現れたBenthamは「サテライト」からライヴをスタート。小関竜矢（Vo&G）のハイトーンヴォイスがクリーン且つパワフルに響きわたるのと同時に、鈴木敬（Dr,Cho）のケレン味のない精密なドラム、 辻怜次（Ba）のスピード感のあるベースが回転数を合わせ馬力豊かにバンドを引っ張っていく。高性能エンジンを彷彿とさせるリズム隊の実力は、そのままBenthamの得意な高速チューンの魅力へと直結しているように見えた。最後に須田原生（G,Cho）がギターテクニックを様々に使い分けることで、楽曲の印象が随分と変わってくる。ここまで役割分担がはっきりと見えるバンドも珍しい。




「今日はフリーライヴですけど、僕らの最強のセットリストを組んでますので初めての人でも楽しめる内容になってます」という小関のMC、そしてくす玉つきの発売日告知から、中盤ではいよいよお待ちかね新曲を全曲披露。しかもきっちり収録順にパフォーマンスする。「激しい雨」「ファンファーレ」、そして「NEW WORLD」と披露されたあとには「NEW WORLD」がVシネマ『仮面ライダースペクター』の主題歌に決定したことも発表され、会場から歓声がわいた。

メジャーデビューシングル4曲目には、彼らが以前からライヴでも披露してきた楽曲「夜明けの歌」を収録。須田がキーボードを担当し、小関の語りかけるような暖かい歌唱で惹き込むミディアムバラードに会場もじっと聞き入る。

次の曲のイントロと共に小関からはファンやスタッフへの感謝と、今後それに報いようとする意気込みが語られた。「メジャーになっても、やることは変わらないのよバンド側は。変なことしないしさ、しっかりとした歌とギターとベースとドラム、ちゃんとバンドの音を鳴らしていこうと思うんで。そろそろみんなを振り向かせることができそうな気がします。よろしくね」

本編の終盤ブロックは彼らの1stEP曲「パブリック」で、続く「手の鳴る方へ」ではコール＆レスポンスとともに豆まきと飴まきが行われ、3rdEP曲「クレイジーガール」と突っ走りライヴ本編を終えた。

Benthamは今春4月12日にメジャーデビューシングル「激しい雨/ファンファーレ」をリリース。同作をひっさげ、5月19日から東名阪ツアーを開催する。






◆Bentham オフィシャルサイト
◆リリース記念特設サイト「Bentham屋」