【インタビュー】LITE「海外からどう見られるかは行かないとわからない」DIYスタイルが導き出す世界の現在地
■ 情報だけではキャッチ出来ないことは沢山ある
──こういう話って、今の時代っぽいし、新しいと思うんですよ。特に若いバンドって、ステージのMCでも「これは大人が決めた」とか、よく言うじゃないですか。「大人」という言葉でスタッフとかマネージメントということを指し示している。でもLITEの場合、そういうことは言わない。むしろ「大人」は自分たちで。
武田:もう十分大人ですからね(笑)。
──もちろんマネージメントする人はいるけど、武田さん自身が下手したらスタッフより契約や助成金には詳しいわけで。DIYが当たり前になった、さらにその先のスタイルですよね。自分で自分のことをやるのは当たり前で、その上でいろんな風に手伝ったり、できる部分を担当したりする。そういう感覚があるんじゃないかと。
武田:本当にそうですね。CDが売れないって話もそうですけど、パワーバランスが変わってきてるじゃないですか。なら自分たちで売ればいいわけで。そのためには、ある程度契約のことを知らなきゃいけない、マーケティングのことをわかっていた方がいい。あと、お金儲けた時に税金で損しないっていうところも含めて、自分たちでやるべき範囲が広がってきてるんですよね。これからも広がっていくんだろうなって思うんですけど、その意識を持つだけでも違うのかなって思います。
──なるほど。LITEは時代の先を行ってると思うんですよ。僕が10年前に初めてLITEのインタビューをした時に、「海外だとアナログ盤が売れるんですよ」って言っていて。当時はピンときてなかったんですけど、その後は世界的にアナログ盤が売れるようになっていった。そういう意味でもCDは売れないっていう話から、じゃあこれから何が売れるんだっていう話を、最初に手探りで掴んでたバンドのひとつじゃないかなって思います。
武田:それはそうかもしれないですね。情報の障壁がなくなって、いくらでも情報が得られるっていう話もありましたけど、海外で活動していて思うのは、日本はある種、いい意味でも悪い意味でもガラパゴス的な成長を遂げてるということで。
楠本:向こうのレーベルのオーナーが、日本は5年くらい遅れてるぞって言いますからね。
武田:独自の音楽が生まれて、いいバンドも出てくるんですけど、海外からどう見られてるかは、現地に行かないとわからないし、ほんとに起きてること、末端にあることって、現地に行って「こういうことになってるんだ」って体感しないとわからない。やっぱり情報だけではキャッチ出来ないことって沢山あると思います。
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BARKSでは約3年5ヶ月ぶりとなる5thアルバム『Cubic』をリリースした「LITE」と、360°すべてを撮影するカメラ「リコーTHETA」とトリプルタッグを組んだ特設ページをオープン! 2月2日(木) 梅田Shangri-LaよりスタートするLITEの新作アルバムリリースツアー<"CUBIC" TOUR 2017>の各会場の模様を360°でお届けします。
5th album『Cubic』
価格: CD ¥2,300(+Tax) / Vinyl + CD ¥3,500(+Tax)
レーベル: I Want The Moon
収録曲:
1. Else
2. Balloon
3. Warp
4. Square
5. Inside The Silence
6. Angled
7. D
8. Prism
9. Black Box
10. Zero
<"CUBIC" TOUR 2017>
2月03日(金) 名古屋JAMMIN'
2月04日(土) 渋谷WWW X
2月10日(金) 広島4.14
2月11日(土) 福岡UTERO
2月12日(日) 高松TOONICE
2月17日(金) 札幌BESSIE HALL
<LITE “Cubic” Tour 2017 -Extra->
2月24日(金) 磐田FM STAGE
「GOODNESS onsen」
2月25日(土) 徳島 祖谷渓温泉ホテル 秘境の湯
「Crypt City × LITE × MASS OF THE FERMENTING DREGS」
2月26日(日) 京都METRO
<LITE & mouse on the keys “NORTH AMERICAN TOUR 2017”>
3月14日(火) Chicago, Lincoln Hall
3月16日(木) Baltimore, Baltimore Soundstage
3月17日(金) Philadelphia, Boot & Saddle
3月18日(土) New York, Posisson Rouge
3月19日(日) Boston, The Sinclair
◆[CUBIC] special website
◆LITEオフィシャルサイト
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