【インタビュー】10-FEET、「ヒトリセカイ×ヒトリズム」完成「思い続けていることを切にひたすら」

ポスト

■<京都大作戦>は
■みんなに守られている

──この取材の後は、<東日本大作戦番外編>も控えていますね(取材日は1/9)。昨年末には<AIR JAM 2016>に参加、今年4月には同じく結成20周年の氣志團と対戦型フェスイベント<THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017 ~万博大作戦日本シリーズ~>が開催されることも発表されたばかりです。今や10-FEETは巨大フェスシーンに欠かせない存在と言えますが、まず、<AIR JAM 2016>はいかがでした? のっけから飛ばしてる感が、ある意味新鮮でもありましたが。

TAKUMA:プレッシャーはすごくありました、緊張してましたからね。

──とは言え、10-FEETは<AIR JAM 2011>にも<AIR JAM 2012>にも出演しているから、もはや客席からの大声援はホームだと思わせるものでしたよ。

TAKUMA:前の2回は、“<AIR JAM>に出られた”っていう感動だったり高揚だったり光栄だなっていう気持ちと、やっぱり東北に元気が“届け!”っていう気持ちでみんなでやってましたので、その2つが熱になっていたと思うんです。東北に“届け!”っていう気持ちの延長線上に<AIR JAM>があって、そこにはBRAHMANもいるし、もっともっと日本を元気にしなくちゃなっていう思いがあるんです。ですけど、今回、唯一違うところがあって。

──Hi-STANDARDですね。

TAKUMA:そう、Hi-STANDARDが新しい音源を出して行われるもので。自らの意志で音源を出して、自らの意志で<AIR JAM>を開催したというか。2011年や2012年は復興のために再結成をして<AIR JAM>をやっていた部分もあったと思うんですけど、今回は、Hi-STANDARDというバンドがやりたい、<AIR JAM>がやりたいんだっていう意志が……言い方が難しいんですけど、とても純粋に向き合っていると感じるところがあって。<AIR JAM 2016>当日は、同じ舞台に立ついちバンドマンとして、それが純度の高いものとして突き刺さってくるというか。だから、復活する前の<AIR JAM>に近いもの……うまく言えないですけど。そういう“バンドとイベント”に対する思いが凄く大きなものであり、そこに思いを寄せている人達が同じだけ共鳴しているようにも見えましたから。そこで、トリ前をやらせてもらうっていうのは、やっぱり前の2回とはなにかが違いましたね。<AIR JAM>というものに丸腰で立ち向かっていくような感覚。ハダカ同士になったときに<AIR JAM>もHi-STANDARDも、やっぱりすごく大きかったので。百発打って一発パンチが当たったらラッキーやな、ぐらいの気持ちでやってたようなところはあった気はしますけどね、振り返れば。

▲<AIR JAM 2016>2016.12.23(金・祝)@福岡ヤフオク!ドーム

──BARKSではカバーシングル「Vintage & New, Gift Shits」リリース時にHi-STANDARDの難波さんにインタビューをしているんですけど、そのときに「今の時代に新しい<AIR JAM>をやるってことがテーマ」だとおしゃっていて。それは<AIR JAM>を初めて西に届けることだったり、ドームで初のロックフェスを、それもスタンディングエリアを設けて行うことだったりしたわけですけど、もうひとつラインナップにも初出演のアーティストが多く含まれていたわけで。当日はもちろんトリがHi-STANDARDで、その2つ前が初登場のONE OK ROCK。2つのバンドを10-FEETが見事につないだと同時に、それは10-FEETが担うべきポジションだろうなと個人的には思いました。

TAKUMA:もしそういう役をやらせていただいたんだとしたら、それは選んでいただけただけで光栄ですね。それと同じだけプレッシャーですけど(笑)。

──10-FEETの登場がアナウンスされたときの大歓声と、客席中に高々と掲げられたタオルのもの凄い数は壮観でした。それはステージ上からも感じることができたのでは?

TAKUMA:いや、ほんま一場面も記憶に残ってないくらい(笑)。それを体感する余裕もなかったです。Hi-STANDARDの力は大きすぎるし、ONE OK ROCKの力も知ってる。そこはたぶん僕らが求めてもムダやなと思ってたので。もうガムシャラというか、臨む姿勢も演奏力も歌も僕らの100%とか120%をどうやって見せるかやなっていうことしか考えていなかったんです。そこに100%トライ出来たので、そこだけはよかったなと思ってますけど、目をつぶって立ち向かっていくようなライブをしてたんで、ホンマに画面が残ってない(笑)。ステージ直後は、演奏の精度は高くなかったなという反省をずっとしてましたし。

──BARKSは昨年、モンパチフェス<What a Wonderful World!!16>や<氣志團万博2016>など動員数万人規模の巨大フェスの10-FEETのステージを何度もレポートしているんですが。ある種、横綱相撲に近いものがあると感じているんですね。コール&レスポンスもシンガロングも起きる代表曲の破壊力は凄まじいし、フェスの主旨を伝えるMCが多様なファン層の心を捕らえてひとつにする、しかも期待通りの笑いもとる(笑)、そういう余裕すら感じられて。でも<AIR JAM 2016>のステージはおっしゃっていたガムシャラ感が強くて、それが目新しかった。こんな10-FEETはなかなか見られないだろうなっていうレアなものでもあったと思います。

TAKUMA:ドームとか幕張メッセとか、いわゆるフェスのメインステージ級のアクトが一番やったらあかんのが、ガムシャラライブやと思うんです(笑)。

──ははははははは!

TAKUMA:やっぱりね、あそこほどキチッと音を鳴らさないと最後方まで届かない場所ってないはずなんですよ。それをもう何年もわかったうえで、ガムシャラライブをしてしまったという(笑)。

──それがわかってるうえで、剛速球のガムシャラを鳴らしていることが客席に伝わったからこそ感動的だったんじゃないです?

TAKUMA:まぁね。ほんまはモニターでしか実物が見られん最後方の人たちにも、もっと音も歌もちゃんと鳴らしつつ、ガムシャラを見せることが目標だったんですけど、そう感じてもらえてたのならよかったです。ガーッとやることだけに力が入ってしまったと思っていたから。ちょっと救われました(笑)。

──では、氣志團との<万博大作戦日本シリーズ>はどのようなものになりそうですか? タイトルは<京都大作戦>と<氣志團万博>がミックスされたカタチになっていますが?

TAKUMA:そんなイメージで、でも、そうとは掲げずにやりましょうという感じですね。そこまで決めちゃうと混ざり方の問題もあるかな、と僕らなりにも考えたんですね。

マネージャー:<氣志團万博> vs <京都大作戦>というカタチにしなかったのは、お客さんがそれぞれのフェスに求めているものと違ったものになる可能性もあり得るからで。<万博大作戦日本シリーズ>は氣志團と10-FEETが一緒にやる“また違ったフェス”という見せ方になると思います。ただ、<万博大作戦日本シリーズ>のアナウンスを見たお客さんが、氣志團と10-FEETの主催する2つのフェスが混ざり合って行われるとワクワクしていただくのは、そこは自由に楽しんでいただいて。

TAKUMA:シンプルに、ダブルキュレーターっていうカタチで捉えてもらえたらいいなとは思ってるんですけどね。

──楽しみです。では最後に、<京都大作戦2017>の開催も発表されていますが、ひとつのフェスとして向かうところとか目標はありますか?

NAOKI:ずっと続けていけたらいいなと思いますね。<京都大作戦>は今年10年目なんですけど、始めた時はこうして続くとは想像もしてなかったので。僕らがどうこうよりも、出演者のみなさんもお客さんも、<京都大作戦>を楽しもう、続けようと来てくれているんですよね。そのおかげで毎年ゴミの問題とかもなにもないですし。そういうところで、みんなに守られていると感じているので。そういう場所が少しでも長く続けられたらいいなと思います。

取材・文◎吉羽さおり




■16thシングル「ヒトリセカイ×ヒトリズム」

2017年2月1日(水)リリース
【初回限定盤(CD+DVD)】UPCH-89310 \1,600(税別)
※初回限定盤特典:バンド結成20周年記念ロゴステッカー封入
【通常盤 (CD)】UPCH-80454  \1,000(税別)
1.ヒトリセカイ
2.火とリズム
3.[final day]
<DVD収録内容>
「京都大作戦2016 ~吸収年!栄養満点!音のお野菜!~」のライブ映像+オフショット

■『ヒトリセカイ×ヒトリズム』発売記念応募抽選特典

ニューシングル「ヒトリセカイ×ヒトリズム」初回盤のみに封入されるアクセスコードから、以下のA賞、B賞のいずれかに応募可能。応募期間は2017年1月31日(火)15:00~2月6日(月)23:59まで。
▼A賞
・ヒトリライブにご招待!(名古屋1名、札幌1名、大阪1名、東京1名)
・3月7日(火) Zepp Nagoya、3月11日(土) Zepp Sapporo、3月14日(火) Zepp Osaka Bayside、3月16日(木) Zepp Tokyo、各会場おヒトリ様限定
※本編のライブも1F席でご覧頂けます。
【ヒトリライブとは?】
あなたしか居ない空間で、あなたのために10-FEETが全身全霊でライブ!(曲数は2~3曲予定、時間は開場時間よりも前になります)。ヒトリでサークルモッシュするも、ヒトリでクラウドサーフするも、ヒトリで泣くも、あなたが自由に10-FEETを独占!
▼B賞
・10-FEET "ヒトリセカイ×ヒトリズム" TOUR 2017、セミファイナル(大阪)、ファイナル(東京)公演、最速先行受付!
※デジタルチケットのみとなります。
3月14日(火)Zepp Osaka Bayside
3月16日(木)Zepp Tokyo
▼応募について
受付期間2017年1月31日(火)15:00~2月6日(月)23:59まで
応募サイト https://10-feet.kyoto/contents/75518
※ 1アクセスコードにつき1種のみ応募可能です。
※ お一人様複数のご応募可能です。その場合、複数の「アクセスコード」が必要となります。
※ 詳しくは応募サイト内でご確認ください。

■<10-FEET TOUR 2017>

2月05日(日) 京都KBSホール
ゲスト:SUPER BEAVER 開場 / 開演:17:00 / 18:00
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
2月09日(木) 松江AZTiC canova
ゲスト:GOOD4NOTHING 開場 / 開演:18:00 / 18:30
(問)夢番地岡山 086-231-3531
2月11日(土) 高松festhalle
ゲスト:NUBO 開場 / 開演:17:00 / 18:00
※公演タイトル<10-FEET TOUR 2017 & NUBO "インソムニア" TOUR 2016-2017>
(問)DUKE高松 087-822-2520
2月13日(月) 広島BLUE LIVE
ゲスト:ヤバイTシャツ屋さん 開場 / 開演:18:00 / 19:00
(問)夢番地広島 082-249-3571
2月15日(水) 福岡DRUM LOGOS
ゲスト:SHIMA 開場 / 開演:18:00 / 19:00
(問)キョードー西日本 092-714-0159
2月17日(金) 宮崎WEATHER KING
ゲスト:SHIMA 開場 / 開演:18:00 / 18:30
(問)キョードー西日本 092-714-0159
2月19日(日) 熊本B.9 V1
ゲスト:NUBO 開場 / 開演:17:00 / 18:00
※公演タイトル<10-FEET TOUR 2017 & NUBO "インソムニア" TOUR 2016-2017>
(問)キョードー西日本 092-714-0159
2月26日(日) 青森Quarter
ゲスト:NUBO 開場 / 開演:17:30 / 18:00
※公演タイトル<10-FEET TOUR 2017 & NUBO "インソムニア" TOUR 2016-2017>
(問)G/i/P 022-222-9999
2月28日(火) 郡山CLUB #9
ゲスト:Dizzy Sunfist 開場 / 開演:18:00 / 18:30
(問)G/i/P 022-222-9999
3月02日(木) 新潟LOTS
ゲスト:dustbox 開場 / 開演:18:00 / 19:00
(問)FOB新潟 025-229-5000
3月05日(日) 小矢部クロスランド
ゲスト:My Hair is Bad 開場 / 開演:17:00 / 18:00
(問)FOB金沢 076-232-2424
3月07日(火) Zepp Nagoya
ゲスト:夜の本気ダンス 開場 / 開演:18:00 / 19:00
(問)JAILHOUSE 052-936-6041
3月09日(木) 豊洲PIT
ゲスト:HEY-SMITH 開場 / 開演:18:00 / 19:00
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
3月11日(土) Zepp Sapporo
ゲスト:??? 開場 / 開演:17:00 / 18:00
(問)SMASH EAST 011-261-5569
3月14日(火) Zepp Osaka Bayside
ゲスト:??? 開場 / 開演:18:00 / 19:00
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
3月16日(木) Zepp Tokyo
ゲスト:??? 開場 / 開演:18:00 / 19:00
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
TOTAL INFORMATION:BADASS 03-6450-6072 / info@badass-web.co.jp


■<京都大作戦2017 ~心の10電!10執念!10横無尽にはしゃぎな祭!~>

2017年7月7日(金) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月8日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月9日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
※京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ(宇治市広野町八軒屋谷1)
▼出演
10-FEET and more!
▼開場
7月7日 開場:11:30 / 7月8日, 9日 開場:9:30
▼開演
7月7日 開演:13:00 / 7月8日, 9日 開演:11:00
▼チケット
・1日券 7月7日 ¥5,980-(税別) / 7月8日, 9日 ¥6,200-(税別)
・前2日券 7月7日, 8日 ¥11,700-(税別)
・後2日券 7月8日, 9日 ¥12,000-(税別)
・3日通し券 7月7日~9日 ¥17,700-(税別)
▼公演に関する一般お合わせ先
サウンドクリエーター:06-6357-4400 (平日12:00~18:00)
http://www.sound-c.co.jp/
▼チケットに関する一般お問い合わせ先
京都大作戦チケットセンター:050-5824-5141(平日13:00~17:00)
https://ticket-every.jp/allpics/contact/
オフィシャル1次先行受付:2月20日(月)12:00~3月20日(月)23:59(※顔認証あり)
オフィシャルサイト https://ticket-every.jp/allpics/kyotodai2017

◆10-FEET オフィシャルサイト
◆<京都大作戦2017>オフィシャルサイト
◆BARKS内<東日本大作戦番外編>特集

◆インタビュー(3)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報