ヌーノ、コッツェン、ヴァイ、モレロ…スーパープレイヤー大集合の夜
毎年1月にカリフォルニア州アナハイムで行われる世界最大規模の楽器ショー<NAMM Show 2017>の開催まで、約1週間を切った。地元ロサンゼルスのロックシーンは、既に盛りあがりをみせている。
◆<Soundcheck Live>に画像
1月11日に行われた今年一発目の<Soundcheck Live>には、驚くようなレジェンド・ギタリスト達が集結していた。ヘッドライナーを務めたヌーノ・ベッテンコート(エクストリーム)に、リッチー・コッツェン(ポイズン、Mr.BIG、ザ・ワイナリー・ドッグス)、スティーヴ・ヴァイ(フランク・ザッパ、デイヴィッド・リー・ロス、G3)、トム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)、そしてベースにスチュアート・ハム(マイケル・シェンカー・グループ)、ドラマーにグレン・ソーベル(アリスクーパー)、キーボードには、スティーブ・ファーラゾが迎えられていた。
これだけのラインナップが一堂に会する希少さに、一目観ようと会場には大勢の人達が押し寄せ、長蛇の列とともに会場は熱気で埋め尽くされていた。ステージは、個性溢れるスーパープレイヤーのサウンドがぶつかり合う見応えたっぷりのパフォーマンスが繰り広げられた。珍しくヌーノがベースを弾くシーンや、ギターから手を離したスティーヴの後ろにまわり、二人羽織りでスティーヴのギターをヌーノが弾く様子も見どころのひとつだ。スティーヴのギターでもヌーノが弾くとこれまたヌーノの音になるというところも見逃せないポイントだ。
トム・モレロの歯ギターソロでは、ギターのボディバックに書かれた“NOT MY PRESIDENT(私の大統領ではない)”というメッセージを見せつけた。世相を反映した彼らしいパフォーマンスが、まさに今のアメリカを物語っている。
これだけのメンツが揃いながら、太っ腹無料ライヴを毎週行っているハリウッド・ロックシーンは、今年も見応えあること間違い無しと感じた。今後もお楽しみに。
取材・映像・写真・レポート:Sayaka Shiomi
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