【ライブレポート】<千歌繚乱vol.9>、JILUKA、DAMYらが繰り広げた熱狂のステージ

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12月26日(日)、渋谷REXにて若手ヴィジュアル系バンドが集うライブイベント<千歌繚乱vol.9>が開催された。

◆ライブ画像

この日は紅ク染マッタ記憶、LANTANA、スティグマ、DAMY、リベリオ、VRZEL、VAN9ISH、JILUKAの8バンドが出演。いずれも熱く激しいライブに定評のある若手バンドだ。彼らが繰り広げたライブステージの模様をレポートする。


イベントのトップバッターを務めたのは「嫉妬」と「依存」をコンセプトにした紅ク染マッタ記憶。そのコンセプト通りステージには墨で書かれた「依存」の文字が貼りめぐらされ、幕開けと共に彼らの作り出す異様な雰囲気に包みこまれる。CHALA.(Vo)が「人はいつだって孤独だ」とつぶやき1曲目「コドクノドク」からライブがスタート。そこから「依存症」、「夢遊病」とバンドコンセプトにぴったりの楽曲が繰り出される。彼らの楽曲はノスタルジックなメロディに、訴えかけるような歌声がマッチしている。ビジュアル系らしい世界観に“依存“できるステージで、イベントの幕開けを見事に紅ク染め上げた。


2バンド目に出演したのはLANTANA。“七変化"という花言葉を持つ花の名前を冠したこのバンドは、その言葉通りに紅ク染マッタ記憶が作った世界観をガラリと変化させた。最初に披露された「THE WAKER」からフロアにはヘドバンの嵐が巻き起こり、朋(Vo)も容赦なく観客を煽る。曲はかなりロックで演奏力も高め。一言でいえば“男らしい”バンドだ。バンギャルだけでなく普段ロックを聴いている男性でも十分楽しめるライブだ。朋の煽りにあわせてフロアには激しい拳ヘドバンも繰り出され、怒涛の勢いで6曲が披露された。


続いてはスティグマ。こちらはメンバーそれぞれが露出度高めの衣装を纏い、個性的で美しいヘアメイクで登場。遠くまでよく透る祈(Vo)の声につられるように、フロアでは今日初めてのモッシュも起こる。鶫(Gt)、縁(Ba)もステージ前方まで乗り出してファンと一緒になってこの瞬間を楽しんでいた様子だ。スティグマの楽曲はとても聴きやすく、ヴィジュアル系が好きな人の耳にすっと馴染む。最後には祈が激しくシャウトしてそのままステージを去るなど、作り込まれたステージングだった。


4バンド目にはDAMYが登場。激しいライブに定評があるDAMYだが、この日ももちろんその本領を存分に発揮する。一曲目「故」から激しいヘドバンが起こり、DAMYの代表曲「汚物」では盛り上がりが最高潮になりフロアの観客ほとんどが拳ヘドバンを繰り出す様も見られた。そのままの勢いで立て続けに激情をむき出しにした楽曲を披露し続けた。最後に披露された「理由」では左右に分かれた観客がぶつかり合うモッシュも起こり、まだまだ足りないとばかりに何度も何度もそれが繰り返されて怒涛のステージが終了した。

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