【ライブレポート】Ms.OOJA、全国ツアーが感動のフィナーレ

Ms.OOJAが全国ワンマンツアー＜Ms.OOJA LIVE TOUR 2016 AGAIN＞の最終公演を大阪・NHK大阪ホールで開催した。

◆Ms.OOJA ライブ画像

このライブは、11月16日に発売になったMs.OOJAの5枚目となるニューアルバム『AGAIN』の楽曲を軸に構成、仙台・東京・名古屋・広島・札幌・福岡で開催され、12月2日の大阪公演がその最終日となり、チケットはソールドアウト。満員のファンがMs.OOJAを待ちわびる中で、ライブはいよいよスタートした。

173cmという長身のスレンダーなシルエットがステージに登場すると、会場は割れんばかりの歓声に包まれ、1曲目の「ここにいるわ」から「サンシャイン」「パーフェクトボーイ」と、アッパーで勢いのある楽曲で会場は総立ちに。これまでのバラードの女王というイメージを覆すかのように、ベビーピンクの煌びやかなドレスをひるがえしながら踊るMs.OOJA。超満員の会場を見渡し、「大阪ツアーファイナル！　こんなに待ってくれていた人たちがいるなんて…感激です。ここはもう、私の故郷です！」そう言いながら披露した、生まれ育った街を思いながら作ったというあたたかい楽曲「ただいま」に観客たちは聴き入っていた。

「今年デビュー5周年ということで、初のベストアルバムもリリースしました。その中から特別なアレンジでお届けする楽曲、聴いてください。」と披露されたのは、コーラスのMARU、高橋あず美と3人での荘厳で美しいコーラスワークで紡がれた、ファン投票No.1の人気バラード「I WILL」。幻想的な世界に引き込みつつ、続くアップチューン「baby don’t know why」「It’s OK」ですぐさま会場のテンションを上げ、緩急が心地良いステージを展開していく。

黒いシックなドレスに着替えて、Ms.OOJA自らのピアノ弾き語りで披露した「Lovin’ you」は、耳元で語りかけるように、そして時に叫ぶように歌い上げるラブバラード。「今回のアルバムは応援歌が多いけれど、人生に大切な恋愛の楽曲もたくさん収録しました」と、アルバム中盤に収録された痛切な失恋歌「サイレントティアーズ」を歌い上げた。

「年を重ねて、あと何回離れて暮らす両親に会えるのかと思って。私が二人三脚でいままでやってきたマネージャーさんのお父様が昨年亡くなって、ありがとうを言うと本当に最期になってしまうと思い、伝えたかったけど伝えられなかったと悔やむのを聞いて、そんな気持ちの“代弁歌”を作りたいと思って書いた楽曲です。大切な親や家族を想いながら聴いてください」と披露されたシングル曲「あなたに会えなくなる日まで」では、ハンカチで目頭をおさえながら楽曲のメッセージに浸る、たくさんの女性ファンの姿があった。

「大阪！　盛り上がっていくよ！」とツアーTシャツをリメイクしたワンピースで再度ステージに登場したMs.OOJAが煽ると、再び会場は総立ちに。タオルを振り回しながらボルテージを最高潮にする「Lights」、いまのこの季節の街の情景をそのまま投影したかのような煌びやかなクリスマスソング「Fun Fun Christmas」、昨年のツアーから披露されているおなじみのポジティブナンバー「I’m ALIVE」、そしてアグレッシヴなアレンジに生まれ変わった代表曲「Be. . .」と、クライマックスに向けてたたみかける。

「いままで誰かのために曲を書くことが多かった私ですが、初めて自分の為に曲を書きました。でもそんな曲が書けたのは、ファンの皆さんのおかげです。この曲はこの先10年、20年、30年と歌い続けるわたしの宣言ソングです。ずっとついて来てください」と力強く語りかけ、「ONE WAY～on my own～」を歌い上げる。そして最後に、「去年、歌いたいことがからっぽになってしまった時期があって、それを乗り越えたときに湧き出るように作ったのがこの楽曲です。あなたの美しい魂は誰にも奪えない。あなたはひとりじゃないよ、というメッセージを込めました」という、アルバム『AGAIN』の軸となる楽曲「You are Beautiful」では、バラードながら会場は再び総立ちに。明日への活力に満ちたたくさんの楽曲が披露されたライブは、こうして感動のフィナーレを迎えた。

なおMs.OOJAは、12月14日に放送されるフジテレビ系『2016 FNS歌謡祭 第2夜』への生出演が決定している。また、『AGAIN』の発売を記念して実施された、悩みながらも前を向きたいと願う3名の女性たちの背中を力強いアカペラ歌唱のプレゼントで押すという＜タクシー車内アカペラLIVE＞の動画がYouTubeにて公開されたので、こちらもあわせてチェックを。