西野カナ、20万規模の全国ツアー最終日に100万色の変化

西野カナが11月27日、さいたまスーパーアリーナにて全国アリーナツアー＜Just LOVE Tour＞の最終公演を開催した。アルバム『Just LOVE』をひっさげて行われた同ツアーは8月から11月の4ヶ月間、全国12都市23公演、全20万人を動員した大盛況のツアーとなった。

◆西野カナ 画像

同アリーナツアーのテーマは“夏とバカンス”だ。ライブは、朝の情報番組『めざましテレビ』テーマソング「Have a nice day」から元気に始まり、「もしも運命の人がいるのなら」などポップでキュートな一面をしっかりと見せたかと思えば、自身初となるムービングステージで後方の客席までしっかりとステージを届ける仕掛けにお客さんは大感激。



さらに無線制御で100万色に変化するペンライト“フリフラ”を持つお客さんの手元から客席の色が変化。その景色はまさに壮大でドラマティックだ。まるで客席に星や夜空、花が散らばっているように見える演出が美しくステージを盛り上げた。

MCでは、彼女のブログに書き残してくれたコメントを抜粋し、来場者約18,000人の中からその人をみつけ、話しかけるという無謀にも思えるコミュニケーションもこなしてしまう。これは彼女がどんなにビックアーティストになろうとも、聴いてくれる人たちの傍にいる存在でありたいという意志がしっかりと感じられる瞬間となった。



さらに、このツアーでは彼女が春から始めたというウクレレを生披露。初心者とは思えない弾き語りで「Darling’」「Thank you very much」と2曲を披露した。一転、大きな三日月のセットに白レースのロングドレスをまとい、現在『新レノアハピネス』CMソングとしても話題の「君が好き」などのドラマティックなバラードで空気をガラリと変えて涙を誘った。

後半はファイナルが11月ということで、シーズンに合わせたクリスマスソング「Santa Claus Is Coming to Town」カバーを熱唱。彼女の歌唱力のすごさはカバー曲でも引き立ち、鳥肌が立つほどの圧巻な歌声でアリーナを興奮させた。そして最新シングル「Dear Bride」や大ヒット曲「トリセツ」「あなたの好きなところ」も惜しみなく披露し、熱狂のままツアーの幕を閉じた。



西野カナは自身7回目となる『NHK紅白歌合戦』出場が決定、『第58回 輝く！日本レコード大賞』では優秀作品賞を受賞と2016年末も話題が尽きない。ツアーを重ねるごとに会場は大きくなるが、常にお客さんとの距離を縮め、楽しもうとしている姿は実に彼女らしい。自然とアリーナ全体が満面の笑みに溢れ、スケールの大小関係なく、温かくピースフルなライブとなった。




◆西野カナ オフィシャルサイト