【インタビュー】エンバウンド、高純度メロディック・パワー・メタル日本上陸

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スウェーデンの刺客エンバウンドの最新アルバム『The Blackened Heart』が日本上陸を果たす。エモーショナルなヴォーカルとギター・ワークを主軸に、泣きを聴かせる躍動感漲る正統派メロディック・パワー・メタルだ。

◆エンバウンド画像

エンバウンドは、元POEM、ZONATAで、AXENSTARなどの作品を手掛けたプロデューサーとしても知られるマイク・キャメロン・フォース(Dr)を中心に結成された4人組である。

2006年、マイクがCRYSTAL EYESに在籍していたジョナサン・ニーベリ(G)と知り合い、マーカス・ニーグレン(Vo)、スウェード(B)と共にCDをレコーディングするも、マーカスとジョナサンがバンドを離脱してしまい、新たに17歳のギタリスト、マーヴィン・フローベリとリー・ハンター(Vo)を迎えることとなった。

デビュー作『And She Says Gold』(2011年)は、繊細で洗練されたメロディック・メタル・スタイルを持ちその完成度の高さから注目を集めていたが、それに続く5年振りとなる最新セカンド・アルバム『The Blackened Heart』では、マスタリングにヤコブ・ハンセンをチョイス、アートワークにはスウェーデンの著名な写真家/イラストレーターであるロバート・エルメンガードが起用されている。アルバムには、ヘヴィでアップテンポな曲、力強く泣きのメロディが集約されている。アグレッシヴでモダンなトーンが魅力的な「Give Me Light」、クラシック・メタルのフレイヴァー溢れる「Feel My Flame」、美しくも繊細な感性漂う「They Don’t Really Know」…と、あらゆる角度からメロディック・メタルサウンドを高純度に構築した強靭なアルバムとなった。



──ついにセカンド・アルバムが完成しましたね。

スウェード:インタビューをありがとう。光栄だよ。5年かかったけどやっとニュー・アルバムが完成できてエキサイトしている。仕上がりには満足しているから、みんながどんな感想を持つか興味があるね。様々な感情とプレイを込めたアルバムなんだ。

マーヴィン・フローベリ:今回は急がずじっくりと制作したかった。今はリリース直前でいい気分だよ。

──レコーディングの様子はいかがでしたか?

マーヴィン・フローベリ:1stアルバムよりかなりステップ・アップできた。ひとつの課題に対してじっくりと考えて作業したし、時間もかけることができた。そしてリラックスしてレコーディングに打ち込むができた。1stのときはナーバスになっていたからね。バンドの絆も深くなったし、そういった雰囲気とか気持ちが音に反映されるということがよくわかった。『The Blackened Heart』はこれまでの経験もうまく活かされたアルバムになったと思っている。

──ニュー・アルバムのポイントは?


マーヴィン・フローベリ:ヘヴィで、力強い音楽が好きであればこのアルバムはキミのための音楽さ。アグレッシヴなギターとリーのファンタスティックなヴォーカルがオススメかな。

スウェード:マーヴィンに同感。加えて様々なスパイスが効いているよ。駄曲が見当たらないし全てがストロングなんだ。メンバーを誇りに思うアルバムだから是非チェックして欲しいね。

──エンバウンドの目指している方向性はどんなものですか?

スウェード:エンバウンドは2007年にスタートしたんだけど、当時ギターとシンガーは違うメンバーだった。オレたちはドイツのレイジに影響を受け、彼らをもっとシンプルにしたイメージを目指していたんだ。ストレートでメロディックなハード・ロック…素晴しいプロデュースに、自身のバックグラウンドや感情を封じ込めたサウンドを求めていた。ヘヴィなグルーヴと素晴らしいメロディも忘れずにね。でもバンドをスタートした当初と今とでは少し感覚が変わってきたと思う。ツアーやいろいろな経験値を積んできたから感性が敏感になった気がするよ。

──デビュー・アルバム発売当時のバンド写真では、全身を金色に塗ったイメージでしたが今回は黒ですね。

マーヴィン・フローベリ:バンドのヴィジュアル・テーマも必要だろ?ストリートにいるレギュラーなミュージシャンと同じにはしたくなかった。ハード・ロックはパワフルな音楽だからパワフルなイメージも必要だし、今回は『The Blackened Heart』だからね。1stからの続きを表す気持ちで、顔にゴールドも加えているんだよ。

──そもそもエンバウンドというバンド名はどのようにして決めたのですか?

スウェード:いろいろな候補を出してはボツにしての繰り返しだった。とにかく全員が納得してオレたちが目指している音楽と合致する名前を捜し求めていたんだよ。そしてboundとunboundを併せたENBOUNDという名前に決定した。ヘヴィで、グルーヴィーなメロディックなハード・ロック / メタルをイメージさせるし、オレたちが影響を受けた音楽を忘れることなく、自身を奮起させてくれると感じたからね。今はクリエイティヴなものを感じるし、力強さも感じるよ。

──日本での活躍も楽しみにしています。

スウェード:エンバウンドの音楽を聴いてくれてありがとう。みんなでメタルを盛り上げようぜ。情報をアップしているからバンドのFacebook(https://www.facebook.com/enbound)をチェックしてね。ニュー・アルバム『the Blackened Heart』を気に入ってくれることを願っているよ。


エンバウンド『ザ・ブラッケンド・ハート』

2016年11月23日発売
BKMY-1037 2,222円+税
※日本盤仕様CD(帯、プロフィール、インタビュー付)
1.Falling
2.Give Me Light
3.Crossroad
4.Get Ready For
5.Feel My Flame
6.Twelve
7.Holy Grail
8.HIO
9.They Don't Really Know
10.You Make Me So Unreal

Produced by Mike Cameron Force
Mastered by: Jacob Hansen [Amaranthe, Volbeat, Primal Fear]

Line-up ;
・Lee Hunter (vo)
・Swede (b)
・Marvin Flowberg (g)
・Mike Cameron Force (ds)

Guests on the album ;
・Linnea Wikstrom[Therion, Kamelot] - vocals on "Falling"
・Mike LePond[Symphony X] - bass solos on "Feel My Flame"
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