【ライブレポート】<千歌繚乱vol.8>若手V系バンドが彩るハロウィンナイト
マーブルヘッドが作ったアクの強いステージを一変させたのはトキノキト。ステージにはカボチャのライトなどがセッティングされ、メンバーも動物やアニメキャラになりきった仮装で世界観を創り上げている。KATE(Vo)が「魔女にレクイエムを」と言うとランタンが掲げられ、ライブがスタート。そこからたっぷり35分間、「おばけと友達」などハロウィンにぴったりなダークでメルヘンな楽曲が次々披露された。ファンも曲に合わせ踊ったり行進したり自由に楽しんでいる様子。途中、この日にしか見られない寸劇も見られ、ハロウィンに相応しい一夜を繰り広げた。この世界観を作れるのはトキノキトだけかもしれない。
そしてトリを務めたのがシビレバシル。このライブイベントでは演奏時間をかけてTwitterにて事前投票が行われていたのだが、見事投票数1位に輝いたシビレバシルが他のバンドよりも長い40分間の演奏時間を獲得。「ゴミ人間」というコールで幕が開けると、そこには派手なコスプレのメンバーが。特にゲームキャラの衣装を着た和泉(Vo)は出オチ、と言わんばかりの装いで会場は爆笑に包まれる。だがもちろんそれは序の口で、「お菓子のかわりにティッシュを上げましょう」とティッシュをまき散らしたり、事務所社長を呼び込んでステージで装を脱いだりととにかく破天荒。
ヘドバン必須の楽曲があったかと思えばニューシングル「GOKUMI」収録の「肩パット」の前には全員で振付けの練習、工藤静香の名曲をファンとともに歌ったりととにかく盛りだくさんの内容でステージが進行した。最後には「赤い空にチェーンソー」で見事なアカペラまで披露して他のバンドにはない突出したクレイジーなライブが終了した。
千歌繚乱は今後も若手バンドを集めて開催。同イベントでは出演アーティストをピックアップした独自の切り口で編集されたアーティストブックが配布されている。少しでも気になるバンドが見つかった方は、オフィシャルサイトの通信販売を利用して手に入れてみては。なお、次回は12月26日(月)に渋谷REXで第9回目の公演が予定されている。
文◎Yoko Hattori(BARKS)
セットリスト
1.赤色鬼ごっこ
2.Ra:bBit[CH]
3.疲弊の頬
4.被害妄想と嘘吐きなメリー(頭部破損)
5.写生心中
■メルヴェル
1.ウマレタシンダ
2.ユメノハコガチャ
3.ビックリコックリ
4.ヨワミニヒトツ:キビダンゴ
5.スタァオブベツレへム
■マーブルヘッド
1.内臓
2.心理的瑕疵物件
3.翔太君夏休み恒例ラジオ体操
4.3時だョ!全員避難!
5.垂直型バケツ硫酸
6.愛してるよずっと君を
■トキノキト
1.ヴァルプルギスの夜
2.MONSTER
3.FemmeFatale
4.おばけと友達
5.過呼吸うさぎのSOS
6.きみとぼくパラレルワールド
■シビレバシル
1.ゴミ人間発狂カリキュラム
2.Black Black Happy
3.悪魔とダンス
4.肩パッド
5.中野駅北口パラサイト
6.軍手
7.赤い空にチェーンソー
◆千歌繚乱 オフィシャルサイト
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