アート・リンゼイ、13年ぶりの正真正銘オリジナルALリリース決定
アート・リンゼイが、2017年1月6日にニューアルバム『Cuidado Madame(ケアフル・マダム)』をリリースすることが明らかになった。
ノンチューニングのノイズ・ギターを掻き鳴らすNYアンダーグラウンドの異形ギタリストとして、カエターノ・ヴェローゾ、坂本龍一、デヴィッド・バーン、マリーザ・モンチなどを手掛ける先鋭ポップの世界的プロデューサーとして、そして、エロティックかつスリリングな歌声を持った稀代のシンガーとして。アート・リンゼイは、国境もジャンルも世代も超越した唯一無二の存在感で音楽シーンを飄々とさすらいながら、世界中に熱狂的なファンを生んできた真の奇才音楽家である。
ここ数年は、小山田圭吾やジム・オルークと共演したブルーノート東京公演や、2016年夏の代官山「晴れたら空に豆まいて」での5日連続公演(青葉市子、山木秀夫、バッファロー・ドーター、ジム・オルークとの日替わり共演ライブ)など、精力的なライブ活動で日本のファンを歓喜させてくれたアートであるが、遂に、前作『Salt』以来約13年ぶりとなるオリジナル・ニューアルバムをリリースする。これまでコンスタントにアルバムを発表し続けてきたアートだけに、この13年はファンにとってあまりにも長く、まさに“待望”という枕詞が相応しいリリースとなるのだ。
新作の名は『Cuidado Madame(邦題:ケアフル・マダム)』。NY&リオにて録音がおこなわれたという。盟友メルヴィン・ギブス(b)に加え、ポール・ウィルソン(keys)、カッサ・オーヴァーオール(dr)、パトリック・ヒギンズ(g)、マイク・キング(org)などNYの新世代ジャズシーンで活躍する若き気鋭ミュージシャン達が参加し、マリーザ・モンチとの共作曲も含まれている。これまでのソロ活動で培われた究極の“コスモポリタン音楽”としての高度な洗練はそのままに、再び攻撃性を取り戻した旺盛な実験精神が炸裂した本作は、“攻め”と“ポップさ”のバランスが過去最高レベルに達し、紛れもなくアートのソロ・キャリアにおいて屈指の傑作に仕上がっているとのことだ。
そして、この新作のリリースを記念し、アート・リンゼイを総覧する世界にも類を見ない書籍『別冊ele-king アート・リンゼイ全景(仮)』が同時刊行されることも決定している。さらに、廃盤となっていた近作3タイトル『Prize』、『Invoke』、『Salt plus Two』の一斉再発もおこなわれる。
アーティスト写真 by Ari Marcopoulos
2017年01月06日発売
PCD-25212 ¥2,500+税
※日本先行発売
※日本盤ボーナス・トラック収録予定
アート・リンゼイ/プライズ
Arto Lindsay / Prize
2017.01.06 release
PCD-20372
定価:¥2,000+税
アート・リンゼイ/インヴォーク
Arto Lindsay / Invoke
2017.01.06 release
PCD-20373
定価:¥2,000+税
※日本盤ボーナス・トラック2曲収録
アート・リンゼイ/ソルト・プラス2
Arto Lindsay / Salt plus Two
2017.01.06 release
PCD-20374
定価:¥2,000+税
※日本先行発売
※日本盤ボーナス・トラック2曲収録
編集:松村正人
2017.01.06 release
ISBN: 978-4-907276-73-7
本体¥1,700+税
160ページ