【ライヴレポート】DaizyStripperなおソロプロジェクト“FREAKMAN.”、「最高にイカれた世界へようこそ」

DaizyStripperのギタリストなおのソロプロジェクト“FREAKMAN.”が、2016年10月20日に池袋EDGEで行われた1stワンマンライヴ＜A NEW HOPE＞を皮切りに活動をスタートさせた。

◆FREAKMAN. 画像

2017年6月に結成10周年を迎えるDaizyStripperが、“10th Anniversary Project「decade」”の一環として、バンドのさらなる向上を願いメンバー各自のソロプロジェクトを立ち上げたのは2016年夏のこと。それぞれに個性的な活動内容が並ぶなか、なおは以前から親交を深めてきたNeverlandのボーカル・涼太とユニットを結成することを発表した。




奇抜な音楽やルックスを好む2人が出逢い意気投合し、お互いのバンドの枠を越えた世界観と音楽を表現するというコンセプトの下に立ち上げられたこのユニットはあくまでも期間限定。オフィシャルサイトでは始動前から2017年1月16日に東京・渋谷TSUTAYA O-WESTで活動休止ワンマン＜炭素冷凍＞を開催することがすでに告知されていたのが面白い。しかも、FREAKMAN.にとって初の音源がリリースされる日にワンマンライヴをやってしまうというのだ。

東京・池袋EDGEで行われたFREAKMAN.の初ワンマン＜A NEW HOPE＞は、なおと涼太のほか、LiN（G / ユナイト）、眠花（B / ペンタゴン）、KAZI（D / FEST VAINQUEUR）がサポートメンバーとして参加、バンド形式でライヴが行われた。





SEと共にゆっくりと幕が開くと次々とメンバーが登場。全員が揃ったところで、なおと涼太がステージ中央に置かれたお立ち台へと上り、ガッチリと握手を交した。なおが自分の定位置でもある上手側へと戻った後、「お前ら、よく来たな。俺達がFREAKMAN.だ。最高にイカれた世界へようこそ。さっそく始めようか！」と涼太がフロアに向かってあおると、1曲目の「Dreamcrusher」がスタート。曲調に合わせ観客は手拍子とモッシュを繰り返していく。ステージからこうしてくれと提示されたわけではない。それでも、ここにいる誰もが初めて観るFREAKMAN.のライヴを全身で楽しんでいる。そうやって音に合わせて自由に体を揺らすことが出来るのは、単純にステージにいるなおと涼太の2人から音楽が好きだという感情が伝わってくるからだ。

「さぁ、もっとぶつかりあっちまえ！」と再度あおりを挟んで演奏されたのは、「ジャパニーズインフェルノ」。ハードな曲展開の中で、終始眼力で魅せる涼太と、やんちゃな中にも芯の通ったギタープレイで観客を惹き付けていくなお。お互いの理性が吹っ飛んだ瞬間、FREAKMAN.の音楽は輝きを放つ。次の「Seize. the day.」では曲が始まった瞬間に拳を一斉にあげた観客をはじめ、サポートメンバーを含めて一体感をもって曲が演奏されていく。





こうして一気に、実に完成度の高いオリジナル3曲を披露。持ち曲はこれで全てだが、ワンマンだけあってこれで終わるわけにはいかない。ここからは、音源に収録された「BLACK DROPPer」（DaizyStripper）をはじめ、それぞれが所属するバンドの代表曲をFREAKMAN.として演奏。その中には、なおと涼太が敬愛してやまないバンドkannivalismの「大好き」も含まれていたのが印象的だった。

アンコールでは、もう一度オリジナル曲を披露しフロアを盛り上げていく。「最高だったぜ東京、また会おうぜ！（涼太）」「楽しい1日になったよ、ありがとうな！（なお）」と言ってステージを去っていった2人の表情は晴れやかで、次のライヴも観てみたいと心から思わせる内容となっていた。活動休止までに行われるライヴは残り3本。是非とも会場に足を運んでいただきたい。







◆DaizyStripper オフィシャルサイト