文学賞選考メンバー、ボブ・ディランは「無礼で傲慢」
ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーのメンバーが、受賞に対して、彼らからの連絡にも応じず、沈黙を貫いているボブ・ディランに苦言を呈した。
◆ボブ・ディラン画像
スウェーデンの新聞『Degens Nyheter』紙によると、Per Wastberg氏は「これを無礼で傲慢だと言うこともできるだろう。それが彼というものだ」と話したそうだ。「我々は、(これ以上)何もしないということで合意している。ボールは完全に彼の側にある。好きなだけ熟考すればいい。しかし、我々はそうはしない」と、もうアカデミー側から連絡を取ることはないが、受賞を覆すつもりもないと続けた。
スウェーデン・アカデミーは、このニュースが流れた後、「Per Wastberg氏は、ボブ・ディラン氏からの返答がないことへの失望を露わにした。これは彼の個人的見解で、アカデミーの正式な観点ではない」との声明を出した。
文学賞では、1964年にフランスの哲学者/小説家のジャン=ポール・サルトルが賞を辞退している。彼は候補に挙がったと知った時点で、「選ばないで欲しい」との手紙を選考委員会へ送っていたが、配達が遅れ、受賞決定に間に合わなかった。このため、受賞後に辞退することになった。
Wastberg氏は、受賞発表後、本人と連絡がつかずセレモニーに出席するかどうかもわからないのは「前例のないこと」と話している。
Ako Suzuki
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