スカの帝王、プリンス・バスターが死去
“キング・オブ・スカ”と称えられたスカ、ロックステディ界のレジェンド、プリンス・バスターが木曜日朝(9月8日)、米フロリダ・マイアミの病院で亡くなった。78歳だった。
◆プリンス・バスター画像
何度か脳卒中を起こしており、それ以来体調が良くなかったと伝えられている。
プリンス・バスターは1938年、ジャマイカのキングストンで誕生。ジャマイカの音楽シーンのドン、コクソン・ドットの下で用心棒を含む様々な仕事をした後、1961年に1stシングル「Little Honey」をリリースし、1967年には「Al Capone」がUKチャートのトップ20に入るヒットとなった。このほか、「They Got To Go」「30 Pieces Of Silver」「Whine and Grine」などスカを代表する曲の数々を生み出した。
プリンス・バスターに影響を受けたマッドネスは、デビュー・シングルで彼に敬意を表し、「The Prince」(1979年)をリリース。バスター作の「One Step Beyond」をカヴァーした2ndシングルはUK・ヨーロッパで大ヒットしている。スペシャルズも、彼の曲を何度もカヴァーやサンプリングした。
バスターは70歳を過ぎても現役で活動していた。
マッドネスやスペシャルズのメンバー、シンプリー・レッドのミック・ハックネル、Trojan Records、世界中のファンからたくさんの追悼の言葉が寄せられている。
合掌。
Ako Suzuki