【インタビュー】DGM「ライブで再会することを楽しみにしている」
イタリアのプログレッシブメタルバンドDGMが新作『パッセージ』を8月17日に日本先行リリースし、11月には2年ぶりの来日公演を開催する。ベーシストのアンドレア・アルカンジェリが、新作と来日公演についてインタビューに答えてくれた。
◆DGM画像
──『パッセージ』はどのようなアルバムになりましたか?
アンドレア・アルカンジェリ:『パッセージ』は、2014年の<Prog Power USA>に参加したときに生まれたと言っていいだろうね。というのも、最初の曲はこのフェスに参加してる時に書きあげたんだ。それを機にその翌月から翌年にかけて制作が続き、アルバムリリース日を決めはじめた時期に、タイミング良くFrontiers Musicから契約のオファーが舞い込んで来た。すごく良い条件だったから今年5月に前のレーベルから移籍したんだ。このアルバムのポイントは、最大の野望を抱き今まで以上に限界まで挑戦したことさ。全ての細かいパートまでこだわりを持ち、ヴォーカルライン、歌詞、アレンジ、など含め最高のものを獲得できた作品なんだ。
──『パッセージ』にはトム・エングランド(Evergreyのシンガー)とマイケル・ロメオ(シンフォニー・エックスのギタリスト)がゲストで参加していますね。
アンドレア:トム・エングランドとマイケル・ロメオと俺たちは、長年の良い友達なんだ。特にマイケルとはヨーロッパツアーをきっかけに1ヶ月以上一緒に居た事もあってね。ゲストミュージシャンをこのアルバムに迎えることは、制作する最初の時点で決めていたんだけど、何か一緒に楽しめる奴がいいなぁって思って、二人に参加しないかい?って聞いたんだよ。それに我々は彼らのファンだからね。トムのヴォーカルは、シモーネが所有するSan Marinoのレコーディングスタジオで録音したんだ。二人は数日一緒に作業してお互いを凄く確認する事ができ楽しかったよ。シモーネは、トムの声を事前に意識して「ゴースツ・オヴ・インサニティ」を書いたから、この曲はパーフェクトに仕上がった。マイケルは「ドグマ」という曲でプレイしてくれたんだけど、彼もこのアルバムへの参加を喜んでくれた。友達としてもアーティストとしても、お互い尊敬できるというのはとても素晴らしいことだよね。
──『パッセージ』は、前作と比べてどのような違いがありますか?
アンドレア:大きな違いは、このアルバムでしか表現できなかったことが実現できたことだ。最初コンセプトアルバムとしてストーリーを作り曲を書いていたんだけど、それは何かテーマを持っていないと簡単なことじゃない。だからアルバムのコンセプトを変更し、通常のメインテーマではなくリスナーの夢や望みが音楽と共に歩むことができるガイドのようなテーマにしたんだ。
──曲と歌詞は誰が書いているんですか?
アンドレア:曲は100%シモーネが書いている。彼は日頃からサウンドのプリプロダクションを制作していてね、最終レコーディングでは彼の指示で動くんだ。メンバーは結自由にそれぞれのパートをプレイするけど、最終的には彼の魔法にかかって仕上っていくんだお。歌詞はメンバーみんなで書いているよ。マークはバラードの歌詞を書いたし、俺はシモーネとファビオと一緒に、ほとんどの歌詞を書いたよ。
──11月には来日公演がありますね。
アンドレア:2回目ということもあってすごくエキサイティングだね。2年前日本で会ったたくさんのファンに再会できる。日本のファンはとても親切に迎えてくれて、われわれを驚かせてくれるんだ。彼らは曲を全部知ってて一緒に歌ってくれるし素晴らしいよ。前回よりひとりでも多くのロックファンにわれわれの音楽を届けたい。もっとDGMについて知ってもらいたいんだ。
──今回、トムとマイケルは参加できますか?
アンドレア:今回は、イタリアのElvenking(エルベンキング)というバンドと一緒に東京、名古屋、大阪での3公演をツアーするんだけど、トムとマイケルはスケジュールが厳しくてトライしたけどダメだった。いつか彼らと一緒にツアーができたらいいなと思っているよ。
──最後に日本のファンへメッセージを。
アンドレア:日本のみんな、君たちはすごくカッコいいよ。ライブで再会することを心から楽しみにしている。皆で楽しもうぜ。SNSで最新の情報をチェックしてね。
インタビュー:Sayaka Shiomi
<DGM来日公演>
2016年11月4日(金)- 名古屋 大須 RAD HALL
2016年11月6日(日)- 東京 新宿MARZ
http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1638895
DGM『パッセージ』
MICP-11302 \2,600+税
1.シークレット(パートI)
2.シークレット(パートII)
3.アニマル
4.ゴースツ・オヴ・インサニティ
5.フォールン
6.パッセージ
7.ディスガイズ
8.ポートレイト
9.デイドリーマー
10.ドグマ
11.イン・ソロウ
12.アニマル(アコースティック・ヴァージョン)※JAPAN BONUS TRACK
ラインナップ
・MARK BASILE マーク・バジル VO
・SIMONE MULARONI シモーネ・ムラローニ G
・FABIO COSTANTINO ファビオ・コスタンティーノ DS
・ANDREA ARCANGELI アンドレア・アルカンジェリ B
・EMANUELE CASALI エマニュエル・カサリ KEY
◆DGMオフィシャルサイト