【インタビュー】SCANDAL「初の野外ライブ、みんなでいい景色を作りたい」
8月21日(日)午後4:30より、SCANDALの大阪泉大津フェニックスでの野外ライブが[WOWOWライブ]にて放送される。「初の野外ライブなので、ステージから見る景色がどういうふうになるのかはすごく楽しみにしてます」と語る、SCANDAL結成の地で開催される野外コンサートだ。
◆SCANDAL画像
そんな彼女たちをキャッチ、生中継直前インタビューを敢行した。
――8月21日に結成10年を迎えるということで、率直な気持ちを聞かせてください。
HARUNA(Vo):体感としてはすごく早かったなと思います。気付けば10年経ってたなという感じがしてるんです。ダンス&ボーカルスクールで結成した4人が同じメンバーで10周年を迎えられたのは、客観的に見てもすごいことですよね。バンドに出会って新たな人生を歩み始めてから10年という感じで、いろんなものを吸収してきました。
TOMOMI(B):最初はメンバーと何人かのスタッフだけだったんですけど、10年間でいろんな人に出会えました。ファンの人とか、コピーバンドをしてくれる人もそうですけど、私は学生のころに部活に所属してなかったので、初めて後輩ができた感覚なんです。自分たちがきっかけで楽器を持ってくれる人がいる現実はうれしく思ってます。
RINA(Dr):もしバンドを組んでなかったら、こんなに興味のあることが多くなかったと思うんです。私はカメラが趣味なんですけど、いろんな街とか国に行くようになって、その景色のなかで4人を撮ってみたいっていうことから始めたんですね。だから自分の幅を広げてくれたのがバンドだったし、そこで経験した悔しいことも悲しいことも全部必要だったなって今は思える。良い10年でしたね。
MAMI(G):最近、10年前に小学生だった子が、テレビで私たちを見て、制服を着たお姉さんたちが楽器をやってるのがかっこいいと思って楽器を始めたんですって言ってくれたんです。「ああ、10年って恐ろしい」って思いました(笑)。
――バンドが10年続いた要因は何だと思いますか?
RINA:一見すると順調そうなバンドに見えると思うんですけど、最初はイロモノ扱いされたこともあったし、いろんな葛藤があったバンドなんですよね。だから100%満足したことがないんです。次はもっと良い曲を書いてやろうとか、次はもっと良いライブをしてやろうみたいな気持ちが常にあって。それが10年続いた理由だと思います。
HARUNA:良い感じにみんな負けず嫌いなんですよ。満足する瞬間のすぐ先に満足していないっていう感情が生まれてくる。「今日は悔しかったな」っていう想いをすぐにバネにできる力を、自分も含めて他のメンバーも持ってるんです。そういうメンバーにすごく感化される部分があるし、リスペクトする部分もあるんですよね。
――この先、SCANDALは何を目指していこうと思いますか?
HARUNA:いま日本ではアリーナクラスまでワンマンライブをさせてもらえるようになったんですけど、もちろん日本全国いろんなところでライブをしたいっていうのと同時に、もっともっといろんな国に行ってみたいっていう純粋な興味が湧いてきてるんです。そういうのをこの4人でずっと続けていきたいなと思います。
――SCANDALにとって海外でライブをやることの意味は何ですか?
RINA:日本のカルチャーはアニメとかアイドル、細かい技術だったり、いろんなものがあると思うんですけど、ガールズバンドもそこに並ぶようになるんじゃないかと思ってるんです。こんなにガールズバンドがいる国は世界的に見てもないんですよね。アメリカで取材を受けると「どうして女の子なのにロックバンドをチョイスしたの?」っていう質問をされるんです。それぐらい女の子のバンドは定着してない。だから日本の良さとしてもっと外に発信できたらと思うんです。
――2015年1月から世界9ヵ国41公演を回った初のワールドツアーの海外公演に密着したドキュメンタリー映画『SCANDAL“Documentary film「HELLO WORLD」”』がWOWOWで放送されますが、どんなところが見どころですか?
HARUNA:自分でもいままで知らなかったようなメンバーの顔が見られたドキュメンタリームービーになっています。ツアー中にメンバーが何を考えてるのかが、どんどん顔つきでわかってくるんです。「今ちょっと言いたいことを我慢してるんじゃないかな」とか、すごくよくわかる。だから見てて惹きこまれると思います。実はツアーをまわっていくなかで、ちょっとした衝突もあったんですけど、それも隠さずに入れていますね。
――あえてそれを包み隠さなかったのはなぜですか?
RINA:そういうのは基本的にはあんまり見せなくてもいい部分だと思ってるから、いままでSCANDALは裏側をあんまり出してこなかったバンドだと思うんです。でもワールドツアーに関しては、バンドにとって大きな変化があったし、インプットのシーンがたくさんあったので、これは記録として残しておこうと思ったんです。
――SCANDALにとって初の野外コンサート<SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』>も、WOWOWで生中継されますね。
HARUNA:自分たちの初の野外ライブなので、ステージから見る景色がどういうふうになるのかはすごく楽しみにしてます。新曲の「テイクミーアウト」も、そんな夏の野外にぴったりの曲なので、思いきりみんなで良い景色を作れたらなと思います。
MAMI:10周年なので自分たちにとってターニングポイントになった曲とか、ずっとライブでやり続けてる曲をギュッとまとめて見せたいです。プラス、未来も感じられるライブにできたらと思いますね。ひとり残さず楽しいって思える日したいと思ってます。
TOMOMI:ライブ以外にも、ちょっと面白い仕掛けも用意してたりするんです。飲食のスペースとかコピバンのトラックステージもあったりもするので、会場に来てくれる人にはそこでも楽しんでもらえるといいなと思います。
――RINAさんはバンドの結成日が誕生日でもありますね。
RINA:そうなんです。バンドが10周年で、私は25歳になるんですけど。2016年の夏、スキャフェスがいちばん記憶に残っているって、多くの人に思ってもらえるように良いライブをしたいなと思います。自分もとことん楽しみながらライブをしたいです。
●生中継!SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』
@大阪 泉大津フェニックス
※抽選でWOWOW加入者から100名様にSCANDAL×WOWOW限定カラーTシャツをプレゼント
●SCANDAL結成10周年スペシャル!SCANDAL“Documentary film「HELLO WORLD」”
初のワールドツアーから海外8カ国10公演に完全密着!SCANDALのこれまで、そしてこれからへの想いの詰まったドキュメントムービーをWOWOW初放送。2016年に結成10年を迎えた4人組ガールズバンド、SCANDAL。2012年には異例の速さで東京・日本武道館公演を成功させ、2015年にはバンド史上最大となる世界9カ国41公演の単独ワールドツアーを大盛況に収めるなど、ライブの実績を重ね、日本のみならず世界を代表するガールズバンドとなった。そんな彼女らの初のワールドツアーから海外8カ国10公演に完全密着した2015年公開のドキュメンタリー映画を初放送する。デビュー当時からの付き合いになる映像制作チームによる撮影は、これまで見せてきていない4人それぞれのバンドに対する向き合い方をより深いところまで赤裸々に写し取っている。SCANDALのこれまでと、これからへの想いが詰まった傑作ドキュメンタリーをお見逃しなく。
◆SCANDAL WOWOWサイト
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